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  • 2019/03/05
  • 2019/03/05
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

米年金コンサルティングCambridge Associatesが顧客に「仮想通貨を今日から調査する価値がある」

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ボストンに本拠を置く年金基金のアドバイザリー会社Cambridge Associates(ケンブリッジ・アソシエイツ)は、顧客への投資ノートで暗号資産の特集を組みました。結論で長期的な観点から今から、暗号の調査を開始する価値があると記しました;

“流動性の高い暗号の価格は最近急激に下落したが、この分野の投資活動は活気づいている。業界に興味を持つ投資家は、スペースについて学び、非常に高いリスクに慣れ、管理デューデリジェンスの実行、そして慎重な配分の実行にかなりの時間を費やす必要がある。このような課題にもかかわらず、投資家が長期的な観点から今日この分野の調査を開始する価値がある。”

ジェネラル・マイニング(POS)の機会

Cambridgeは、暗号分野における最近の興味深い発展として、PoS(プルーフオブステーク)を指摘しました。「ジェネラル・マイニング」と呼ばれる分野に、暗号資産へのバイ・アンド・ホールド型の投資運用会社が積極的に参加しているという。

PoSプロトコルとネットワーク参加に対するインフレ式報酬の増殖により、投資会社は暗号資産の形で追加の利回りを稼ぐ機会を得られます。ウォレットで暗号資産を保有する者(ステーカー)は、チェーンで投票してガバナンスに影響を与える場合もあります。CambridgeはLivepeer(LPT)ネットワークに参加する会社が多数あると例示。LPTは、トラストレスな分散型動画配信を行うプロトコルです。ステーカーは、LPT建てで利回り(現在年率24%)を稼げていると示し、「こうしたネットワークは急増しており、一部の投資会社はPoSを含める様に投資モデルを再考している」と記しました。

概要

報告書は、業界における最近の動向を概説し、伝統的な投資オプションと比較しながら、将来の暗号の投資戦略とエクスポージャーについてコメントしています。要点は以下の通りです;

活発な投資活動:

NYデジタル・インベストメント・グループによると、Githubのブロックチェーン関連ソフトウェアプロジェクトの数は過去3年間で10倍に増加した。一方、ブロックチェーンスタートアップのVCファンドは2018年1月から10月までに約30億ドル投資した。

投資機会の3つのカテゴリー:

1)主要な暗号への投資。最も流動性の高いメジャーな資産(BTC、ETHなど)への取引やエクスポージャーを含む。
2)プリセールス、及び「SAFT契約(将来トークン取得略式契約スキーム)」投資。割引価格で将来のトークンを受け取るオプションを付与するプリセールへの投資、多くは初期段階技術への投資。
3)企業への直接投資を含む株式投資。より広範な暗号やブロックチェーン業界の成長と成功につながる企業への投資。

3つのコア投資戦略の概要:

1)パブリックインデックスアプローチ。主流の暗号資産へのエクスポージャーを得るためにインデックスを使用し、暗号投資に対して最も流動的で「ハンズオフ」なアプローチを取る。
2)パブリックアクティブアプローチ。パブリックインデックスアプローチを上回る事を期待して、ファンダメンタルズとテクニカルなロング/ショート戦略を採る。
3)典型的なベンチャーキャピタルスタイル戦略と同様のプライベートアプローチ。LP(投資家)およびGP(運営者)のインセンティブをファンド構造と整合させることを目的とする。長期的な投資重視で運用するために事業リスクを制限する。

将来的に増加する機関投資家のエクスポージャーの試算:

Cambridgeは、機関投資家の大半が暗号資産へのエクスポージャーをほとんどか、全く持っていないと仮定推測。エクスポージャーを持つ企業でも「20-30ベーシスポイント」前後と推定しています。従来のVCは今後エクスポージャーを高めると予想しつつも、現時点でCambridgeは、1%を超えるポートフォリオ配分は推奨しませんでした。


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