Cambridgeは、暗号分野における最近の興味深い発展として、PoS(プルーフオブステーク)を指摘しました。「ジェネラル・マイニング」と呼ばれる分野に、暗号資産へのバイ・アンド・ホールド型の投資運用会社が積極的に参加しているという。
PoSプロトコルとネットワーク参加に対するインフレ式報酬の増殖により、投資会社は暗号資産の形で追加の利回りを稼ぐ機会を得られます。ウォレットで暗号資産を保有する者(ステーカー)は、チェーンで投票してガバナンスに影響を与える場合もあります。CambridgeはLivepeer(LPT)ネットワークに参加する会社が多数あると例示。LPTは、トラストレスな分散型動画配信を行うプロトコルです。ステーカーは、LPT建てで利回り(現在年率24%)を稼げていると示し、「こうしたネットワークは急増しており、一部の投資会社はPoSを含める様に投資モデルを再考している」と記しました。
報告書は、業界における最近の動向を概説し、伝統的な投資オプションと比較しながら、将来の暗号の投資戦略とエクスポージャーについてコメントしています。要点は以下の通りです;
活発な投資活動:
NYデジタル・インベストメント・グループによると、Githubのブロックチェーン関連ソフトウェアプロジェクトの数は過去3年間で10倍に増加した。一方、ブロックチェーンスタートアップのVCファンドは2018年1月から10月までに約30億ドル投資した。
投資機会の3つのカテゴリー:
1)主要な暗号への投資。最も流動性の高いメジャーな資産(BTC、ETHなど)への取引やエクスポージャーを含む。
2)プリセールス、及び「SAFT契約(将来トークン取得略式契約スキーム)」投資。割引価格で将来のトークンを受け取るオプションを付与するプリセールへの投資、多くは初期段階技術への投資。
3)企業への直接投資を含む株式投資。より広範な暗号やブロックチェーン業界の成長と成功につながる企業への投資。
3つのコア投資戦略の概要:
1)パブリックインデックスアプローチ。主流の暗号資産へのエクスポージャーを得るためにインデックスを使用し、暗号投資に対して最も流動的で「ハンズオフ」なアプローチを取る。
2)パブリックアクティブアプローチ。パブリックインデックスアプローチを上回る事を期待して、ファンダメンタルズとテクニカルなロング/ショート戦略を採る。
3)典型的なベンチャーキャピタルスタイル戦略と同様のプライベートアプローチ。LP(投資家)およびGP(運営者)のインセンティブをファンド構造と整合させることを目的とする。長期的な投資重視で運用するために事業リスクを制限する。
将来的に増加する機関投資家のエクスポージャーの試算:
Cambridgeは、機関投資家の大半が暗号資産へのエクスポージャーをほとんどか、全く持っていないと仮定推測。エクスポージャーを持つ企業でも「20-30ベーシスポイント」前後と推定しています。従来のVCは今後エクスポージャーを高めると予想しつつも、現時点でCambridgeは、1%を超えるポートフォリオ配分は推奨しませんでした。
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