ワシントンで開催された「D.C.ブロックチェーンサミット」でのインタビューで、ガーリングハウス氏は、JPモルガンのような大手金融機関がデジタル資産ビジネスに乗り出していることを称賛する一方で、JPM Coinの見通しに疑問を投げかけました。同氏は先週の別の会議の一幕を回想して、次のように語りました;
「モルガンスタンレーのこの彼が私にインタビューしました。それで私が『モルガンスタンレーはJPMコインを使うつもりですか?』と聞くと、彼は『おそらく、ノー』と答えました。それでは、シティ(バンク)はJPMコインを使う事になりますか?BBVAは?PNCは?そして答えはノーです。」
ガーリングハウス氏はまた、独自のステーブルコインを作成する銀行は、DLT(分散型台帳技術)が直面している問題と同様のリスクを冒すことになると示唆しました。
「私たちが様々なコインを持つという事でしょうか?相互運用性に欠けた状況に後戻りするのでしょうか?私なら受け入れない。」
ガーリングハウス氏は、単一の口座に預けられたフィアットをトークン化したステーブルコインに否定的です;
「彼らの預金口座に1ドルを預ける事でJPMコインを得る。そしてユーザーはJPMレジャーの中で資金を動かすことができます。ちょっと待った、単にドルを使えばいい!単にJPMレジャーの中でのみ動き、ドルからドル、1対1に裏付けされたものであるならば、どのような問題を解決できるのか理解していません。」
先月、JPモルガン・チュースは、米銀行初となる独自のデジタル通貨「JPMコイン」をパイロットローンチした事を発表しました。米ドルの価値に相当するJPMコインは、現時点では機関投資家による資金決済を目的としています。
JPMコインはJPモルガンとイーサリアム・エンタープライズ・アライアンス(EEA)に開発されたエンタープライズ・プライベートブロックチェーン「Quorum」上で動作します。銀行によると、コインはまだ試作段階にあり、今年後半にパイロットプログラムで一部の金融機関に提供される予定です。
JPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモンCEOは、計画中の米ドルにペッグされた暗号通貨「JPMコイン」が、最終的には消費者向け製品になる可能性があると示唆しています。
Binanceリサーチは、JPモルガンの広大な世界規模の顧客基盤と2.6兆ドルのバランスシートを加味して、JPMコインが「最大のステーブルコイン発行者になる可能性がある」と可能性を注視しています。
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