COIN TOKYO

  • 2019/04/03
  • 2019/04/03
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

ドイツの銀行WEG Bank AG、仮想通貨企業による持ち株比率が約20%に

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ブロックチェーンのスタートアップでP2PペイメントプロトコルNimiq(NIM)は、ドイツの銀行「WEG Bank AG」の9.9パーセント株式を買収して、TokenPay(PAY)とLitecoin 財団(LTC)に参加しています。WEG Bankは、ライトコイン財団とトークンペイが株式を共同所有する銀行です

Nimiqの狙い

NimiqはWEG Bankの顧客向けに、仮想通貨とフィアット間の交換インフラの開発を支援します。WEG Bankの審査プロセスに合格した場合、分散型取引所「Agora Trade」のユーザーに流動性を提供するプランも兼ねています。

NimiqはWEG Bankを通じて、銀行ネットワーク「SEPA Instant」を活用する狙いです。これは、SEPA Instantネットワーク内の2,000を超える銀行の顧客が、クリプトツーフィアット・ブリッジ「Nimiq OASIS」を通じて、ビットコイン、イーサリアム、またはネイティブトークン(NIM)と、ユーロ(EUR)の流動性へアクセスできる事になります。

Nimiqは、2017年のトークンセールで約1280万ドル(約14億円)を調達しました。TokenPayと同様に、調達資金を提携用途で投資しています。開発中のNimiqのプラットフォームは2020年までのローンチを予定しています。

Nimiqは2月に、Binanceが所有するTrust Wallet(トラストウォレット)との提携を発表しています。

WEG Bankの暗号ビジネスの模索

一方、TokenPayとライトコイン財団が共同所有するWEG Bankはブロックチェーンコミュニティの関与を目指しています。信頼性の高い銀行口座とそれに準拠した金融サービスは、暗号通貨プロジェクトと組む形で規制に対処しようと試みています。

2018年5月、匿名性とセキュアなウォレットを組み込んだ高度な支払いシステムを構築するTokenPay Swiss AG(PAY)は、ドイツの銀行「WEG Bank AG」と提携して、その9.9%の株式を取得しました。当時、規制当局の承認を待って全体で90%まで購入できるオプションも得ていました。

その後PAYはLitecoin財団と提携して、LTCの創設者チャーリー・リー氏は銀行がWEGの取締役会に加わりました。

今年3月、WEG Bankが何らかの形でリスク(Lisk)プロジェクトと協力している可能性が報じられました。トークンペイのデレク・カポCEOによると、銀行は実際に彼らのシステムで暗号企業をテストしているという。WEG Bankは小規模ですが、協力している委員会の下、800の銀行からなるネットワークへ、暗号システムの展開を視野に入れていると語りました。

「…(これにより)銀行が他の暗号会社と協力して、コミュニケーションを取ることが出来るインフラストラクチャーを持つことを可能にする。」


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