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  • 2019/04/04
  • 2019/04/04
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

世界的な資産運用会社BlackRockがデジタル資産部門に元Ripple(リップル)社のアナリストを迎える

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2日、管理資産6兆ドル(約660兆円)で世界最大の資産運用会社BlackRockは、オルタナティブ投資にフォーカスするために大規模な再編成を模索している事を表明しました。暗号資産への進出についてコメントした訳では無いものの、BlackRockは元Ripple(リップル)社プロダクト・マーケターのRobbie Mitchnick(ロバート・ミッチニック)氏を、デジタル資産チームに迎えたという。Forbesが報じました。


BlackRockのデジタル資産チーム

BlackRockのデジタル資産チームは、「Araddin®(アラジン)」をベースに機関投資家向けのポートフォリオを形成します。

Aladdinは、資金をリアルタイムで管理するために必要な情報、人員、テクノロジを結び付ける投資運用会社向けのオペレーティングシステムです。Aladdinプラットフォームは、リスク分析と包括的なポートフォリオ管理、取引・運用ツールを1つのプラットフォームに統合して、意思決定とリスク管理に役立てます。ウェブサイトによると、世界中で約25,000の投資専門家が利用しています。

Mitchnick氏は、昨年7月にスタンフォード大学経営大学院のSusan Athey(スーザン・アティ)教授と、ビットコインとリップル(XRP)を評価するモデルを説明した「暗号資産の基本的な評価フレームワーク(A Fundamental Valuation Framework for Cryptoassets)」という論文を発表しました。

機関投資家の暗号資産への関心が高まる

4000万ドル(約40億円)のブロックチェーン・ファンドを含む、15億ドル(約1650億円)の資産を管理するモルガン・クリーク・キャピタル・マネジメントのMark Yusko CEOは、暗号資産が他の市場との相関がない点で代替資産として価値があると述べています;

「株式や債券は、GDP成長率、収益性、金利などの要因からその価値を算出しています。暗号資産のネットワークは、使用量の増加、採用、規制、およびテクノロジーからその価値を算出します。暗号は、株式や債券の伝統的な尺度とは無関係です。」

Yusko氏は機関投資家の関心が高まっていると主張しています。今週、同氏はカリフォルニアの年金基金と面会しました。機関投資家との会議では、暗号資産がトピックに挙がっているという。

最初の暗号インデックスファンドを組成したデジタル資産運用会社Bitwiseの最高執行責任者Teddy Fusaro氏は、機関投資家の認識が高まっていると述べています。

「1年前は、ビットコインの基本的な仕組み、今後の可能性についての質問が多かった。時には、『ビットコインのCEOは誰ですか?』という会話さえありました。今日、投資家からは『ブロックチェーンのスケーラビリティの問題は解決するだろうか?』や、『より広く採用されるにはどうすればようか?』と言った質問を受けます。この6か月間で、資金の流入が増えています。」

BitwiseはビットコインETFを申請しており、より多くの機関投資家を市場に引き込もうとしています。先月、Bitwiseはビットコイン市場の実態がデータ集約サイトの5%である事を示す、226ページの調査報告をSEC(米国証券取引委員会)に提出しました。

BitwiseはSECの懸念の1つ「市場操作」に効果的に対処することを強調しています。CMEグループの規制されたビットコイン先物市場は、平均約9000万ドル/日で取引されており、2億7000万ドルの全ビットコイン市場と比較して大きな割合を占めていると説明しました。BitwiseのETFのNAV(一口当たり純資産額)の算出元はCMEを含め、信頼できる10の取引所に基づきます。


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