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  • 2019/04/23
  • 2019/04/23
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

Tezos創設者「テゾス(XTZ)はリーダーがいないから成功する」ー仮想通貨ニュース

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テゾス(XTZ)の創設者であるArthur Breitman氏は、スマートコントラクト・プラットフォームの中で、テゾスはリーダーを置かない点でユニークだと説明しました。

リーダーを持たない特長

Breitman氏によると、仮想通貨はそれぞれ、強みが異なります。イーサリアム(ETH)は60,000人の強い開発者チームによって支えられています。ビットコインは、最大のハッシュレートを持っています。

一方、テゾス・プラットフォームが提供するのは強力な「ガバナンスモデル」であるとBreitman氏は強調します。同氏の見解では、最終的にユーザーを引き付けるのは、プロジェクトとそのメッセージが長期間存続できるかどうかです;

「チェーンは、その存在に関する首尾一貫した物語を持つ必要があります。それが一番のポイントです。」

テゾスのメッセージはシンプルです。“何かを実行する際に調整可能な、唯一のチェーン”。開発の背後にある人物やリーダーとしての役割を手放すことで、Breitman氏はコミュニティメンバー、つまり実際のユーザーがテゾスの有り様を決定できると考えています。彼は、ブロックチェーン・プラットフォームにとって「ガバナンス」がいかに重要であるかを強調します。

メタルール

Breitman氏は、テゾスがガバナンスを真剣に捉えた最初のプロジェクトだと述べます。ネットワーク上で最低保有量(ロールサイズ)10,000 XTZをステーキングするホルダーは、Tezosの「ベイカー(Baker)」 としてプロポーサルを提出できます。これは、他のベイカーから投票で審査されます。

審査をパスするために、必要な定足数は80%です。この設定は質の悪い、プロポーサルを抑制します。Breitman氏は、テゾスは時間をかけてガバナンスを適応できると信じています;

「ガバナンスはプラットフォームの長命を保証します。一連の『メタルール』を持つことで常に進化し続けます。」

特に技術が急速に進歩する分野では、ユーザーの要件が変わる可能性があります。「規則変更に関する規則」を持つことで、テゾスは適切な競争力を維持できます。

コミュニティガバナンスは、テゾスが『妨害されない』事を保証するものではありません。しかしBreitman氏は、仮に危機的な事態が起きたとしても、基盤となる技術はフォークに頼らなくても改善できると述べます。

これらの「メタルール」はすでに稼働しています。検討中の最初のプロポーサルは、ロールサイズの8,000 XTZへの削減です。投票メカニズムの実動はこれが最初であり、創設者のBreitmanはアドバイスしていません。既にコミュニティが自立し始めていることを示しています。同氏は以下のように述べています;

「ヴィタリックがオンチェーン・ガバナンスをバッドアイデアと考えるのは素晴らしいこと。つまり、イーサリアムでは採用しない可能性が高い事を意味します。ファンタスティックだ。」

コミュニティ主導の進化

テゾスは、基礎となるインフラストラクチャに固執する事なく、良いアイデアを提出することに対して開発者に報酬を付与します。テゾスの開発者は現在、匿名性(プライバシー)の支払い機能の導入、および与信枠の設定に取り組んでいます。

新たな技術の採用プロセスにおいて、Breitman氏は関与しません。彼の影響力と専門知識がプラットフォームを促進するかもしれないが、実際に新たなプロダクトを構築して適応させるのはコミュニティです。

テゾスの創設者の役割は支援的な範囲に留まり、最終的には重要では無くなります。開発の主な原動力ではありません。「これは真に国際的な、分散型のプロジェクトです。」

Breitman氏はイーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏の様な先導的なリーダーでも、トロンのジャスティン・サン氏の様な積極的なマーケティングも行いません。

多くのブロックチェーン創設者はコミュニティでメシアのように扱われていますが、テゾスの創設者は反対のイメージ形成を意図しているようです。ブテリン氏は、将来ある時点でイーサリアムを去ると度々発言していますが、Breitman氏は既に手綱を手放し始めています。

リーダーを持たないからこそ、Breitman氏はテゾスが徐々に競合プラットフォームに取って代わると考えています。


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