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  • 2019/05/09
  • 2019/05/09
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

ハッカーがBinanceから奪った資金を移動し始める、分析会社Coinfirmが追跡

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ブロックチェーンサービス会社Coinfirmは、Binanceへのハッキングで盗まれた7000 BTC(ビットコイン)の動きを追跡しています。

5月8日午前4時11分(UTC)、ハッカーは1214 BTC(約8億円)を新しいアドレスに移し、さらに1337 BTCを2つの別のアドレス(以下図の赤丸)に移しました。約5786 BTC(約37億円)はまだ動かされていません。Binanceハッカーは、盗まれたビットコインを拡散して、足跡を消去しようとしています。


ハッカーのマネーロンダリングの試み

ハッカーは、5月7日の午後5時15分24秒に、Binanceの単一のホットウォレットから、7,000 BTCを1回のトランザクションで複数のウォレットに出金しました。ハッカーはその後、より少量に分割して、新たに複数のウォレットに移しました。ビットコイン・ブロックチェーンの性質上、Binanceを起源とする各BTCの移動経路は容易に追跡できます。しかし、各ウォレットの所有者の特定は困難です。

ブロックチェーンアナリストのエイミー・カスター氏によると、トランザクションを小さな金額に分割して、追跡を難しくする事は、マネーロンダリングの常套手段です。KYC(顧客確認)の甘い別の取引所に移したり、モネロ(XMR)やジーキャッシュ(ZEC)などのプライバシーコインに交換する事で、自分の足跡を隠蔽します。

5月7日(UTC)にBinanceは、「大規模なセキュリティ侵害」が発見されたと発表しました。悪意のある行為者は、事前に多数のユーザーのAPIキー、2要素認証コード、および「その他の情報」を取得しました。時期を待ち、顧客のアカウントにアクセスして、一度のトランザクションで7000 BTCを盗みました。

これはクリプトピア、DragonEx、ビッサムに続いて、今年4番目に大規模な取引所ハックとなっています。


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