Block.oneのイオス(EOS)は昨年6月に終了した1年間のICO(イニシャル・コイン・オファリング)で約40億ドル(約4400億円)を調達しました。ケイマン諸島に登録され香港を拠点としているBlock.oneは、3月19日の株主宛てのEメールで、2月末時点の合計30億ドルの資産(キャッシュを含む)内訳を明かしました。
資産の大部分(22億ドル)は、同社が「流動性のあるフィアット資産」と呼ぶものであり、その大半は米国債に投資されています。ボラティリティは同社のビットコイン資産(14万BTC)に影響を及ぼし、5億ドルにまで半減しました。しかし、21日にBlock.oneはEメールで、「BTCが8000ドルに回復したため、その損失をリカバーした」とブルームバーグに伝えています。
Block.oneは4月18日に自社株の10%の買い戻しを開始しました。同社は約23億ドルと評価されており、2017年のシードラウンドでの約4,000万ドルの評価から上昇しました。当時の22.50ドルに対し、1株あたり約1,500ドルの買い戻し価格が設定されています。比較として、Uberは2010年のシードファンドで約500万ドルと評価され、株式公開後の現在は約700億ドルの評価額となっている。
Galaxy Digitalの最高経営責任者であるマイク・ノボグラッツ氏は、公開買付けを受け入れ、ROI 123%で7120万ドル(約80億円)を受け取ったと発表しました。同氏は、「パフォーマンスが大幅に向上して比較的ポジションが増加したため、適切なレベルの分散性を維持するためのポートフォリオのリバランスを計った」と述べています。
なお、Galaxy Digitalは依然として、他の事業でBlock.oneと協力していきます。それにはEOSブロックチェーン・ネットワーク上でアプリケーションを開発しているインキュベーション「Galaxy EOS VC Fund」などが含まれます。また、2018年1月にGalaxy DigitalとBlock.oneは共同で、3億2,500万ドルのEOSIOエコシステム・ファンドを立ち上げました。
昨年7月にBlock.oneは、PayPalの共同創設者ピーター・ティールやマイニング大手Bitmainの共同創設者ジハン・ウーなど、有名投資家から投資を受けました。現時点で、他の株主は、買戻しについてコメントしていません。
昨年11月に、最初の公開買い付けを行った時に、Block.oneのブレンダー・ブルマーCEOはブルームバーグに、「事業の全てに対する透明性が高すぎると、新しいタイプの技術を打ち出そうとする再に、競争上の優位性が失われる場合がある。」と述べていました。
ブルームバーグによると、Block.oneは6月にソーシャルメディア・プロダクトを発表する予定です。
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