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  • 2019/06/06
  • 2019/06/06
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

フェイスブックがステーブルコイン「GlobalCoin」のネットワークノード獲得に向けて交渉

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フェイスブックは、独自のステーブルコイン「GlobalCoin」を管理するための独立財団を設立するという。同社は新しい仮想通貨ネットワーク上でノードを操作する権利をライセンス提供する計画で、ノード運営者は独立財団に代表者を派遣することも可能。

フェイスブックは100のノードでネットワークを立ち上げ、10億ドルのライセンス料の創出を見込んでいます。これらの資金は、各国の通貨と低リスクの証券をバスケットとするステーブルコインの価値を裏付けます。5日にThe Informationが報じました。

特定パートナーによるネットワーク基盤を構築

約1年前、フェイスブックは元PayPalのエグゼクティブ・デビッド・マーカス氏を部門リーダーに迎え、仮想通貨とブロックチェーン技術を模索し始めました。ユーザーはステーブルコインを使ってMessengerやWhatsAppなどのフェイスブック・アプリを通じて、トークンを取引したりフィアットに交換できる。

フェイスブックのステーブルコイン「GlobalCoin」は、取引手数料なしでボーダレス通貨として機能するように設計されており、政府支援通貨の変動が激しい発展途上国で積極的に展開される計画です。BBCの報道によると、この新しいトークンは当初「2020年の第1四半期までに約12カ国で」発売される予定です。同社はユーザーが通貨を購入できるATMのような物理マシンを計画しているという。

フェイスブックの20億人以上のユーザーが決済利用し、国境間で資金を移動する方法を構築することは、広告以外の収益源の多様化が見込まれています。フェイスブックの広告モデルは、顧客情報のプライバシーの観点で各方面から批判を受けています。フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは、今年初めに行われた開発者向けの会議で、ペイメントが同社にとって重要な分野だと強調しました。

同社はまた、サードパーティの組織に仮想通貨のネットワークをセキュアにする「ノード」を担うよう要請しており、1,000万ドルの手数料からなる財団の設置を検討しているという。仮想通貨ノードは、トランザクションの検証に使用される複雑な計算を処理するリソースの提供が含まれます。

イーサリアムやビットコインは分散化され、数千もの第三者組織ノードで構成されています。一方でフェイスブックは、指定パートナーによる基盤を構築しようと試みている様です。このような仕組みは、バイナンス(BNB)やトロン(TRX)など、スループットの高いブロックチェーンに共通する特徴です。

The Independentによると、ザッカーバーグ氏は特に新しい基盤パートナーにブロックチェーン上の取引の検証を依頼しているという。金融機関やハイテク企業など、ネットワーク上のノードとして機能すると考えられる多くの企業と協議している模様です。

GlobalCoinプロジェクトは、ベンチャーキャピタリストやビットコインの初期投資家ティム・ドレイパー氏やウィンクルボス兄弟など、業界のリーダーからアドバイスを得ています。

フェイスブックのステーブルコインは、新しいユーザーを暗号エコシステムに引き付ける可能性があります。これには、自社の従業員も含まれます。報道によると、フェイスブックの従業員は、GlobalCoinで給料を受け取る事が出来るという。


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