アップグレードは主に、プルーフオブワーク(PoW)アルゴリズム「Beam Hash I」から「Beam Hash II」への切り替え、および仮想通貨ウォレットへのSBBS PoWの強制導入が含まれます。また、最低取引手数料は100Groth(1 BEAM =1億Groth)に引き下げられます。
SBBS(セキュア・ブレティン・ボード・システム / 高セキュリティ掲示板システム)は、Beamノードにメッセージを保存・転送させることで、トランザクションの相手がオフラインの場合でも、クライアントウォレット間でメッセージを交換することを可能にする機能です。
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The protocol is interactive, but both parties doesn't need to be online on the same time. See Beam's SBBS system. In addition, The protocol can be extended to support true non interactive one side payments.https://t.co/lEdbXy6odM
— Guy Corem (@vcorem) July 12, 2019
Beamの専門家によると、「SBBS PoW」の実装により、非通信型の片側支払い(取引相手がオフラインの状態での送金)に向けてプロトコルが拡張される可能性があります。
Mimblewimbleプロトコルは、トランザクションの機密性とネットワークのスケーラビリティが評価されており、多くの技術者やユーザーに注目されています。別のMimblewimbleプロジェクトGrin(グリン)と共に、Beamは匿名性コインとして仮想通貨市場で存在感を示しつつあります。
2つのプロジェクトは、どちらも2019年1月にジェネシスブロックが採掘しました。しかし、その運営環境に関してはまったく異なるアプローチを取っています。
コミュニティ主導型のGrinは、2016年から開発中されています。Grinは7月17日9:45(UTC)に最初のハードフォークを完了しました。このアップグレードは、GPUマイニングアルゴリズムCuckaroo29用のASIC作成を阻止する目的で実施されています。Grinのコア開発者でBlockCypherのソフトウェアエンジニアのQuentin Le Sceller氏によると、Grinを採掘するASICが販売される兆候はまだ無いと伝えられています。
一方、Beamは2018年にプロジェクトが開始され、VCから資金を調達し、20人以上のフルタイムスタッフが開発しています。GitHub上でBeamの開発は、仮想通貨分野で12位にランクしています。
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