いくらなんでもこれ以上の下落はないだろう、と思って買いを入れたところが、そこからさらに暴落し大きな損失を被った!こんな経験はトレーダーならば日常茶飯事というところですが、こんな時に頼りになるのがオシレーター系と言われるテクニカル分析です。
より高度なトレード手法を身に付けたいならば、是非ともマスターしておきたいインジケーターです。
英語表記のOscillatorとは、日本ではオシレーターと訳されますが、「振り子」という意味です。
振り子が揺れる様子(一定の範囲を行ったり来たりする)が相場における値動きに似ている、つまり、相場に一本調子の上昇・下落はなく、相場の揺れ幅はある一定の範囲内に収まることから、オシレーター系指標と名付けられました。
世界で最も成功した投資家の一人であるジョージ・ソロス氏の「再帰性理論」も、おおざっぱに言えば、「振り子」の論理を応用したものとなります。
上のチャートは、執筆時点でのリアルタイムでのビットコインの日足チャートです。ビットコインが100万円台の大台を死守できるかどうかという重要なポイントに差し掛かっています。
このチャートの下の黄色い四角い部分に設定されているのがオシレーター系のテクニカル分析となります。このチャートに載っているのは、オシレーター系の中でも人気の高いRSIという指標です。
ビットコインのチャートで解説すると、2019年7月以降、100万円~150万円のレンジ相場となっていますが、レンジ相場の下限ラインである100万円に7月以降3度到達するも跳ね返され、8月下旬(現時点)で4度目の100万円割れという水準にきています。
赤い矢印が100万円台に下落したポイントですが、この時のRSIをみると、過去3回はRSIが40%のところから反発しているのが分かります。
8月末時点でも価格は100万円台まで下落しており、RSIは40%を切っているところなので、過去3回のように、ここから反発するのであれば、レンジ相場が継続すると考えます。
ところが、反発せずに100万円台を割り込んでさらに下落し、RSIもさらに低下するのであれば、下落トレンドが発生する可能性があると判断できます。
つまり、オシレーター系とは、このように現時点でのビットコインが「売られすぎているのか」(高値にある場合には「買われすぎているのか」)という、通貨の強弱を見る指標となります。
後述しますが、RSIでは一般的には30%以下となって場合に、売られすぎと判断します。
テクニカル分析には、トレンド系とオシレーター系の2つがありますが、オシレーター系は、上記の通り、買われすぎ・売られすぎという相場の強弱を見る指標であるのに対して、トレンド系とは、その名の通りに相場のトレンド(方向性)を見る指標です。
相場とは、その大半の時間帯はレンジ相場(ボックス相場)となり、レンジが破られることでトレンドが発生するといわれます。
上のビットコインの相場で言うと、150万円の高値をつけて、ここをなかなか超えられず、かと言って、下落しても100万円台という節目では反発を切り返すというレンジが形成されているわけですが、この高安どちらかを破る(抜けていく)とトレンドが発生することになります。
トレンド系のテクニカル分析とは、このトレンド発生を見つけてトレードに活かすために利用します。
オシレーター系のメリットには、相場の過熱感(売られすぎ/買われすぎ)がわかり、トレンドの発生していないレンジ相場で役に立ちます。ただし、頻繁に出るため、だましが多いというのがデメリットです。
トレンド系のメリットとしては、大きなトレンドが視覚的に理解しやすいこと、また、だましが少ないことが挙げられます。ただし、相場転換の際に出遅れるという反応の遅さがデメリットとなります。
仮想通貨/FXトレードの際に有効に機能する、代表的な9つのオシレータ系指標について解説します。
MACD(マックディー)とは、「Moving Average Convergence Divergence」を訳したもので、「マックディー」と呼ばれます。
意外な事実として、常勝トレーダーの中には移動平均線だけでトレーディングする人が多いということが知られていますが、MACDは移動平均線をさらに進化させて、より高度な分析を行うために開発されたオシレーター系指標です。
MACDを一言で言うと、2種類の移動平均線を利用して価格分析を行う投資手法となりますが、利用する移動平均線は単純移動平均線(MA)ではなく、指数平滑移動平均線(EMA)となります。
執筆時点でのリアルタイムのビットコイン日足チャートを使ってMACDを説明していきます。
MACDはチャートの下の部分に描かれている青いラインのことです。
この青いラインは、先ほどの指数平滑移動平均線(EMA)の短期EMA(12日)と長期EMA(26日)の差のことです。
MACDの値が0の位置にあるということは、長短のEMA(指数平滑移動平均線)が交差(クロス)していることを表します。
もう一つの赤いラインは、MACDの値を一定期間(通常は9日)で単純平均したもので、MACDシグナル、またはシグナルと呼ばれます。
MACDとは、MACD(青いライン)とMACDシグナル(赤いライン)の推移をチャート化し、その位置関係からトレンドを読む投資手法となります。
さて、MACDについてはある程度ご理解いただけたかと思いますが、何故、単純移動平均(MA)ではなく、指数平滑移動平均線(EMA)を利用しているのでしょう。
それは、移動平均線では、ゴールデンクロスやデッドクロスを待ってエントリーすると出遅れてしまうというデメリットがあります。これを改善するのがEMAというわけで、EMAとはより現在の価格に近い指標となり、エントリーのタイミングを逃さないための指標として利用されます。
MACDのトレードサインの見方は以下のようになります。
ゴールデンクロス:MACD(青いライン)がMACDシグナル(赤いライン)を下から上に抜いたところは価格が上昇するシグナルとなります。
デッドクロス:逆に、MACD(青いライン)がMACDシグナル(赤いライン)を上から下に抜いた場合には価格が下落するシグナルとなります。
ポイントとして、より低い位置でのゴールデンクロスやより高い位置でのデッドクロスほど有効となります。また、MACD(青いライン)とMACDシグナル(赤いライン)の2本の線が0ラインをクロスするところは、トレンドの継続を意味します。
最後にもう一つ、緑色と赤色の棒グラフがありますが、これは、ヒストグラムと呼ばれるもので、MACDとMACDシグナルがどれだけ離れているかを棒グラフで表したものです。
このヒストグラムが緑と赤の棒グラフに転換する地点とは、ゴールデンクロス・デッドクロスということになり、初心者の方にもわかりやすいように視覚化されたものです。
上に戻って、ビットコインの日足チャートとMACDを見てみると、2019年のビットコイン相場はMACDと大変相性が良いことが見て取れ、MACD通りにトレードしていると大きな収益のチャンスがあったことが分かります。
オシレーター系といえば、一昔前まではRSIが代名詞かのように思われていましたが、RSIとは日本語で「相対力指数」と呼ばれ、相場の買われすぎ・売られすぎをを捉える指標として重宝されています。
RSIは、計算期間(一般的には14日間)の変動幅の中で、価格の現在の位置づけがどのようなものになるのかを見る指標で、0~100%の範囲で示します。
一般的に、75%以上は相場が過熱しており「買われすぎ」(売りサイン)となり、25%以下はボトム圏で「売られすぎ」(買いサイン)となります。
RSIは、レンジ相場(保ちあい相場)を得意とする指標で、ビットコインのチャートのように大きなトレンドが発生している場合には、「だまし」が多くなりますので注意が必要となります。
RCIとは、日本語に訳すと「順位相関指数」になりRSIと同じように相場の強弱を見ますが、価格そのものは計算対象とされずに、「時間」と「価格」それぞれに順位をつけ、両者にどれだけの相関関係があるのかを指標化したオシレーター系の手法です。
RCIは、ある期間における日付と価格に順位をつけ、その相関関係を-100%から+100%の範囲で指数化したものです。
例えば、計算期間を9日間とした場合、9日間株価が上昇し続ければ+100%となり、9日間株価が下落し続けると-100%となります。一般的に+80%以上で買われすぎ、-80%で売られすぎと判断されます。
ストキャスティクス(Stochastics)とは、日本語で「推測統計学」という意味の指標で、過去の相場における高値・安値に対して、当日の終値がどのような位置にあるかを数値化したものです。
ストキャスティクスも他のオシレーター系の指標と同様に、相場の買われすぎ・売られすぎという過熱感を見る指標で、短期の逆張りトレードに機能しますが、中長期のトレンド転換には「だまし」が頻出し、有効に機能しないことも多く注意が必要です。
また、ストキャスティクスには、ファーストストキャスティクスとスローストキャスティクスの2つがありますが、より「だまし」の少ないスローストキャスティクスを利用するのが一般的です。
スローストキャスティクスは、%D(中期線)とSlow%D(長期戦)の2本のラインを使用し、20%以下のところでゴールデンクロス(%DがSlow%Dを下から上にクロスする)で買いサイン、80%以上のところでデットクロス(%DがSlow%Dを上から下にクロスする)で売りサインとなります。
DMIとは、Directional Movement Indexの略で、日本語に訳すと「方向性指数」となります。そんなの通りに、相場の方向性を示す指数として利用されます。
オシレーター系というと、RSIやストキャスティクスなどレンジ相場では使えても、トレンド相場では役に立たないということから、その欠点をカバーする指標として開発されました。
DMIの特徴は、終値での比較を無視して、当日の高安(高値/安値)が前日の高安に比べてどちらが大きいかを見極め、相場の買われすぎ・売られすぎを読むところにあり、トレンドの変動幅(ボラティリティ)からトレンド分析をします。
DMIは、以下の3本のラインを利用して売買の判断をします。
+DI(青いライン):上昇トレンドである可能性を判断します
-DI(オレンジのライン)下落トレンドである可能性を判断します
ADX(赤いライン):トレンドが強いものか弱いものかを判断します
DMIの活用法は、+DIと-DIがクロスした地点で売買シグナルが発生すると考えられ、そのシグナルの強さをADXで確認します。
+DIが-DIを下から上に抜いたら買いシグナル
+DIが-DIを上から下に抜いたら売りシグナル
この時、+DIと-DIの差が大きいほどトレンドが強いことを示します。また、ADXが上昇していれば、買いシグナル・売りシグナルともに信頼性が高くなり、逆に、ADXが下落している時には「だまし」に要注意となります。
ADXとは、Average Directional Movement Indexの略で、日本語では「平均方向性指数」と訳されますが、上記のDMIのところで説明したように、DMIから発生するシグナルの信頼性を示す指数として利用されます。
ADXは、RSIの開発者であるJ・W・ワイルダー(米国)が、RSIがトレンド相場に弱いということから、トレンド相場にも利用可能な指数として、DMIとともに開発されました。
ビットコインの日足チャートでは、ここのところ有効に機能していますので、次にDMIがクロスした際にADXがどちら向きになるか楽しみです。
サイコロジカルラインとは、投資家の心理を読み取った指数として、バブル期の日本の株式市場で、個人投資家にも簡単に使えるオシレーター系指標として大人気となりました。
投資の格言に「人のいく裏に道あり花の山」というものがありますが、皆が強きになれば売り、逆に皆が弱気になって投げてきたら買いという逆張りシグナルです。
一般的には、過去12日間のうち前日比でプラスになった日が何日あったかを調べ、短期のタイミングを捉える手法として用います。
比率:75%以上(過去12日間で9日以上値上がり)は、過熱圏で売りシグナル
比率:25%以下(過去12日間で3日以下値上がり)は、ボトム圏で反転のタイミングが近いとみて買いシグナル
サイコロジカルラインの考え方に、上昇幅・下落幅を導入したのがRSIとなります。
移動平均乖離率とは、その名の通りに移動平均線からどのくらい現在価格が乖離しているのかを見て、トレードに活かそうという考え方です。
例えば、25日移動平均線の例で考えた場合、25日移動平均線は過去25日の価格の平均値となります。急騰・急落相場があった場合にも、価格はいずれ平均値のところに戻ってくるという考え方で、つまり、乖離率が大きい場合の逆張り手法となります。
トレードの世界では、実は大半の時間帯はレンジ相場であり、その合間の短期間にトレンド相場が発生するということが知られていますが、トレンドはいつまでも続くわけではなく、遠からずレンジ内に戻ってくるというものです。
また、過去の大暴騰相場や大暴落相場時の乖離率なども参考になります。
モメンタムとは、相場の勢いや方向性を判断するオシレーター系の指標で、当日の終値からn日前の終値を引いて求められるため、短期的な動きを判断する指標として使用されます。
トレードのタイミングを判断する指標というよりは、相場が買われすぎて勢いが弱まっているのか、または、相場の下落の勢いが弱まっているのかを捉える先行指標としても利用できます。
モメンタムの見方としては、ゼロの下にあったモメンタムがゼロを上抜ければ買いサイン、逆に、上にあったモメンタムが下に抜ければ売りサインとなります。
ゼロより上にあったモメンタムがさらに上に行けば、相場が上昇へ向けて勢いをつけていると見ます。逆に、ゼロより下にありさらに下に行けば、下落に拍車がかかっていると見ます。
また、相場は上昇しているのに、モメンタムが横ばいになってきたら上昇率の低下を意味し、逆に、相場は下落しているのにモメンタムは横ばいなら下落率が緩やかになったことを示します。
ただし、モメンタムも頻繁にサインが出るため「だまし」が多いという問題はあります。これを避けるためには、足の長さやモメンタムの算出期間を調整したり、モメンタムの平均線を活用したりします。
オシレーター系は、単独で利用する場合には「だまし」が多いという問題を解決する必要があります。ここでおすすめなのが、他のテクニカル分析と組み合わせて利用するという方法です。
実際、トレーディングの現場では、トレンド分析などのフィルターとしてオシレーター系の指標を用いているトレーダーがほとんどです。
トレンド系のテクニカル分析には、その名の通り相場のトレンドを判断するという強みがありますが、実際のエントリーの際には出遅れることも多く、上昇相場で高値掴みを下という経験は多くの投資家が経験していることです。
ここに、大きなトレンドでは有効性がないもののレンジ相場や相場の強弱を判断するのに強みも持つオシレーター系を組み合わせることで、非常に有効な投資手法とすることができます。
GMMA(複合型移動平均線)とは、短期(3・5・8・10・12・15)6本と長期(30・35・40・45・50・60)6本で見ていくのが基本ですが、基本は移動平均線ですので、短期と長期のゴールデンクロスやデッドクロスなどの売買サインも当然適用されます。
GMMAは、線の幅と短期と長期の間(どのくらいの広さか)で相場の勢い確認することができます。線の幅が広がっている時や短期と長期の間が広がっている時には、相場に勢いがあると判断します。
また、複数の線が1本の線のように重なる場合には相場の転換が起こる可能性も高く、相場の転換をいち早く察知するMACDとの相性が非常に良いものとなっています。
実際の相場で見ていきます。
チャートは、執筆時点でのビットコインの4時間チャートです。左側の黄色い四角い部分を見ると、6月後半に150万円弱の高値をつけたビットコインが下落し、節目となる100万円近くまで下落してきています。
このまま昨年のように下落していくのか、節目である100万円から反発するのか迷うところですが、MACDはすでにゴールデンクロスしており、打診買い程度は入れたいところでした。
その後上昇し、GMMAでもゴールデンクロスとなり130万円まで上昇します。ここでMACDはデッドクロスしますので、利確チャンスとなります。
その後は下落するものの、GMMAの長期ラインがサポートラインとなり戻していきます。ここは押し目買いを検討するところですが、MACDは下落トレンドのままで「逆行」が発生していますので、押し目買いには慎重になる必要があり、逆にデッドクロスで売りサインとなります。
案の定、その後は長期ラインを上抜けることなくGMMAはデッドクロスし急落相場となります。再度、100万円台の節目まで下落したところで、MACDがゴールデンクロスしますので、ここが利確ポイントとなりました。
テクニカル分析のトレンド系で最も人気があるといわれるものにボリンジャーバンドがあります。ボリンジャーバンドは、個人投資家のみならず機関投資家でも多く利用されており、テクニカル分析の移動平均線とともに有名な指標となります。
それだけ多くの人が注意して見ているボリンジャーバンドは、トレンド判断に最適な指標であり、多くのトレンドフォロー派のトレーダーに重宝されています。
ただし、ボリンジャーバンドにも即時性という面では問題があり、トレンドが発生しないレンジ相場では使いにくいという面もあります。そこで、オシレーター系指標です。
実は、ボリンジャーバンドとオシレーター系の組み合わせは非常に相性が良く、すでに多くのトレーダーたちのよって実践されています。
ボリンジャーバンドの場合、どのオシレーター系と相性が良いというよりも、ほとんどのオシレーター系と相性が良いので、自分にあった組み合わせを見つけてみてはいかがでしょうか。
オシレーター系といえば、「だまし」が多いということで知られますが、その次に知られているのがダイバージェンス「逆行現象」でしょう。この「逆行」を利用することで、オシレーター系指標の価値は数段上がります。
逆行とは、価格の高値から高値のトレンドライン、安値から安値のトレンドラインと、オシレーター系のトレンドラインが逆方向にあることを指します。
チャートで見ると、最初のビットコインが100万円台の節目まで下落した時点で、価格では安値から安値へと下向きのトレンドラインが引けますが、MACDでは逆に上向きのトレンドラインとなり、相場が100万円台の節目でいったん安値となって反転上昇することを示唆しています。
このダイバージェンス(逆行)も単独で用いるよりも、ボリンジャーバンドなどの指標と組み合わせることでさらに有効に機能するようになります。
オシレーター系は、頻繁に出ることで「だまし」が多くなります。このことは、FXトレードのような、短期トレードが中心のトレードでは、場合によっては役に立たないこともあります。
短期トレードであるデイトレードでは、5分足などの短い時間軸のチャートを利用することも多く、このケースでオシレーター系のみでトレードすると、何度も「だまし」にやられてしまうことになりますので、デイトレードでは活かしにくいと考えておいたほうがよいでしょう。
結論から言うと、トレードに慣れるまでは不要と考えても良いかもしれません。何故ならば、オシレーターは、トレンド系指標のフィルターとして利用されることがほとんどで、まずは、トレンド系の指標に慣れることが先決で、そこからさらにグレードアップした手法とするためにオシレーターが使われます。
基本的には、短期トレードには向かないオシレーター系の指標ですが、相場とは大半の時間帯がレンジ相場であるということから、一定の条件の下では、オシレーター系が有効に機能することもあります。ただし、初心者向きではなく中級者以上のトレーダー向きのものです。
短期トレードでも、小幅どりのスキャンピングでは、オシレーター系特徴を活かすことができます。相場の大半の時間単は、レンジ相場ですから、レンジの上限や下限近くでの逆張り手法としてオシレーター系が利用できます。
特に、トレンド系で長い時間帯での上昇トレンド(または下落トレンド)がある場合の中短期的なレンジ相場の場合には、レンジの安値付近での逆張り(下落トレンドの場合には順張り)が有効になります。
テクニカル分析の基本中の基本であるエリオット波動ですが、実際に自分でエリオット波動を引こうとするとなかなか難しい作業となります。それもそのはずで、これが理解できれば、最早トレードで苦労する必要もなくなるわけです。
実は、オシレーター系インジケーターに「ZigZag」という指標があるのですが、これが非常に面白いインジケーターで、何と自動的にエリオット波動を引いてくれるという優れものです。
もちろん、パラメーターに入れる数値によって結果は異なりますが、短期トレードから長期トレードまで有効に利用可能で、初心者の方でも簡単に利用できます。
ボリュームオシレーターとは、取引高に注目したオシレーター系のテクニカル分析指標で、直近の出来高がEMA(指数平滑移動平均線)でどのくらい増加したかを把握するための指標です。
ボリュームオシレーターは、価格と取引高には関係性があるのではという考えが出発点であり、単独で使用することはほとんどなく、RSIやRCIなどの他の指標でシグナルが出た場合にフィルターとして利用するのが有効です。
マクレランオシレーターとは、株式相場などの指数売買に利用される指標で、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の差の短期指数移動平均と長期指数移動平均の差から相場のトレンドを計る騰落指数のことです。
数値がプラスの際には相場は上昇傾向にあり、逆に、数値がマイナスの際には相場は下落傾向となり、相場が極端に振れた時に、買われすぎ・売られすぎという判断に利用します。日経平均と騰落レシオの関係は非常に有名なところです。
40代男性。大手証券会社、大手通信会社の経営管理を経てセミリタイヤ。職務経験から、広く事業や経済動向、株式・先物・為替市場に精通。長らく株式トレードを行い、暗号通貨は2017年から。仮想通貨だけでなく、ビジネスや世界マーケットを絡めた視点から大人の分析ができるビジネスマン。