COIN TOKYO

  • 2019/06/24
  • 2019/09/24
  • コイン東京編集部 アナリスト(仮想通貨、金融) 千石先生

ライトコイン(LTC)は半減期に向けてどのような動きを見せるのか?今後を価格チャートから分析【2019/6/23】

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ライトコイン(LTC)の今後を価格チャートから分析【2019/6/23】
「半減期」に向けて大きく上昇しているライトコイン(LTC)が注目されています。2019年のライトコイン(LTC)の上昇率は一時4.6倍にも達し、2.5倍の上昇率を見せたビットコイン(BTC)をも上回りました。本記事ではライトコイン(LTC)の「半減期」の仕組みから価格上昇の背景、そしてライトコイン(LTC)がさらに上昇すると予想する理由、そして、価格上昇を期待できる半減期を持つコインについてわかりやすく説明します。

ライトコイン(LTC)に独走をもたらした半減期への期待

主要仮想通貨の価格チャート比較

チャートをご覧いただければ一目瞭然、時価総額上位の中ではライトコイン(LTC)が独走状態です。なぜライトコイン(LTC)がこれだけ上昇したのか?そこには半減期が関係していました。

半減期の説明に入る前に、まず頭に入れておいて頂きたいのは「半減期に向けて急騰するコインが多い」ということです。このことを念頭において、まずはじめにライトコイン(LTC)が上昇した背景に迫っていきます。

「半減期」に向けて上昇するライトコインのチャート分析

ライトコイン(LTC)は1万6,000円を目前に足踏みが続きますが、引き続き価格は上昇すると予想されます。1万6,000円台に到達できれば、その後は1万8,000円台、2万円台と価格水準を切り上げていくでしょう。

ライトコイン(LTC)の価格チャートは引き続き上昇の可能性

年初来で4.6倍まで急騰したライトコイン(LTC)

2019年1月1日に3,419円で今年の取引をスタートしたライトコイン(LTC)は、4月3日に1万円の大台に乗せるまで上昇し、そして6月12日には15,633円まで上昇しました。年初来の上昇率は4.6倍と、ビットコイン(BTC)の2.5倍を大きく引き離したことでも注目されています。

ライトコイン(LTC)急騰の背景には、ビットコイン(BTC)をはじめとする全体的な相場の復調もありますが、大きな上昇要因となったのが2019年8月に迎える予定のライトコイン(LTC)の半減期です。半減期が話題になり始めた4月には、チャートの①の通り6,800円台から11,000円台まで大きく上昇。半減期がさらに接近した5月に入ると一段と注目度は高まり、買い圧力を強めて価格上昇が続きます。

下値抵抗線を維持できれば2万円台突入へ

価格がさらに上昇するためには、チャート黄色枠の下値抵抗線を維持し続ける必要があります。維持できれば、まずは1万8,000円台、そして2万円台到達が見えてくるでしょう。

しかし、下値抵抗線を割り込めば上昇トレンドは崩れ、価格は下落すると予想されます。まずは6月下旬にかけて下値抵抗線が位置している13,000円台前半で下げ止まるかの確認が必要ですが、下げ止まった場合はエントリーポイントになります。対して下値抵抗線を割り込んだ場合はエントリーは見送りが妥当です。

ライトコイン(LTC) 前回の半減期(2015年8月)に向けた急騰を振り返る

ライトコイン(LTC)価格チャートで前回の半減期を振り返る

前回の半減期2015年は、半減期到来前の7月10日に天井を打ち下落に転じた

ライトコイン(LTC)の前回の半減期は2015年8月25日でしたが、当時は半減期まで残り2か月となった6月から価格は上昇に転じました。6月初めに202円で推移していた価格は7月10日には1,101円まで5.4倍の急騰を見せ、今年の4.6倍をも上回る急騰率でした。(本記事執筆時点)

しかし、7月10日に価格がピークを迎えると、半減期の8月25日にかけて価格は下落していきました。その後、11月には一時上昇したものの上昇は長くは続きませんんでした。

前回2015年の半減期に向けた値動きをまとめると、半減期の約3か月前から急騰しはじめ、半減期を迎える約1ヵ月半前に価格はピークをつけました。

今年を2015年当時の値動きに当てはめるならば、半減期到来前の7月上旬の売却が目安になるでしょう。上記で説明したように、7月上旬にかけて黄色枠の下値抵抗線を割れた場合には売却のタイミングになります。

これだけ抑えればOK!「半減期」で頭に入れておくべき3つのポイント

半減期を理解するうえで抑えておくべきポイントは大きく3つです。


  • 半減期はコインの流通量を抑え、価格を維持する仕組み

  • 半減期があるコインとないコインに分かれる

  • 半減期を迎える通貨は価格が上昇しやすい


それでは、順を追って見ていきましょう。

半減期はコインの流通量を抑え、価格を維持する仕組み

半減期を迎えると、新たに流通するコインの量が抑制され、需要が減らない限りは価格の維持または上昇につながります。

身近な例として、日本円に置き換えてみます。日本では通貨発行権は日本銀行が持っていますが、日本銀行がお金をどんどん刷って市中に供給される日本円が増えてジャブジャブになれば、日本円の価値が減少してインフレーション(物価上昇)を招きます。これを抑制するために日本銀行が市中に流通する貨幣量をコントロールしています。

仮想通貨も類似しており、流通量が増加すると価格を維持できなくなる恐れがあります。価格下落を抑制するのが半減期です。マイナー(採掘者)に支払われる報酬を一定期間ごとに半減させてコインの流通量を抑制し、価格下落を防ぐ役割があります。

半減期があるコインとないコインに分かれる

半減期があるコインとないコインに分かれ、数あるコインの中では半減期がないコインのほうが多いです。

半減期を持つコインは、最大発行枚数が決められているコインが多く、時間をかけて最大発行枚数に到達するように設計されています。半減期が調整役となり、発行枚数の急激な増加を防ぐ役割を持ちます。代表的なコインとしては、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)などです。

対して半減期がない代表的なコインはイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、イオス(EOS)、ネオ(NEO)などです。イーサリアム、イオスやネオなどは、発行量上限が決められていなく、いくらでも発行できるため、半減期を設ける必要がありません。

半減期を迎えるコインは価格が上昇しやすい

半減期を迎えるコインは、価格が上昇しやすい傾向があります。

半減期によってマイナー(採掘者)に支払われるコイン数量が減少することを、先にご説明しました。これによってマイナー(採掘者)による売り圧力が弱まることもありますが、新たに流通するコイン数量が減少して希少性のアップにもつながります。

仮想通貨取引が普及する中で「半減期=価格上昇」と考える投資家の増加傾向も手伝い、希少性アップによる価格上昇を期待する投資家が増えるため、買い圧力が高まり半減期に向けて価格上昇を招きやすくなるのです。

今から上昇を狙える!半減期のあるコインを一挙紹介します。

今から上昇を狙える、これから半減期を迎えるコインを一挙紹介します。いずれも国内取引所で取り扱いのあるコインですので、仮想通貨初心者の方でも今すぐ簡単に取引できます。まずは、最も半減期が注目されるビットコイン(BTC)からご紹介します。

ビットコイン(BTC) 半減期による上昇期待の大本命

半減期が最も注目されるコインがビットコイン(BTC)です。次の半減期は630,000ブロックで到達、本記事執筆時点では2020年5月21日に半減期を迎える見込みです。

前回の半減期は2016年7月9日でした。2016年は51,716円で始まり、半減期を迎える約1ヵ月前の6月18日に82,793円まで上昇しましたが、その後は半減期に向けて下落しました。

次の半減期に向けても期待感は大きく、2016年と同様、価格上昇が期待できます。しかし、前回の値動きのように半減期を迎える前に価格は天井を打つ可能性がありますので、利益確定のタイミングには注意しましょう。

▼次の「半減期」予想時期はこちらで確認できます。(「Reward-Drop ETA date: ~」が該当)
https://www.bitcoinblockhalf.com/

ビットコインキャッシュ (BCH) 初めての半減期に注目集める

ビットコインキャッシュ(BCH)の半減期は210,000ブロックで到達、本記事執筆時点では2020年4月8日に半減期を迎える見込みです。

ビットコイン(BTC)から分裂して生まれたビットコインキャッシュ(BCH)は初めての半減期になります。そのため参考となるデータはありませんが、ビットコイン(BTC)と同様に注目度は高まると予想しています。

▼次の「半減期」予想時期はこちらで確認できます。(「Bitcoin Cash is scheduled to halve on~」が該当)
https://coinsalad.com/bitcoincash/halving

モナコイン(MONA) 前回2017年は年初から50倍の急騰

モナコイン(MONA)の半減期は2,102,400ブロックで到達、本記事執筆時点では2020年8月18日に半減期を迎える見込みです。

前回の半減期は2017年7月16日でした。2017年は2円台で始まり、半減期を迎える約2週間前の7月1日に101円台まで上昇しましたが、その後は半減期に向けて下落しました。ビットコイン(BTC)と同様に、半減期を迎える前に価格はピークをつけました。

▼次の「半減期」予想時期はこちらで確認(「モナコイン半減期カウントダウン」)
https://monacoin.trance-cat.com/Satoshi:0.8.7.1/

リスク(LISK) 半減期による価格上昇は期待しにくい

リスク(LISK)の次の半減期は,7,451,520ブロックで到達、本記事執筆時点では2019年10月15日に半減期を迎える見込みです。

2017年11月17日に最初の半減期を、2018年11月1日に2度目の半減期を迎えました。半減期に向けて2017年は上昇、2018年は下落しましたが、仮想通貨全体の値動きによって受けた影響が大きく、はっきりした傾向を読み取ることはできません。

▼次の「半減期」予想時期はこちらで確認できます。
http://www.liskdelegate.io/

半減期の到達前が売却の目安に。半減期は変動するのでこまめにチェックしましょう。

今後、半減期を迎えるコインを紹介しましたが、共通点として言えるのは半減期を迎える前に価格のピークをつけたということです。

半減期を利用して利益を狙うには、半減期を迎える数か月前のうちから下落した場面で買い集め、半減期の2週間前~1ヵ月前に上昇した場面で売却するという戦略が有効です。

最後に。半減期の予想時期は変動しますので、こまめにサイトを確認して、売却のタイミングを逃さないようにしてください。


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