COIN TOKYO

  • 2019/09/30
  • 2020/04/30
  • コイン東京編集部 ライター兼トレーダー 佐藤希

ノアコインの最新情報や価格チャートとニュースの関連性を調査!取引所の状況等解説【2020年チャート分析】

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ノアコインの最新情報や価格チャートとニュースの関連性を調査!取引所の状況等解説-仮想通貨ニュースサイト コイン東京
ノアコイン(NOAH COIN)は、フィリピンの社会問題を解決することを目的として開発されたコインですが、一時期は詐欺コインではないかとの噂もありました。その後、現在に至るまで様々なニュースが発表されています。ノアコインがどういった状況にあるのか、最新情報をチェックしていきます。

<<目次>>
 1.ノアコインの最新情報
  1-1.ノアコイン価格に影響を与えた最新ニュース
  1-2.ノアコイントークンスワップ「ノアプラチナム」の実施と延期発表
  1-3.ノアコインが開設した取引所「BTCNEXT」の現在
  1-4.ツイッターでノアコインの最新ニュースをつぶやくアカウント
 2.ノアプラチナム(NOAH)2019年までの価格チャート分析
  2-1.3月に価格が急騰する
  2-2.5月にレンジ相場を脱却して再び上昇する
  2-3.その後は再び下降トレンドへ
  2-4.8月下旬から再び価格が上昇するものの、再び下落する
  2-5.11月以降は下降トレンドが継続中
 3.ノアプラチナム(NOAH)2020年直近価格チャートから今後を見る
  3-1.ディセンディングトライアングルを形成中!どちらにブレイクするかに注目
  3-2.上場取引所の少なさがマイナス材料
 4.ノアコインの価格チャート・現在価格
  4-1.ノアコインのニュースと価格推移
  4-2.ノアコイン2019年の価格の動き
  4-3.ノアコインチャートから今後を見ると
 5.ノアコイン(Noah Coin)とは-詐欺と言われたこれまでの経緯等解説
  5-1.ノアコインを販売していた泉氏が詐欺で訴訟される
  5-2.ノアコインの公式の虚偽発言(フィリピンの国や企業の支援)
 6.ノアコイン(NOAH COIN)とは
  6-1.ノアコインの概要
  6-2.ノアコインの特徴や目的を整理
 7.ノアコインが詐欺と言われるなど過去の噂や経緯
 8.インターネット上での評判
 9.主要なノアコイン現在までのニュース
  9-1.ノアコインが開発した「Arkというwallet アプリ」
 10.ノアコインの今後
 11.ノアコインの購入が可能な取引所
 12.投資はあくまでも自己判断で

ノアコインの最新情報

ノアコインの最新情報

2020年5月時点のノアコインに関する最新情報を詳しく見ていきましょう。ノアコインの価格に影響しそうな情報や、チェックしておきたい情報は以下の通りです。

価格情報はコインマーケットキャップを活用するのが便利です。詳しくは下記から
2020年5月現在、コインマーケットキャップではノアプラチナムの価格は見ることができなくなっています。
関連記事:【仮想通貨の定番】コインマーケットキャップの見方や活用について徹底解説

ノアコイン価格に影響を与えた最新ニュース

まずはノアコインの価格に影響を与えそうなニュースについてチェックしていきましょう。特に価格に影響しそうなニュースは次の通りです。

新たなアプリケーションの開発を発表

ノアコインのブロックチェーンを利用するアプリケーションとして、以下のようなものを開発しているとの発表がありました。


  • 資産管理・運用

  • クロスボーダー決済

  • スマートコントラクト機能

  • 分散型Webシステム

  • ブロックチェーンを利用したIoTプラットフォーム


ノアコインではこれらのアプリケーションを開発しており、いずれも将来性のある有用なものであるといえるでしょう。そのため、これらのアプリケーションの開発状況が価格に大きな影響を与えるかもしれません。

関連記事:dapp sとは"ゲームや仮想通貨に使うアプリ",メリットから開発方法まで解説

独自ブロックチェーンのリリース

独自ブロックチェーンのリリースに伴い、ノアコインは「ノアプラチナム」という新しいコインに生まれ変わりました。(旧ノアコインは消滅)

また、これまで上場していた取引所では新コイン「ノアプラチナム」の取引はできなくなり、新たな取引所BCTNEXTのみで取引が可能となりました。

なおノアコインから新しくノアプラチナムに変化しますが、ノアプラチナムでは95%のコインにロックがかけられることになり、取引(売却)可能なコインはノアプラチナム全体の5%のみとなり、その5%は運営サイドが抽選のうえで確定します。

売却可能なのが全体の5%となり、その5%は抽選とはいえ、オープンな形での抽選ではなく運営サイドによる抽選となりますので、極めて売却は難しいと考えておくほうがよさそうです。

ノアコインが開設した取引所「BTCNEXT」の現在

ノアコインが開設した取引所「BTCNEXT」の現在

BCTNEXTとは、ノアコインプロジェクトが新たに開設した仮想通貨取引所で、ノアプラチナムの取引のために開設された取引所といってよいでしょう。

ビットコイン、イーサリアムなどの主要通貨やノアプラチナムなど18種類の通貨を取り扱っており、BNXという独自トークンもリリースされています。

また、最近話題のIEOも取り扱ったりと、Binanceなどの大手取引所と同様の利便性の高さを強調しています。

ただし、2020年5月時点では、世界の仮想通貨取引所ランキングで246位となっているものの、coingeckoにおけるトラストスコアではN/A(ノーアンサー)と判断されており、実際の取引高については自己申告のみとなります。

このcoingeckoのトラストスコアとは、詐欺目的の取引所があまりにも多く、Fake Volume(取引高を偽って自己申告する)が大きく問題化したことより、coingecko独自の審査により判断されます。

例えば、世界最大の取引所Binanceのトラストスコアは最大の10ポイントとなり、国内取引所の多くも高いトラストスコアを受けています。

逆に、現存する仮想通貨取引所の半分以上はN/Aの評価を受けており、申告された取引高が少なくともcoingeckoからは信頼できないものと判断されています。

ノアプラチナムを保有している人にとっては、取引可能な唯一の取引所となりますので他に選択肢はありませんが、他のビットコインやイーサリアムなどについては他のトラストスコアで高評価の取引所を利用することをおすすめします。

■BTCNEXTの取扱通貨

  1. ビットコイン(BTC)

  2. イーサリアム(ETH)

  3. ダッシュ(DASH)

  4. モネロ(XMR)

  5. Lumen(XLM)

  6. ZCash(ZEC)

  7. Tether(USDT)

  8. ABBC Coin(ABBC)

  9. USDQ(USDQ)

  10. ノアコイン(NOAH)

  11. Cardano(ADA)

  12. ライトコイン(LTC)

  13. ビットコインキャッシュ(BCH)

  14. BTCNEXT(BNX)

  15. KRWQ(KRWQ)

  16. VestChain(VEST)


主要なトークンは概ね上場されていることがわかるでしょう。ただし、世界的に有名な取引所と比べれば取引量が少ないので注意が必要です(2020年4月30日時点の24時間取引量は約¥161,241,940)。

2020年4月時点では基本的にノアプラチナムの売却のために使う取引所といえるでしょう。

UnionPayとも提携

BTCNEXTは「BTCNEXTカード」というカードを発行しており、このカードはUnionPayと提携しています。そのため、加盟店で利用したり対応ATMで現金を引き出したりすることもできるでしょう。




このように、実用性という面でも将来性に期待できる取引所といえるかもしれません。BTCNEXTについて詳しく知りたい人は、公式サイトもあわせてチェックしてみてください。

ツイッターでノアコインの最新ニュースをつぶやくアカウント

ノアコインは公式Twitterアカウントを開設しているため、最新の情報を知りたい場合はこれをチェックするのがオススメです。




最新の情報がここで公開されることもあるので、漏らさずチェックして最新情報を見逃さないようにしてください。価格に影響を与えるニュースが発表されることもあるでしょう。

ノアプラチナム(NOAH)2019年までの価格チャート分析

ノアプラチナム(NOAH)2019年までの価格チャート分析

ノアプラチナムの2019年の価格チャートをチェックし、詳しく分析していきましょう。2019年1月~2019年12月のNOAH/USDのチャートは上記の通りです。この中から注目したいポイントをひとつずつチェックしていきましょう。

3月に価格が急騰する

2019年初頭のノアプラチナム(当時はノアコイン)は、2018年10月から続く下降トレンドの真っ最中でした。しかし、3月に入ると価格下落が緩やかになり、その後急騰しています。

3月13日には0.000157 USD(0.017円)だった価格は、3月18日に0.000691 USD(0.076円)まで上昇しました。わずか5日で価格が4.4倍になったことがわかるでしょう。

その後は再び価格が下落し、0.0003 USD(0.033円)~0.000456 USD(0.05円)の間でレンジ相場に移行しています。

5月にレンジ相場を脱却して再び上昇する

2か月ほど続いたレンジ相場ですが、5月中旬になると再び価格が上昇しています。この上昇によって、5月27日には0.000979 USD(0.11円)の値をつけました。これが2019年の最高値です。

その後は再度価格が下落する動きがあったものの、6月に入ると以下の材料により再び価格が上昇します。


     
  • CEZA(フィリピン・カガヤン経済特区庁)とエストニアで暗号資産ライセンスを取得

  •  
  • ノアプロジェクトが運営する暗号資産取引所としてBTCNEXTを正式オープン



これらの発表は、市場に参加しているトレーダーにとっては予想外の情報でした。これに伴って価格が再び上昇し、6月12日には0.000946 USD(0.1円)まで値を上げています。

その後は再び下降トレンドへ

その後は再び下降トレンドへ

この2回の価格変動でチャート上にはダブルトップが形成され、セオリー通り価格が下落しています。8月下旬には0.0001 USD(0.011円)まで下落していることがわかるでしょう。

8月下旬から再び価格が上昇するものの、再び下落する


8月下旬になると再び価格が上昇したものの、6月の水準に戻ることはありませんでした。一時0.00045 USD(0.049円)まで価格を上げたものの、すぐにレンジ相場に移行しています。

2019年10月にはソフトフォークが実施され、それまでのノアコインはノアプラチナムに移行しました。通常、ソフトフォークによるアップデートは価格が上昇する材料になることが多いものの、ノアプラチナムの価格はほとんど変動していません。

8月下旬から再び価格が上昇するものの、再び下落する

8月下旬になると再び価格が上昇したものの、6月の水準に戻ることはありませんでした。一時0.00045 USD(0.049円)まで価格を上げたものの、すぐにレンジ相場に移行しています。

2019年10月にはソフトフォークが実施され、それまでのノアコインはノアプラチナムに移行しました。通常、ソフトフォークによるアップデートは価格が上昇する材料になることが多いものの、ノアプラチナムの価格はほとんど変動していません。

11月以降は下降トレンドが継続中

11月~12月は一貫して価格が下落し、0.0001 USD(0.011円)~0.0002 USD(0.022円)の範囲で推移しています。これは8月以来の安値水準で、ノアプラチナムの価格はあまり上昇していないことがわかるでしょう。

ノアプラチナム(NOAH)2020年直近価格チャートから今後を見る

ノアプラチナム(NOAH)2020年直近価格チャートから今後を見る

次に直近のチャートから2020年のノアプラチナムの価格推移を予想してみましょう。

ディセンディングトライアングルを形成中!どちらにブレイクするかに注目

上記のチャート見てみると、0.0001 USD(0.11円)付近をサポートラインとしてディセンディングトライアングルを形成しているように見られます。セオリー通りにブレイクアウトした場合は、さらに価格が下落すると考えられるでしょう。

しかし、このサポートラインはこれまで何度も反発している強力なラインです。そのため、セオリー通りの動きをせずに、トレンドラインを上抜けてくる可能性も考えられるでしょう。

上場取引所の少なさがマイナス材料

2019年10月にノアプラチナムに移行したことにより、2020年1月時点ノアプラチナムをトレードできるのはBTCNEXTのみです。上場している取引所が少ないのは、大きなマイナス材料になることが考えられます。

価格低迷から抜け出すためには、有名取引所に上場されることが必要といえるでしょう。かつてHitBTCに上場されたときのように、有名取引所に上場されて多くのトレーダーに注目されるようになれば、一気に価格が上昇するかもしれません。

2020年のノアプラチナムの注目点をまとめると以下の通りです。


     
  • 0.0001 USD(0.11円)付近のサポートラインが機能するか

  •  
  • BTCNEXT以外の取引所に上場されるか



この2つのポイントに注目しながら、チャートをチェックしていくことをおすすめします。

ノアコインの価格チャート・現在価格【2020年5月時点】

2020年5月現在、ノアプラチナムのチャートを確認できるのは、BCTNEXTとcoingeckoとなります。

BCTNEXTのチャートについては、取引所を信頼するしかありませんが、過去にはバグったという情報も提供されています。

ここではcoingeckoの過去180日間の日足チャートを見てみましょう。

4月末時点の価格は約0.3円というところですが、ノアコインからノアプラチナムに移行した価格帯を追うと、安値はほぼ0円に近い水準から0.6円までの高値があります。

ところが、チャートを見るかぎり、0.001円前後の価格と0.1円以上の価格と極端に価格が動いており、その中間での取引が行われていないという不自然な状況が続いていました。

最近では、0.3円前後で取引高も10万円前後が続いていますが、これもBCTNEXT取引所の自己申告を反映したもので、本当かどうかの確認は取れません。

また、このチャートが信頼できると仮定した場合でも、売却可能なのは全体の5%となり、しかも運営サイドによる抽選に当たる必要があることから、チャートを見るよりもまずは抽選に当たることを考えたほうがよさそうです。

このチャートを見る限り、ノアプラチナムが実際に多くの投資家に取引されているのかどうか確認は難しいので、他のメジャーコインを取引するほうがよいでしょう。

なお、BCTNEXTはフィリピンのカガヤン経済特区の仮想通貨関連事業ライセンス制度の認可を受けていましたが、2019年9月許可業者による巨額の投資疑惑など次々に不正が発覚、これに伴い許可を受けていた全企業に対してライセンスが凍結されました。

ノアコインのニュースと価格推移

。この1年間に発表されたノアコイン関連の重要ニュースは以下の通りです。


  • HitBTCへの上場(2018年3月)

  • WORLD BLOCKCHAIN FESTIVAL 2018の発表(2018年10月)

  • 独自ブロックチェーンのリリースが近いとの発表(2019年6月)

  • アプリケーションの開発とその内容を発表(2019年6~7月)

  • BTCNEXTサービスイン(2019年6月)



ノアコインのニュース詳細はこちらから

これらのニュースとチャートを当てはめて考えてみると、上場発表で価格が上昇したものの、すぐに下がっています。その後、さまざまなニュースが発表されると一時的に上昇していることがわかるでしょう。

こうしてチェックしてみると、将来性に期待できそうなニュースが発表されると一時的に価格が上昇しているものの、その後すぐに下落することが多いといえそうです。

ノアコイン2019年の価格の動き

ノアコイン2019年の価格の動き

こちらは2019年1月~9月のNOAH/JPYのチャートです。

2019年は3月・6月・9月に一時的な上昇が見られているものの、上昇後は以前の水準に戻ることが多く、レンジ相場の傾向が強いと考えられるかもしれません。

6月はBTCNEXTのリリースや独自ブロックチェーンの発表、9月はトークンスワップの延期発表などさまざまなニュースがあったため、価格がそれに伴って変動したといえるでしょう。

また、6月頃はBTCの価格が急騰した時期でもあるため、これに連動した動きも重なったと考えられます。

関連記事:レンジ相場とは-判断ポイント等,主要なテクニカル分析の攻略/稼ぐ手法を解説

ノアコインチャートから今後を見ると

ノアコインチャートから今後を見ると

最後に過去半年間のチャートから今後の価格を予想してみましょう。チャートをチェックすると、一時的な価格上昇などが見られるものの、全体としては下降トレンドにあると考えられるでしょう。

直近のサポートラインは0.02 JPY程度と考えられるので、再びこの水準まで下がることが考えられます。概ね1 NOAH = 0.02~0.04 JPYの範囲内で推移する可能性が高いといえるでしょう。

今後の注目点はトレンドラインを上方向にアウトブレイクするかどうかです。もし、何らかの材料とともにアウトブレイクすれば上昇トレンドに転換する可能性も考えられます。

関連記事:トレンドラインとは-正しい引き方/ブレイクした際などトレード手法を解説

ノアコイン(Noah Coin)とは-詐欺と言われたこれまでの経緯等解説

旧ノアコインは、大手取引所HitBTCに上場したことで「スキャムscam)コインではなかった」と言われましたが、現在は、旧ノアコインはHitBTCから上場廃止となり、ノアプラチナムは取り扱われていません。
HitBTCは400種類以上のアルトコインを上場させていることが最大の売りとなっており、それこそ玉石混交の草コインを上場させています。
中には、スキャムコインも多く上場しており、日本人にはお馴染みのあのスピンドルもHitBTCに上場することで詐欺コインではないといわれていました


関連記事:scam(スキャム)の意味とは~仮想通貨の事例や特徴,対策まで細かく解説

ノアコインを販売していた泉氏が詐欺で訴訟される

いわゆるローンチ手法でノアコインを販売していた泉忠司が集団訴訟の対象になるという出来事がありました。その理由は以下のようなものです。

■泉忠司のノアコイン関連の訴訟の原因

  • 価値が出るといわれてノアコインを購入したが全く価値がでない

  • 返金対応が行われたが、告知されなかった

  • 話の内容に虚偽があった


また、泉忠司はパルテノンコースや仮想通貨バイブルDVDなど、ノアコイン以外でも訴訟の対象になっていたことも怪しいと考えられています。

ノアコインの公式の虚偽発言(フィリピンの国や企業の支援)

ノアコインは「フィリピン政府と提携して開発している」と発表されたこともあります。しかし、その後フィリピン政府が公式に否定することによってこれが虚偽であったことが判明しました。

このような虚偽発言によって返金騒動に発展したこともあり、ノアコインは詐欺コインなのではないかという噂が一気に広まることになりました。

発行枚数の増加とロックアップ

旧ノアコインからノアプラチナムの移行にあたり、発行枚数が旧コイン時代には915億枚であったのに対して、ノアプラチナムでは2160億枚に増加されました。

つまり、コインとしての価値は半減することになり、多くのノアホルダーにとっては寝耳に水という話となりました。

さらに、新コインになってからは全体の95%がロックアップされ、事実上、一般ホルダーは売りたくでも売れないという状況になっています。

この政策により、価格は一時的に上昇しますが、前述の通り、チャート上からは正確な価格情報が判断できない状況となっています。

このことから、5%の売却枠を誰が利用しているのか、という疑いも出ています。

ノアシティ構想の白紙化とバーチャルノアシティ

ノアコインのICO時には、その目玉の一つとしてフィリピンの国家的プロジェクトのノアシティ構想が発表されていました。

ステージ1:アミューズメント施設(2017年着工)
ステージ2:ショッピングモール(2019年着工)
ステージ3:ホテルとカジノ(2020年着工)

ところが、このノアシティ構想は実現されることはなく、ノアプラチナムのホワイトペーパーからは消滅しています。

そして、その代わりとして登場したのが、バーチャルノアシティ構想です。

大規模リゾート開発を装ったノアシティ構想ではなく、何とインターネット上のバーチャルノアシティ構想を実施しています。

本来であれば、ノアシティ構想などによりノアコインの価格が爆上げする予定でした。
代わりのバーチャルノアシティでは、市民になることで様々な利便性を享受することができるそうです。

ただし、市民になるためには高額な税金を新たにノア財団に支払う必要があります。

市民:10万円・・・640名の募集に対して、415名が応募し残り枠は225
特権市民:100万円・・・100名募集のところ34名応募があり、残り枠は66
上院議員:500万円・・・10名募集のところ3名の応募があり、残り枠は7
他にも、愛国者や下院議員も募集されています。

いずれにしても、ノアプラチナムホルダーにはそれほどお金持ちが多いということでしょう。(応募数はノアプラチナム公式サイトより抜粋、2020年4月30日時点)

ノアコイン(NOAH COIN)とは

THE NOAHCOIN SOLUTION TO HIGH COST REMITTANCE

続いてノアコインの概要や特徴、開発目的などについて見ていきましょう。

ノアコインの特徴や目的を整理

ノアコインの特徴及び開発目的は以下の通りです。

開発目的は「安価な国際送金システムの構築」

ノアコインを開発した目的は国際送金にかかる手数料を安くするというものです。

銀行を利用して国際送金した場合、30~50 USD程度の手数料がかかります。また、送金業者によってはそれ以上の手数料を取られることもあり、これを引き下げるのは非常に重要だと考えられています。

その理由はフィリピンでは外国に出稼ぎする人が多く、送金手数料が大きな負担になっているためです。手数料が安価な国際送金システムが構築できれば、フィリピン国民が外国で稼いだ資金を安価に国内に送金できるので利便性が高いといえるでしょう。

送金手数料の高さが社会問題の1つとして取り上げられていたこともあり、ノアコインの開発理念が受け入れられることになりました。

PoS採用で保有していると配当がもらえる

ノアコインが採用しているコンセンサスアルゴリズムはProof of Stakeで、これはトークンを保有していると保有量に応じた配当がもらえるタイプのものです。

ただし、配当は40年かけて徐々に減っていく仕組みになっていくため、入手できるトークン量も減少していきます。

ノアコインが詐欺と言われるなど過去の噂や経緯

ノアコインは開発当初から詐欺コインではないかとの噂が絶えないトークンでした。その主な理由は以下の通りです。

・開発元がフィリピン政府と提携していると虚偽発言をしていた
・返金騒動が発生した

このようにさまざまな騒動が発生したため、詐欺コイン(スキャム)ではないかとの噂が立つようになりました。

インターネット上での評判

インターネット上での評判

続いてノアコインの評判についてチェックしていきましょう。





SNSや掲示板では現在に至るまで賛否両論様々な評価が確認できます。

主要なノアコイン現在までのニュース【2020年5月更新】

主要なノアコイン現在までのニュース

ノアコインに関連するニュースを一覧で振り返ると次の通りです。

2017年1月~5月: プレセール実施
2018年3月: HitBTCに上場
2018年5月:東証二部上場企業の株主に
2018年6月:PayRemit社との提携を発表
2018年6月: Noah ウォレットのリリース
2019年7月: 独自ブロックチェーンの開発を発表
2019年9月: トークンスワップを実施・ノアプラチナムの発行開始
2019年9月:カガヤン経済特区のライセンスが凍結に
2019年11月:東京、大阪でミートアップを開催
2019年11月:新トークンを以前のトークンに戻す逆スワップの受付を開始
2019年12月:BTCNEXTに金融庁が警告

重要なニュースは上記の通りなので、一通りチェックしておくことをオススメします。

ノアコインに関するニュースはこちらから

ノアコインが開発した「Arkというwallet アプリ」

ノアコイン用のウォレットとして、Arkと呼ばれるウォレットアプリがリリースされています。

Ark Walletはスマホ及びブラウザで使えるウォレットアプリなので、一度チェックしてみてください。

ノアコインの今後

ノアコインの今後

2020年5月時点では、全ノアプラチナムの99.5%がロックダウンされており、事実上一般ノアホルダーは売却することができません。
ロックダウンはいずれ解消されることになっていますが、解消されればノアプラチナムの価格は、現状では限りなく0円に近付くことになり、ロックダウン解消時期がどうなるのか注目されます。

ノアコインの購入が可能な取引所

ノアコインの購入が可能な取引所

ノアコインが購入できる取引所がどこなのかが気になっているかもしれません。2019年9月にトークンスワップが行われ、ノアプラチナムと呼ばれるトークンに切り替わったことによって、購入できる取引所はBTCNEXTのみとなっています。

投資はあくまでも自己判断で

投資はあくまでも自己判断で

今回は国際送金の手数料引き下げをテーマにしたトークン「ノアコイン」について詳しく見ていきました。今後どうなるか不明な部分も多いので投資する際は、注意深く情報を集めてから判断を行うようにしましょう。また、旧トークンを保有している人はトークンスワップで交換しないと利用できなくなるので注意が必要です。
















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