COIN TOKYO

  • 2019/10/03
  • 2019/10/03
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

企業間取引ネットワークTradeshift、スマートコントラクトで最初のインボイス決済を成功

このエントリーをはてなブックマークに追加
企業間取引ネットワークTradeshift、スマートコントラクトで最初のインボイス決済を成功-仮想通貨ニュースサイト コイン東京
国際的なサプライチェーン決済サービスTradeshift(トレードシフト)は、イーサリアムのスマートコントラクトを使用して、規制された電子マネーを使用した取引を成功させた事を発表しました。アイスランドの小売業者Nordic StoreはIKEAアイスランドから商品を購入し、Monerium(モネリウム)のプログラム可能なデジタルキャッシュで電子請求書を決済しました。

この取引により、MoneriumとTradeshiftは、政府規制のプログラム可能な電子マネーが主流市場に対応できることを証明しました。ブロックチェーンを利用した支払いの新しい分野が現実となります。

ブロックチェーンベースの電子マネー

Consensysが支援するMoneriumは、6月にアイスランド金融監督庁(FME)からブロックチェーン向け電子マネー(e-money)でライセンスを得た最初で唯一のプロバイダーです。同社によると、アイスランドはブロックチェーンで規制された電子マネーを発行可能な唯一の国です。

今回のトランザクションは、Moneriumがサポートする最初の通貨「アイスランドクローナ」で決済されました。Moneriumの共同設立者兼CEOであるスベイン・バルフェルズ氏は以下のように述べています;

「ブロックチェーンで電子マネーを発行する最初の企業として、フィアット形式のデジタルマネーを使用して、B2Bトランザクションに対するブロックチェーンの利点を実証できて嬉しく思います。」

「ボラティリティの高い仮想通貨とは異なり、電子マネー(e-money)は認められた現金に代わるデジタルの代替手段であり、規制され、オンデマンドで償還可能です。スマートコントラクトでプログラム可能な電子マネーを使用する事で、新たな支払いが可能になります。」

Tradeshiftは190ヵ国、150万社以上の、5000億ドル以上の取引額を処理する最大のグローバルビジネスネットワークの一つです。Tradeshiftの情報フローをブロックチェーンの電子マネーと接続する事で、プログラム可能な金融サービスの新たな基盤を検証しています。Tradeshiftの共同設立者ガート・シルべスト氏は以下のように述べています。

「政府が規制するプログラム可能なマネーは、いわゆるスマートコントラクトを可能にするため、電子商取引の支払いの基盤になります。スマートコントラクトには多くのユースケースがあります。たとえばスマートコントラクトでスマートインボイスを生成できます。スマートインボイスは、基本的にセルフ決済する請求書です。」

Tradeshiftは、世界初のスマートインボイスを作成し、Moneriumと共にライセンス取得済みのデジタルキャッシュで決済しました。これは重要な前進を表します。

「スマートインボイスは、企業間(B2B)国境間トランザクションの管理上のハードルを下げるだけでなく、企業のクレジットへのアクセスを改善し、キャッシュフローを改善しやすくする新しい資金調達モデルを構築するのに役立つと考えています。」

「スマートインボイスを使用すると、請求書の将来のキャッシュフローを表すトークンを発行できます。誰がトークンを保有しようと期日に支払われるので、スマートインボイスは金融サービスアプリでの使用に最適です。」

Sylvest氏によると、スマートインボイスによりサプライチェーンファイナンスの分野の応用が期待されています。

「トークンは、サブサプライヤーの資金調達の担保としても使用できます。Moneriumはトークンを発行できるため、スマートコントラクトは自動的に企業にクレジットを発行し、キャッシュフローを維持できます。トークンは1回しか販売できないようにできるため、サプライヤーが同じ請求書を2回以上販売する二重の金融詐欺を回避できます。」


関連記事

仮想通貨の最新情報をお届けします!

人気記事ランキングまとめ

もっと見る