ロシアの主要な銀行アルファバンクとロシア最大の鉄鋼メーカーNovolipetsk Steel Company(NLMK)は、ドイツのコメルツ銀行およびドイツのベスビウスGmbHと協力して、国境を越えた支払いのパイロットプロジェクトを開始しました。
プロジェクトの目的は、ブロックチェーン上でエンドツーエンドの貿易金融およびサプライチェーン金融ソリューションを構築することです。マルコ・ポーロは、ERPシステムと直接やり取りするAPIセットを提供します。国際貿易参加者は、パートナーと透明な統合システム内で決済を行い、取消不能な支払い義務と債務勘定を作成できる。
テクノロジー企業TradeIXとR3の共同事業であるマルコポーロネットワークは、国際貿易金融ソリューションとグローバル貿易エコシステムの統合を目指している。
アルファバンクの貿易金融部長ディーナ・メルクロバ氏は次のように述べています。
「2017年に貿易金融における最初の分散型台帳技術を発表しました。以来、企業のブロックチェーンソリューションはかなり精巧になり、クライアントの信頼を獲得し、実際のビジネスプロセスへの適用性を証明しました。マルコポーロなどのプロジェクトは、統合された銀行決済、金融、割引の手段のおかげで、より多くの国際貿易の透明性と管理性を保証するクライアントに付加価値を生み出します。」
スタートアップR3とTradeIXによって構築されたマルコ・ポーロは、R3のCordaブロックチェーンプラットフォーム上に構築されています。8月に発表されたマルコポーロは、最初にドイツのメガバンクLBBWとコメルツ銀行が関係し、ロジスティクスプロバイダーのLogwin AGがブロックチェーンにデータを追加して支払いを処理しました。
LBBWによると、従来の商品を使用した外国貿易取引の支払いフローは通常、複雑で時間がかかります。これはさまざまなシステムを使用し、多数の仲介業者、およびそれらの間で交換される大量のペーパー業務によるものです。マルコポーロにより、このプロセスが合理化され、より速く、より簡単に動作できる。分散台帳技術(DLT)によって、数日ではなく数分で達成されます。
9月に、貿易金融ビジネスの新しい効率性を追求する目的で、バンクオブアメリカとマスターカードもマルコポーロに参画しています。ドイツの自動車メーカー、ダイムラー(Daimler)もまた、マルコ・ポーロで最初のパイロットトランザクションを処理した事を発表しました。
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