この発表は今年4月に行われ、仮想通貨業界から支持を集めました。主要な仮想通貨取引所BinanceやPoloniex等は、早期にOMNIからERC20へとTetherアドレスを切り替えました。
TokenAnalystによると、プロトコルの移行プロセスは、多くの取引所とトレーダーの協力によって大きな成功を収めています。4月以降、大規模なプレーヤーや機関は、保有テザーをBitcoin(Omni)からEthereum(ERC20)へとブロックチェーン間で移行し始めました。
The average transaction value metric tells a slightly different story as larger players and institutions started migrating their tether holdings across blockchains from #Bitcoin (Omni) -> #Ethereum (ERC20) beginning April and retail adoption happened later in the year. pic.twitter.com/irSXvtL4cY
— TokenAnalyst (@thetokenanalyst) October 18, 2019
レポートによると、既にERC20版USDTがテザーの送金と使用の主要媒体となっています。ERC20版USDTのオンチェーン取引量は9月に200億ドルを突破した一方、OMNI版USDTトークンの取引量は100億ドルに減少しました。
OMNI版USDTを交換する場合、取引所やトレーダーはまずOMNI版USDTを「Tether Treasury」に送信する必要がある。その後TreasuryはERC20版USDTを1:1の比率で発行(Mint)して返送します。
トークンスワップによりネットワーク手数料は80%削減され、Ethereumの平均ブロック時間約15秒により、トランザクションの承認時間も大幅に短縮されます。
Chain swap for https://t.co/8ZPmwTLN1y
— Paolo Ardoino (@paoloardoino) October 18, 2019
Tether社の「透明性」ページによると、テザー(USDT)の総発行量は43.9億ドル。OMNI版USDTが約21億ドル、ERC20版USDTは20億ドルを超えています。またトロン(TRX)版USDTを2.16億ドル、その他イオス(EOS)上でも発行しています。
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