ビットコイン(BTC)デリバティブ市場の人気は、2019年に指数関数的に成長した。BitcoinTradeVolume.comによると、ビットコイン(BTC)デリバティブの合計取引量は1日あたり50億ドル~100億ドル。ブロックチェーンデータ分析会社Skewは、BTC現物取引量を少なくとも10倍上回ると推定した。香港の取引所OKExのアンディ・チャンCEOによると、現物市場の2倍のユーザーがデリバティブで取引している。
JPモルガンチェースの元デリバティブトレーダーで、現在はSkewの最高経営責任者を務めるエマニュエル・ゴウ氏は、この傾向の要因として、ビットコインの1日のボラティリティが2%未満に低下した事を指摘した。投機家にとって先物取引がより魅力的なオプションになっている。
デリバティブ市場をリードするのは、100倍のレバレッジが可能なBitMEXだ。2016年に設立されたBitMEXは、個人投資家が理解しやすい「パーペチュアルスワップ(無期限先物)」を開発し、2018年に急成長した。分析会社TokenAnalystの共同設立者シド・シェーカー氏は以下のように述べる:
「BitMEXは、おそらく現在、エコシステム全体の中心にいます。仮想通貨デリバティブ取引の最大の市場シェアを占めるBitMexは、1日あたり少なくとも70万ドルのデリバティブ取引手数料を稼いでいると思われる。」
SkewのゴウCEOは、BitMEXを「史上最大のカジノ」と表現した;
「デリバティブ契約はゼロサムゲームです。誰かが稼いだお金は他の誰かの損失です。」
現物取引の大手取引所Binanceは、9月に先物市場をローンチした。すでに34,000人以上の顧客が登録しており、1日約5億ドルの取引量を処理している。10月18日には、ビットコインの最大レバレッジを20倍から125倍に拡大させた。
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