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  • 2019/10/24
  • 2019/10/30
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

ザッカーバーグCEO、下院聴聞会でフェイスブック不信の集中砲火

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ザッカーバーグCEO、下院聴聞会でフェイスブック不信の集中砲火 +仮想通貨ニュースサイト コイン東京 
23日、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは、下院金融サービス委員会の聴聞会「フェイスブックの調査と金融サービスおよびHousingセクターへの影響」に出席した。フェイスブックアカウントの民族差別、ケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルや政治広告ポリシー等、昔年の問題について追及された。中でも進行中の仮想通貨Libra(リブラ)が、アジェンダの最重要トピックとなった。

フェイスブック不信の集中砲火

下院金融サービス委員会の議長で民主党のマキシン・ウォーターズ議員はフェイスブックに対する不満を述べて、Libra計画に対する懐疑を表明した。2016年のロシアの選挙干渉におけるフェイスブックの役割、政治的広告を事実確認しないという最近の決定等、ウォーターズはフェイスブックが国家の重要性の問題で何度も失敗しており、国際経済が揺れ動く可能性のある危険な新しい通貨を先導することを許されないと指摘した;

「概説したこれらすべての問題と、会社の規模と範囲を考えると、米ドルに挑戦するグローバルなデジタル通貨を確立する計画について深刻な懸念が生じる理由は明らかです。」

事前に提出された声明で、ザッカーバーグは、フェイスブックが現時点で「理想的なメッセンジャー」ではないと認める一方で、Libra構築の重要性を主張した;

“過去数年間で多くの問題に直面しましたが、人々はそれがフェイスブック以外の誰であってもこのアイデアを前進させることを望んでいると確信しています。”

民主党のニディア・ベラスケス議員は、データ侵害とケンブリッジ・アナリティカ事件に関する長年のプライバシースキャンダルの後、フェイスブックを信頼する事はできないと述べた;

「経歴が尾を引いていると理解していますか?あなたとフェイスブックが信頼性の問題を抱えていることに気付いていますか?」

民主党のジョイス・ビーティー議員は、フェイスブックの多様性と広告ポリシーの問題に関する認識の欠如を批判した。

デジタルエイジへの規制

共和党のパトリック・マクヘンリー議員の指摘は、フェイスブックだけでなくテクノロジー業界全体をカバーした。

「多くの怒りがあり、今ではそれらシステムの設計に向けられています。公平か否かにかかわらず、あなたは今日、デジタルエイジに答えるために呼ばれました。」

議員達に対してザッカーバーグは、「フェイスブックは、関係するすべての米国の規制機関が承認するまで、Libraプロジェクトを進めることに同意しない」と回答した。しかし民主カックリン・マロニー議員は、承認を求めるすべての規制当局をリストに入れて、一つも取りこぼさないよう要求した。ザッカーバーグは、仮にLibra協会がこの規制承認なしで前進を決定した場合、「フェイスブックは協会を強制的に脱退させられる」ことを認めた。

さらにウォーターズやヘスス・ガルシアを含む一部の議員は、フェイスブックが依然としてプライバシーとユーザーの信頼を侵害していることを指摘した。2020年の大統領候補エリザベス・ウォーレンも同様に、会社を完全に解体すべきかと疑問視している。

最近、テクノロジー業界の規制を目的とした新法案が、益々提出されています。フェイスブックとビッグテックが精査されていることは明白です。テック業界は成長を続ける脅威として、自由を許すより抑制する必要があるとみなされている。

フェイスブックは、プライバシースキャンダルで連邦取引委員会と和解した直後、反トラスト法違反の可能性について、下院司法委員会を含む政府機関に再び調査されている。

民主党マドレーヌ・ディーン議員は、「信頼の獲得は一滴ずつ。しかし、信頼はバケツで捨てられます。」と聴聞会を締めくくった

6月にウォーターズ議員はフェイスブックに書簡を送り、政策立案者が規制の枠組みを開発するまでLibraの開発を停止するよう求めた。23日に下院議員達はザッカーバーグにこの件で圧力をかけたが、ザッカーバーグは「金融規制当局の議会監督で十分と考えている」と答えた。


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