2019年Q3に、Genesisは融資オリジネーションに8億7,000万ドルを追加し、前四半期の7億4,600万ドルを上回った。中でも現金ローンの需要は2四半期連続で増加しており、Q3にアクティブローンポートフォリオの31.2%を占めた。前期23.5%と前年同期14.0%から増加した。
“当社のローンポートフォリオは、未処理の暗号ローンの名目価値が減少したが、現金(米ドルおよびステーブルコイン)ローン発行の増加により相殺され、その価値を大きく維持した。“
従来の銀行の摩擦により米ドルを借りる強い需要が生まれ、現金需要の大部分は主にUSDコイン(USDC)やPaxos Standard Token(PAX)などのステーブルコインへと向かったという。
未払い現金ローンの合計額は、年始に約2,000万ドル、Q2末に4,000万ドルまで緩やかに成長した。Q3の現金ローン残高は4倍近く増加して9月中旬に1億6,000万ドルに達した。現在は1億4,000万ドルに減少している。これは、「10,000ドルから8,000ドルへのBTC現物売却後のレバレッジ解消」と、「第3四半期に急勾配となったフォワードカーブのフラット化に起因する」とGenesisは説明した。
特に現金貸出額に対するアジア取引先の割合は年始の20%から60%以上に増加したという;
「一度デジタル資産になれば、米ドルや他のステーブルコインにたどり着くのは簡単であり、この資金の流れはアジアからの現金需要の大きな推進力の一つであると信じています。」(Genesis)
Genesisによると、BTCを担保に借りたドル(及びステーブル)は、投機か運転資金の2つのユースケースで使用される。投機の場合は、現金を借りてより多くのBTCを購入し、長期的にレバレッジをかける。運転資本の場合は、マイナーによる足元の電力契約の支払いに用いられる。最終的に2つのユースケースは、米ドルと外貨の売り圧力、BTCの「Bid」への流動性の向上を促進している。
一方、アルトコインローンはQ3に人気が高まり、例えばイーサリアム(ETH)は前四半期の4%未満から7.5%に増加した。結果、ビットコイン(BTC)ローンのシェアはQ1末の68.1%から50.2%に減少した。
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