ステーキングは、トークンへの基本的な投資とともに一定条件の下でロックアップする事で、受動的な収入を生み出すモデルだ。
各プロジェクトは、メカニズムおよびガバナンス設計に経済的ダイナミクスを考慮することで、ユーザーに競争のある魅力的なプロダクトを提供できる可能性がある。Binanceリサーチは、現存するステーキングモデルのアニュアルレート、及びネットワーク毎のステーキング率を提示した。
Binanceによると、ステーキングはカウンターパーティリスクの代わりに、チェーン自体が(コントラクトのエラーや悪用の)技術的リスクを代用するレンディングシステムと言える。ステーキング型プロジェクトは報酬レートと公開市場の売買レートとの相互作用を考慮する必要がある。
暗号資産の利回りが米ドル金利よりも高い場合、その暗号資産は理論的には有利となる。しかし高いボラティリティのため、この期待理論はあまり成り立たない。
「結果、コインの価格が定義された予想スポット価格の変化よりも高くなると予想する人が、特定の暗号資産のステーキングを開始すべきです。」とBinanceは主張する。
Binanceはまた「ネットワーク全体のインフレ率が高いため、高いステーク利回りは必ずしもそれほど魅力ではない。」として、「隠れたリスクを含む可能性がある」と指摘した。
例えば、NEOの様な2コインモデルは、片方のコインがステーキングメカニズムからまったく希釈されない構造のため、マクロ経済的な分析を困難にする。ステーク利回りを総じて単純なブラックボックス方式で考慮すべきではない。
Binanceリサーチは、ベースプロトコルに基づいて、ステーキングフレームワークを、PoS、DPoS、BFT、pBFTに分類した。各プロジェクトは単一トークンとマルチトークンに分かれ、ガバナンス構造の義務の有無、ステーキング参加要件等の視点から評価されている。「予定されるイーサリアムのPoS移行に伴って、ブロックチェーンのスペースは以前よりステーキングを考慮することになるだろう。」とBinanceは締めくくった。
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