リリースは「トークナイゼーションは、企業がブロックチェーンの活用を促進するメカニズムです」と主張する。トークンは、デジタル権利から物理的な商品まで多くを表すことができるため、ブロックチェーンにとって重要だ。Azure Blockchain Tokensは、非代替債券、ドキュメント、チケットなど、さまざまな種類に対応する。
「Azure Blockchain Tokens」を使用して、開発者はERC20を含む複数のブロックチェーンプラットフォームで資産をトークン化、管理、共有できるようになる。マイクロソフトのプリンシパル・アーキテクト、マーリー・グレイ氏によると、新機能によって暗号トークンの作成が、プリンターと同様に簡単になるという。
現在多くのユーザーは、Azureクラウドコンピューティングを使用するプライベート版イーサリアムブロックチェーンに依存している。しかし、将来的にAzure Blockchain Tokensはパブリック版イーサリアム上で使用することも、マイクロソフトの競合他社が作成した分散型台帳で使用することも可能になる。
マイクロソフトは、IBM、JPモルガン、R3に開発されたトークン分類フレームワーク(TTF)に準拠するよう「Azure Blockchain Tokens」を設計した。TTFは、ブロックチェーン間の相互接続を見据えて、取引可能性のためにトークン構造毎の統一基準を定義している。
Azure Blockchain Tokensでは、トークン分類フレームワーク(TTF)に準拠したトークンテンプレートを使用して独自トークンを作成できる。TTFのテンプレートには、ステーブルコイン(準備資産に基づく価値しか発行できない)や、保険証書・卒業証書(一度に1か所にしか存在しない)等の規定が含まれる。
マイクロソフトはブロックチェーンサービスを積極的に改良している。8月にAzure Blockchain Development Kitのアップグレードを発表し、最近にはHyperledgerのCordaエンタープライズサポートを実装した。
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