SFC最高責任者のアシュリー・アルダー氏は、香港で開催されたフィンテック会議でスピーチを行った。直後に「文書化された声明」がリリースされ、その後「規制の枠組み」と「先物契約のリスクを警告する声明」が発行された。
アルダー氏はスピーチで、「このフレームワークにより、仮想資産取引プラットフォームがSFCによって規制されるようになります。これは、昨年同時期に概説した大きな前進であり、大きな発展です。」と述べた。
新たなレギュレーションは、カストディ、顧客確認、マネーロンダリング防止ルール、市場操作の側面等を網羅する。
「ホットウォレット、コールドウォレット、フォーク、エアドロップなど、私たちが慣れ親しんでいる多くの新しいコンセプトにもフォーカスしている。また、新しい暗号資産の上場に関する判断基準も設定します。」(アルダー氏)
CEOはまた、「委員会は多数の仮想通貨プラットフォーム事業者を調査した」と述べ、「一部は当局によって規制される可能性がある」と指摘。さらに「プロの投資家、及びこの分野への投資に関する十分な知識を既に持っていることを証明できる人にのみ提供できるようにする」と加えた。
デジタル資産取引会社BC Groupのハフ・マデンCEOは、「この発表はアジアにおける金融サービスにとって重要な瞬間であり、新しいタイプの金融商品としてのデジタル資産の受け入れの増加を示唆している」とロイターに語った。
一方、アルダー氏は、SFCが仮想資産先物契約、特にレバレッジの高い契約を一般投資家に提供するプラットフォームについて「非常に懸念している」と強調していた。
その後SFCは、『仮想資産の先物契約に関連するリスクについて投資家に警告する声明』を発行した。文書によると、仮想資産先物契約は、賭博条例に基づく差額取引(CFD)と解釈され、許可されていない違法行為とみなされる場合がある。
「香港では、適切なライセンスまたは許可なしに仮想資産先物契約で取引サービスを提供する取引プラットフォームまたは個人は、証券先物条例(SFO)(Cap。571)またはギャンブル条例(Cap。148)に違反する可能性がある。」
「仮想資産先物契約の構造に応じて、SFOの下では『先物契約』と見なされる場合がある。 先物契約を提供するプラットフォームは、免除が適用されない限り、SFOの下でライセンスまたは許可を受ける必要がある。」
「(しかし)SFCは、香港で仮想資産先物契約の提供・取引を許認可していない。これらの契約に関連する現在のリスクを考えると、投資家を保護するため、SFCはそのような契約で事業を遂行するライセンスまたは許可を与える可能性は低い。」
こうした動きは新興産業にとって前向きなものとして歓迎されている。顧客保護の要素により、より多くの投資家が業界に参入できるだろう。HuobiなどのHKEX(香港証券取引所)の公開を検討している企業も、新しいルールセットから大きな利益を得ることができる。
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