ツークに本拠を置くSEBAは今年8月にスイス金融市場監督局(FINMA)から銀行免許を取得して、1か月間のテストフェーズを完了。スイスを拠点とするクライアントは現在、デジタル資産とフィアットを統合したハイブリッドな銀行口座を正式に開設できる。
SEBAの銀行サービスは、暗号資産とフィアットを管理できる銀行口座、軍用グレードの暗号資産のカストディ、暗号資産およびフィアット通貨の取引及び流動性管理、暗号と伝統的な株式商品の資産管理、暗号コーポレートファイナンス(ICO資金調達アドバイス、トークンデザイン、リスク管理など)を含む。
SEBAは、銀行、資産運用会社、年金基金、企業、およびプロの民間投資家を対象としている。年内に海外顧客をオンボード予定だ。
SEBAが提供するアプリ「SEBAwallet」、Eバンキング、およびSEBAカードでは、5つの暗号資産ービットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ステラ(XLM)、ライトコイン(LTC)、およびイーサリアムクラシック(ETC)を保有でき、取引や、フィアットへの変換も可能。
SEBA BankのGuidoBühler CEOは、世界中の4,200万の販売地点で使用可能なSEBAカードが、暗号資産の大量導入に向けた重要なステップだと語った;
「私たちは、新しい銀行業務のエクスペリエンスを創造し、顧客と銀行の関係を再定義する方向に向かっています。お客様は、セキュリティを犠牲にすることなく、新しい資産クラスが提供する機会を最大限に活用できるはずです。」
SEBAはまた、投資商品、実物資産、権利のトークン化、および一次資金調達の展開を予定している。
2018年4月に設立されたSEBA Bank AG(旧SEBA Crypto AG)は、伝統的な銀行業界と新たな暗号/デジタル世界ギャップでブリッジとなる事を目指す。今年2月にSEBAは、スイスの大手プライベートバンキンググループJulius Baer(ジュリアス・ベア)との提携を発表。当時SEBAは、FINMAによる銀行・証券ディーラーのライセンスを取得次第、Julius Baerとデジタル資産の保管、取引および投資ソリューションを提供するためにサービス範囲を拡大すると述べていた。
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