リリースによると、CMEは規制当局の承認を待って、2020年1月13日にビットコイン先物オプションを提供する。CMEのエクイティ・インデックスのグローバルヘッド、ティム・マッコート氏は、ビットコイン・オプションが、顧客に「リスク管理のより高い精度と柔軟性」を提供すると語った。
ビットコイン先物オプションは、不安定な市場に対するヘッジを求める、機関投資家にとって魅力的だ。ニューヨークを拠点とする暗号資産OTC大手Genesis Tradingのトレーディングヘッド、マーティン・ガルシア氏は、オプションはより洗練されたヘッジ戦略を可能にすると語った;
「より簡単にヘッジすることができれば、スポット(現物)へのエクスポージャーをより安全にできる。オプションは、ビットコインのクレイジーな下落を伴うヘッドラインリスクから効果的に保護する事ができる。」
OTC(相対取引)デスクはビットコイン先物の主要なユーザーだ。彼らは通常、顧客のオーダーに対して一時的に多額のリスクを負う。そのため彼らは、BitMEX、Huobi、OKEx、CME Bitcoin Futures、Bakktなどのデリバティブ市場でポジションをヘッジする。
現状、最も人気のあるデリバティブ商品はBitMEXの永久スワップ(Perpetual Swap)だ。CMEのビットコイン先物は2017年の発売以来、流動性を高めている。しかし、BitMEXの成長はそれを上回る。
BitMEXの1日11億ドルのオープンインタレスト(建玉と呼ばれる)に対して、CMEのビットコイン先物契約の建玉は現在1億5,000万ドル。CMEのような規制されたデリバティブ市場はレバレッジがそれほど高くない。
ハイ・レバレッジなデリバティブ市場のボリュームは、ボラティリティの激化に益々拍車をかけている。
米国のCircleの元トレーダーでOTC会社Reciprocity Tradingを設立したインフェン・シャオCEOによると、価格急変によって清算された場合に建玉が枯渇した際の滑り(スリッページ)の拡大もヘッジ戦略においてデリバティブ市場の懸念の一つだ。
関連維持
仮想通貨ニュースサイトのコイン東京では、ビットコインやリップル等仮想通貨にまつわる最新速報やプロトレーダーによる仮想通貨価格チャートの分析&解説、注目プロジェクト等のインタビューなど様々なコンテンツをお届けしています。