ビットコイン(BTC)は、11月に入ってから下落基調の相場になっています。そのなかで、11月21日23:58から22日0:05にかけて、わずか7分で価格が約45,000円下落するという動きを見せました。
下落幅は5.3%となり、数分間の動きとしてはかなり大きなものであるといえるでしょう。
※記事中の時刻は全て日本時間(JST)
早速BTC/USDの価格チャートをチェックして動きを見ていきましょう。
上記に掲載したチャートは、BTC/USDの過去16時間のチャートです。大きめの下落は期間中に1回見られたものの、今回はそれを大きく上回る下落幅であることがわかります。
直近の1分足チャートを見てみると、7,840 USD付近をサポートラインとするレンジ相場であったことがわかります。
23:58頃にサポートラインをブレイクし、一度持ち直す動きを見せたものの、その後一気に急落しています。
今回の価格急落の原因として考えられるポイントをいくつかチェックしていきましょう。もちろん、これらが原因であるとは断定できないため、あくまでも参考として考えてください。
上記のチャートはBTC/USDの1時間足チャートです。中期のチャートでも、下降シグナルであるディセンディングトライアングルに近いものが出現しています。
この三角持ち合い相場をトレーダーが意識し、幅が狭まったタイミングで一斉にショートを仕掛けた可能性も考えられるでしょう。
11月21日は、日本を含むアジア各地の株式市場は全面的な株安となりました。22日に入ってからはNYダウも下落傾向にあり、株式市場は全面安の展開です。
このような経済状況の影響を受けてビットコインの価格が下落した可能性も考えられるでしょう。
ビットコインは価格が急落した後、価格を持ち直す動きを見せています。
ショートの利確決済やロングのエントリーなどによって急落後に価格が上昇したと考えられるでしょう。7,500 USD付近が1つの目安になっていた可能性があります。
急落が落ち着いた後は一時的に価格が上昇し、緩やかな上昇傾向にあると考えられます。チャートをチェックするとアセンディングトライアングルを形成中しているようにも見えるので、再び価格が上昇する可能性もあるでしょう。
2時間足などをチェックしてみると、10月22日~25日の価格(7,400 USD程度)に戻ったことがわかります。
9月から10月にかけて、このあたりの価格帯で何度も反発しているので、7,400 USDに強力なサポートラインが形成されていると判断できるでしょう。
チャートの動きから考えると、今後価格が再び上昇する可能性が高いと判断できるかもしれません。ただし、7,400 USDを割り込むようなことがあればどこまで下がるかわからない大暴落が発生する可能性もあるでしょう。
エントリーする場合は、チャートの状況や他の経済指標などもしっかりチェックして判断することをおすすめします。
20代男性、都内有名大学卒業後、貿易会社を経て独立。前職中に暗号通貨にハマる。現在はweb関連事業を行う傍ら、仮想通貨やFXトレードも兼業。好きなものはガジェット、ゲーム、自転車。暗号通貨や相場のことを分かりやすく説明することを得意とする。