11月20日、ロンドンで開催された会議『Future of Digital Assets』で、パネリストは地政学的な不確実性・景気後退への恐怖を背景に、ビットコインについて議論した。
チャールズ・マクガーラフ氏は、「不確実な世界的な出来事や不況の間、ビットコインは魅力的な賭けになると非常に信じている」と述べた;
「人々の財産権が、秘密鍵を所有しているという運用上のファクトに基づく点でビットコインは素晴らしい。将来のある時点で再編成するかもしれない法制度に頼った産物ではない。」
Pfeffer Capitalの創立者ジョン・プリファー氏は、ビットコインの『デジタルゴールド』としてのステータスが間近に迫っていると加えた;
「私たちは、(BTC)をベンチャー・ポートフォリオとして考えます。それはデジタルゴールドを目指すベンチャー企業であり、その実現に大きなプロミスを示している。たくさんの利点がありますが、欠点もあります。」
Ikigai Asset Managementの創設者でCIOのトラビス・クリング氏は、ビットコインがリスク資産であると認める。しかし、ビットコインは特定の投資特性を有しており、「世界の中央銀行や政府の無責任な財政政策が、ビットコインをますます魅力的にさせている」と指摘した;
「今日のビットコインの投資家は、今日のストアオブバリュー(価値の保存)としてビットコインに投資しているわけではない。ストアオブバリューとしての特徴を備えるため、そうなると推測しています。」
多くの専門家が差し迫る景気後退の可能性を恐れている。統計によると、米国債は過去最高の23兆ドルまで膨らんでいる。米国連邦準備制度のジェローム・パウエル議長は最近、国債はGDPよりもさらに急速に増加していると語った。
一方、Brexitの懸念は、欧州経済に圧力をかける。クリアな結果が得られていないため、企業は方向性を定められないでいる。米国と中国の貿易戦争はまた、市場に大きな懐疑論を生み出した。マクガーラフ氏は自身の見解について以下のように語る。
「政策の観点から見ると、西洋システムや世界は不平等との戦いにピボットしているというのが、私の見解です。政策立案者はあまりに長い期間資本を追いかけてきた。この揺り戻しは労働(者)の方向に機能するだろう。」
「そして、再分配、より進歩的な課税、貿易政策、福祉国家の強化といったものは、長期的にインフレ期待に変曲をもたらす。そうした世界では、流動性のある非弾性的に供給された無記名資産は非常に魅力的な配分オプションとなるだろう。特に人々の資本を投入する場所として。」
「市場への浸透度も採用率も低い。しかし配分者としてこの資産の突出度は非常に高い。なぜなら、市場はまだ成熟していないか、配分されていないからだ。」
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