COIN TOKYO

  • 2019/12/04
  • 2019/12/04
  • コイン東京編集部

ナイジェリアでLocalBitcoinsのシェアを奪ったPaxfulのユースケース

このエントリーをはてなブックマークに追加
ナイジェリアでLocalBitcoinsのシェアを奪ったPaxfulのユースケース +仮想通貨ニュースサイト コイン東京
Paxfulの米ドル建て取引量 引用:dlabvc(以下全て同じ)
Paxfulは、LocalBitcoinsにナイジェリアでビットコインP2P取引のシェアを奪っている事が話題となっている。要因として『ギフトカード』を使った『送金』ビジネスが大きいようだ。リサーチ機関diabのマット・アールボルグ氏が伝えた。

ナイジェリアでLocalBitcoinsのシェアを奪ったPaxful

2015年に設立されたPaxfulは、LocalBitcoinsに代わってビットコインP2P取引のコアに成長しつつある。同社は現在、世界4箇所のオフィスで200人以上を雇用し、毎週約2,500万ドル相当のビットコイン取引を監督している。

Paxfulは、ユーザー広告でビットコインを取引したいピア同士をつなげる、P2P相対取引(OTC)取引所だ。Paypal、ギフトカード、銀行振込などオンラインウォレットを使用した支払いに対応し、エスクローサービスを提供する。

以下の図は、Paxfulがナイジェリアナイラ(NGN)建ての需要をLocalBitcoinsから奪ってきた事を示している。

PaxfulとLocalBitcoinsのNGN取引量
PaxfulとLocalBitcoinsのNGN取引量

ギフトカードを使った送金需要

プラットフォームの3分の2を占める米ドル建ての取引量は、実際にはItunes、アマゾン、Steemなどの『ギフトカード』取引に起因する。各ブランドのギフトカードは割引価格で売り出され、一種のオークションのようになっているという。

Paxful取引量の内訳
Paxful取引量の内訳
Paxfulで取引されるギフトカードの種類
Paxfulで取引されるギフトカードの種類

内部関係者によると、これらのギフトカードの最大の用途は「送金」だ。米国の移民は、ギフトカードとビットコインを使用して自国に価値を移転している。送金プロセス全体は20〜30分で完了し、ナイジェリアの現地通貨が家族の銀行口座に到着するという。安価で高速なウェスタンユニオンなどのFX企業は銀行の営業時間に制限されるため、利便性で劣るようだ。

Paxfulでビットコインを取引するナイジェリア需要

一方、Paxfulでビットコインを取引するナイジェリア需要は主に、外貨取引を許可されていない人に支えられている。

中国のベンダーから中国の商品を購入したい地元のナイジェリア人は、ビットコインを使用して購入している。また、ナイジェリアでビジネスを営む中国人は外国為替管理のため、PaxfulでP2P OTCを介して、ナイラの価値を中国に返還するためにビットコインを使用する。

Paxfulのギフトカードを活用するドロップシッピング
Paxfulのギフトカードを活用するドロップシッピング

なお、実際には割引ギフトカードの大半は『ドロップシッピング』業者が買い付けている。在庫外の商品を販売するドロップシッピングにとって、効果的に利ザヤを稼ぐツールとなっているようだ。


関連記事

仮想通貨の最新情報をお届けします!

人気記事ランキングまとめ

もっと見る