Tagomiは、Coinbase、Gemini、Binance U.Sなど世界中の15以上の取引所とOTCにリンクして各市場の売買注文を集約し、最良の価格を提供する取引所に顧客の注文をルーティングする。275のクライアントを有し大規模な流動性を提供するため、取引所から割引手数料の条件を確保している。
以前は特定の注文がルーティングされた取引所に応じて異なる取引手数料を課していた。現在の0.1%の一律水準は米国の規制された暗号資産取引所CoinbaseやGeminiより約70%安い。
Bitstampなど規制に準拠した取引所は最近、一般投資家向けの取引手数料を引き上げている。例えばCoinbaseは、月間取引量100万ドル未満の一般顧客のメーカー手数料を10月に233%引き上げた。
Tagomi CEOのMarc Bhargava氏によると、同社は主に250,000〜200万ドルの取引を行う、より高度な取引ツールを求めるトレーダーをターゲットとする。顧客にはMulticoin Capital、Pantera、Paradigm等のベンチャーファンドの他、クオンツファンド、ファミリーオフィスが含まれる。
また、0.1%の手数料は、相対取引(OTC)市場と比べても競争力がある。資産管理会社Arcaの幹部ジェフドーマン氏によると、OTCデスクを介したビットコインの大量取引の手数料は0.1%~0.25%の範囲だ。
Tagomiのねらいは低い取引手数料で顧客を引き付け、貸出、借入、証拠金サービスなどのプライムブローカレッジサービスにつなげること。同社は10のクライアントで高機能の一部をテストしている。
Tagomiは追加の収益源を必要としている。10月時点で、週に平均1700万ドル、年間約10億ドルの暗号資産取引を処理していた。取引手数料0.1%を請求する場合、収益はわずか100万ドルだ。
Bhargava氏は、これらが過去の数字に過ぎず、暗号市場が大幅に成長すると期待している。現在、Tagomiは「ネットワーク効果」の構築にフォーカスしているという。
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