石油およびガス産業で知られるCrusoe Energy Systemsは、余剰エネルギーを新しいビットコイン採掘施設に送ることで『ガスフレア』の有効活用を目指している。Chase Lochmiller CEOによると、Crusoe Energy Systemは来年70台の『ガスtoコンピューティング』ユニットを設置予定で、最大出力は70 MWに上る。
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米国ではBitmainやLayer1などビットコイン・マイニング企業が集まる『ゴールドラッシュ』が起きている。Bitmainはテキサスの電力会社から25~50MW(最終的に300MW)を直接購入する。Layer1は西テキサスの太陽光・風力エネルギーを『数百MW』購入する。エネルギー省によると、テキサス州の電力の16%は風力由来で、米州で4番目に低い電力コストを提供する。
12月4日にオクラハマ州のRiot Blockchainは1,000台の最新世代のS17 Proマイナーを追加購入して合計4,000台の稼働となることを発表した。電力供給12 MW。2019年10月の請求月に発生した直接電気料金は0.01ドル~0.07ドルの範囲で平均0.0275 ドル / kWhだった。
「中国における規制の不確実性の継続と、米国の相対的な安定性と豊富で安価な電力により、事業者や投資家は北米がビットコインマイニングにとって望ましい選択肢であることを認識しています」とBitOodaのビジネス開発責任者Ryan Porter氏は指摘する。
カナダのAcadémieBitcoinの社長Jonathan Hamel氏は、Bitcoin Magazineに次のように語った。
「ビットコインマイニングに伴う評価リスクは徐々に消えつつあるようです。例えばカナダでは、マイニングファームがトロント証券取引所に上場し、アーンスト&ヤングの監査を受けているため、業界に信頼が寄せられています。」
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CoinSharesの『マイニングトレンド』レポートによると、米国の2つの主要なマイニングセンターはワシントン州(Salcido Enterprises:22MW、Bitmain:12MW)とニューヨーク州(Coinmint:435 MW)にある。涼しい気候と起伏の多い地形は、豊富な水力発電をもたらしている。
カリフォルニア、ジョージア、ネブラスカを含む北米全域にビットコインマイニング事業が根付いており、ビットコインセクター全体の中心地となっている。この地域の産業は拡大すると見られている。
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