ビットコインの2020年5月の半減期が近づくにつれ、暗号業界ではますます注目を集めている。Coin Metricsチームはライトコインの今年8月の半減期を通して、ブロック報酬の半減期に関する理論を評価した。
Coin Metricsによると、半減期はプロトコル上で組み込まれ、すべての市場参加者が把握している。トレーダーはマイナーの売却圧力半減の影響を理解して「予想取引(Anticipation Trading)」を行う事で、半減期前に価格が増加する。2019年のライトコイン(LTC)はこの理論を踏襲し、2019年前半の6か月で350%増加した。
反対に、半減期後のライトコインの価格減少は、「トレーダーのポジションの解消によって説明がつく」。いわゆる「予想取引」の巻き戻しにより、マイナー主導の売却圧力の減少の影響が薄くなっているとCoin Metricsは指摘する。
ライトコインの年間供給量は半減期前に8%、現在価格でマイナーの収益は年間約2億ドルだった。費用を賄うためにマイナーは大半の報酬を売却するとして、日々の売却圧力は60万ドルに相当する。8月の半減後、ライトコインの年間供給量は4%に減少。これにより、日々の販売圧力は約30万ドルに縮小した。
暗号資産取引所の日々の取引量と比較するとマイナーの売却圧力(30万ドル)の削減は微々たるもの。それでもCoin Metricsは、「取引所やオンチェーン取引量の大部分は、フィアットの純流出入を表していない可能性がある」として、「マイナー主導の売却圧力は、暗号資産の大量の純資本流出を表す可能性がある」と主張する。
半減期後の価格低下に加えて、ライトコインのマイニング難易度は史上最速のペースで低下した。Coin Metricsによると、ライトコインのかなりの数のマイナーは赤字操業、あるいは撤退している状態にある。つまり、損失を抑えようとするマイナーが採掘報酬の即売に加えて備蓄分の売却を判断する事は理にかなっているという。
「不採算マイナーの退出によって、ライトコインの難易度は今後安定するだろう。最終的にブロック報酬の半減はマイナー主導の売却フローを大幅に削減し、今後の価格をサポートする可能性がある。」(Coin Metrics)
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