イーサリアム・クラシックの『アガルタ』は、9月に実施された『アトランティス』とペアとなるアップグレードの後半だ。一連のアップグレードにより、イーサリアムクラシック(ETC)ネットワークとイーサリアム(ETH)ネットワーク間の相互運用性の実現を目指しており、チェーン間の分散型アプリケーション(dapp)のシームレスな通信が可能になる構想だ。
12月26日のリリースでETC Labsは、ETCとETHが「技術的な互換性を回復することで開発プロセスを改善し、混乱を低減しながら違いを許容できる」と主張している。ETC Labsのテリー・カルバーCEOは両方のネットワークの互換性により、イーサリアム・クラシックのエコシステム開発が加速されると表明した。
分析機関Coinmetricsによると、イーサリアム・クラシックのアクティブアドレス数は10月末以来増加傾向にある。特に12月1日から2.8倍に増加しており、現在111万件を超えている。しかし、bitinfochartでは目立った変化は確認できていない。ETCエクスプローラーによると、アカウントアドレス数の合計は2,710,566件となっている。
なお、イーサリアム(ETH)が実施したアップグレード「コンスタンティノープル」に含まれ、ETCが実装する3機能は以下の通り;
・EIP 145:Bitwiseシフト命令-能率的なBitwise演算アプローチへの切り替え。ガスが安価になる。
・EIP 1014:Skinny CREATE2-オフチェーントランザクション(Plasma等)などスケーリング最適化に向けた実装。
・EIP 1052:EXTCODEHASHオペコード-スマートコントラクトの相互作用を効率化する新しい命令コード。
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