先物に比べてボラティリティリスクをより管理しやすいビットコインオプションの登場は、機関投資家の市場参加を促進し、資産クラスとしてビットコイン市場をさらに成熟させるだろう。CMEは既に流動性の高いビットコイン先物市場を持つため、オプション市場も急速に増加する可能性がある。CMEのビットコイン先物の建玉は、オプションスタートまでの1週間で5,100枚(25,500BTC)に69%増加した。
CMEのオプション1枚は、CMEビットコイン先物の1枚、つまり5BTC相当の価値に基づいている。CMEのマネージングディレクター、ティム・マッコート氏は、初日のオプション取引量の想定元本が200万ドルを上回った事について「素晴らしい」とCointelegraphに語った。同氏のブログによると、2017年12月にスタートしたCMEビットコイン先物は、昨年の平均契約数約6,400枚(31,850 BTC相当)で世界で最も流動性の高い規制されたビットコイン・デリバティブ市場となっている。
Looks like 55 contracts went through on CME's BTC Options first day of trading, approx. $2.3mln notional.
— skew (@skewdotcom) January 13, 2020
100% were Calls.
Source: CME (preliminary estimates) pic.twitter.com/M7StLOApom
データ分析企業Skewによると、初日にコールオプションのみが取引された。オプションは、期日までに原資産を指定額で売買する権利を取引し、コールオプションは期日に特定価格で『買う権利』、プットオプションは期日に特定価格で『売る権利』を示す。1/31足で8500ドルから10000ドルCALLが人気となっている。
オプションの利点の1つに、オプション価格に基づいて将来の予測変動率を算出した『インプライドボラティリティ(IV)』がある。12日にBrave New Coinに対してリサーチ会社Skewは、オランダの暗号資産デリバティブ取引所Deribitのデータに基づいて、市場が2020年5月の半減期直前(3月)に高いボラティリティを示していると語っていた。
Skewは、「『噂で買ってニュースで売る』という格言に沿った価格変動が起こることを示唆している」とし、第2四半期のIVに『Kink(屈折需要曲線)』が無いため、半減期後の変動は「トレーダーに期待されていない」と加えた。
関連記事
仮想通貨ニュースサイトのコイン東京では、ビットコインやリップル等仮想通貨にまつわる最新速報やプロトレーダーによる仮想通貨価格チャートの分析&解説、注目プロジェクト等のインタビューなど様々なコンテンツをお届けしています。