NRIは、日本の暗号資産取引所とコネクションを持つインテリジェンスユニット合同会社(IU)と共同で「NRI/IU暗号資産インデックスファミリー」をリリースする。インデックスは、NRIの金融情報データベース提供サービス「IDS」を通じて1月31日から提供され、国内外の機関投資家に配信される。
1月31日時点に提供対象となる暗号資産は5種類(ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、XRP)。NRIによると、「国内暗号資産取引所で上場しており、かつ、海外主要カストディで資産保全が可能な主要銘柄」が選ばれている。
インデックスデータは、国内の暗号資産取引所に上場している日本円ペアを中心に構築した「NRI/IU暗号資産インデックス(円)」と、海外の暗号資産取引所に上場している米国ドルペアを中心に構築した「NRI/IU暗号資産インデックス(ドル)」の2種類。
NRIはリリースで、「各国の規制や、既存金融機関の参入に伴うインフラの整備が進んだことと、市場の流動性が拡大したことを受けて、近年では新しいオルタナティブ資産として、欧米の機関投資家・大学基金・富裕層が投資を開始しています」と述べる。オルタナティブ資産は、上場株式や債券など伝統的な金融資産以外の選択肢を指し、リスクヘッジのため資産配分比率が近年増加している分野だ(大和総研調べ:2019年3月)。
NRIはまた、「欧米の資産運用会社において、ベンチマークに連動して暗号資産インデックスファンドやETFを運用するケースが増大している」と加えた。
CMEビットコイン先物のベンチマークを提供するCF Benchmarksは、昨年9月に英国の金融規制当局のベンチマーク管理者(EU BMR)ライセンスを取得。欧州で認可された最初の暗号資産インデックスプロバイダーとなり、機関が欧州の金融商品でインデックスを使用できるようになった。
ナスダックは昨年10月にウォール街のトレーダー向けに暗号資産上位100のAIベースのインデックスの提供を開始した。
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