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  • 2020/02/25
  • 2020/02/25
  • コイン東京編集部

株式に比べて暗号市場の下落幅は軽微|ビットコインに『安全資産』の議論は時期尚早-Alex Krüger

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株式に比べて暗号市場の下落幅は軽微|ビットコインに『安全資産』の議論は時期尚早-Alex Krüger   +仮想通貨ニュースサイト コイン東京
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コロナウイルスに対する不確実性の中で、月曜日に米国株式は過去6か月で最大の下落幅(3.6%)を示した。世界の金融市場も低下する一方で、金(ゴールド)は上昇してセーフヘイブン(資産の逃避先)として存在感を示した。ビットコインは比較的安定しており、25日午前に前日比-2.5%、9,630ドルで取引されている。

ビットコインに『安全資産』の議論は時期尚早か

ブルームバーグによると、コロナウイルスの拡散を阻止するために、検疫や国際貿易と旅行産業への影響がが世界経済に大きな打撃を与えることへの懸念が高まっているため、株式市場が急落した。現在、ウィルスの蔓延は韓国、イタリア、中東を含む30カ国以上に及んでいる。

暗号通貨と外国為替を専門とする分析会社クアンタム・エコノミクスの創設者マティ・グリーンスパン氏は、「ビットコイン市場には確かに少々の恐怖があるが、今日のウォール街で見られた安全資産への逃避に伴う狼狽売りほどではない。3%の意味は株式とビットコインで大きく異なる。」

金や米国債などの伝統的な安全資産は月曜日に反発。金は、1.7%上昇して1,676.50ドルの7年ぶりの最高値に達した。米 10年債利回りは一時11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.36%となり、買いが進んだ(債券価格は利回りと逆方向に動く)。

1月にビットコインの価格が急騰し、米国ーイランの地政学的緊張の高まりと連動したため、一部のトレーダーはビットコインが安全な逃避先として受け入れられる可能性があると期待した。機関投資家は、従来の市場とは相関関係のない、高いリターンを得られる可能性を有すオルタナティブ資産を探しているため、ビットコイン市場に目を向ける可能性がある。

しかし、ノルウェーの分析会社Arcane Researchは先週のレポートで、ビットコインと金の相関関係が年始めから弱まっていると指摘した。米Digital Asset Researchの共同設立者グレッグ・シポラロ氏は最近のインタビューで、過去9年間のビットコインと米国株式の価格動向を分析し、計13回の株式市場の急変に見られた傾向を述べた;

「ビットコイン価格は株価の回復時に平均1.5%上昇した。株価の急落時に0.34%下落した。2011年以降、ビットコインは平均で1日あたり0.6%増加した。リスクオフのシナリオがある類の1日に、ビットコインは下落する傾向がある。」

シポラロ氏は、米ドルや金のような「ストアオブバリュー(価値の保存)」機能をビットコインが持っていないと加えた。米Arca Fundsのジェフ・ドーマン氏はCoindeskに対して、仮想通貨はまだウォール街の口座から切り離されており、株式や債券よりもグローバルなイベントへの反応が軽微と述べた。

「ビットコインが安全な逃避先と言うのは酷く無責任だ。金と国債と株式がグローバルな恐怖に即座に反応する様子を見ると、ビットコインはその外で動いている」

ドーマン氏によると、『金融政策の緩和』がビットコインの購入を後押しするかもしれない、と主張する。FRB(連邦準備制度)の当局者は最近、コロナウィルスが経済成長を急激に低下させる場合、金利を引き下げる必要があるかもしれないと示唆した。

「ビットコインがリスクオン/オフ資産として取引されるとは思わない。しかし、長期に渡ってインフレを引き起こすもの、またはフィアットの切り下げはビットコインの購買力を強化するだろう」とドーマン氏は加えた。


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