2020/03/21
2020/03/21
コイン東京編集部

コロナウイルスの恐怖拭えず、米国株価の下落でビットコインの上昇もストップ｜上値6500ドルのレンジ相場入りか

コロナウイルスを取り巻く恐怖の世界的な広まりによって、20日に見られた強気相場は停滞している。仮想通貨市場はビットコインを含む上位通貨が再び減少に転じており、過去24時間に4〜9％低下した。

ビットコインは上値6500ドルのレンジ相場入りか

21日にビットコインは約6,200ドルで取引されており、20日の6,800ドルから大幅に下落した。イーサリアムは142ドルから126ドルまで下落、ビットコインキャッシュは205ドルへと10%低下した。仮想通貨市場全体の時価総額は約1,915億ドルから1,750億ドルに推移した。

下落要因の一つは、20日に米国株式市場が反落したこと。主要3指数はそろって約4％下落した。ニューヨーク、カリフォルニア両州が新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、外出禁止令などの厳格な措置を打ち出したことで、経済への影響を巡る懸念が高まった。ダウ工業株30種平均は前日比913ドル（4.54%）安となり、週足の下落率は17%を超え、リーマン・ショック直後の2008年10月以来の大きな下げを記録した。

仮想通貨取引所LunoのVijay Ayyar氏は、6,500ドルのレジスタンスと3,000ドルのサポート（2018年の底値）のレンジ相場に移行する可能性が高いとブルームバーグに伝えた。市場調査会社ファンドストラットのテクニカルストラテジストのロブ・スライマー氏は、ビットコインの『ロウワーロウ、ロウワーハイ（前回安値を更新して、前回高値を更新できていない）』構造を指摘して、「現在のテクニカルダメージを修復するには数ヶ月の統合が必要」と顧客に説明した。

20日午後の時点に世界中でコロナウイルス関連の死亡者数は10,000人以上となり、感染者数は245,000人以上となっている。世界保健機関（WHO）は、「世界的な治療法の競争」によって、約20種類のコロナウイルスワクチンがあると述べており、ポジティブなニュースも出てきている。

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