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  • 2020/04/23
  • 2020/04/23
  • コイン東京編集部

GBTCプレミアムの低下が「上昇相場のきっかけ」、過去の傾向にトレーダーが期待を寄せる

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GBTCプレミアムの低下が「上昇相場のきっかけ」、過去の傾向にトレーダーが期待を寄せる
グレイスケールビットコイントラスト(GBTC)のプレミアム(現物市場価値との乖離)が縮小する度、ビットコイン価格は底を打ってきた。3月にGBTCのプレミアムは30%にも開いていたが、現在は急落している。あるデータは、GBTCプレミアムの急激な減少が、上昇相場につながってきたことを示している。

GBTCプレミアムの低下が「上昇相場のきっかけ」

強気の兆候は、2020年第1四半期にビットコインやイーサリアムのような主要な仮想通貨投資信託への投資額が過去最高になった同社の報告と一致する。デジタル資産ファンドグレイスケールは、今年の1月から3月にかけて流入した資金の88%が機関から来たと報告している。ヘッジファンド、ファミリーオフィス、年金基金などの機関投資家にとって、グレイスケールの投資商品は仮想通貨市場に最もアクセスしやすい。

管理資産21億ドルを超えるグレイスケールビットコイントラスト(GBTC)は、金融機関がビットコインを保持する際に必要なセキュリティリスクを排除しながら、ビットコインに投資することができる。GBTCは上場投資商品であるため、機関は株と同様に投資することもできる。

金融市場で代替投資商品の欠如と、ビットコイン上場投資信託(ETF)が不在なため、機関はGBTCに集中してプレミアムは常態化していた。今年3月にGBTCは30%のプレミアムを付けたが、現物ビットコインが8,000ドルの時に、機関はGBTCを10,500ドル(相当)で購入したことになる。

4月に入り、機関投資家向けビットコイントランスとのプレミアムは著しく減少している。歴史的にこうした傾向はビットコインと仮想通貨市場の強気相場につながってきた。BTC_JackSparrowは「歴史的に、GBTCプレミアムが安値を達成したため、ビットコインを蓄積することは有益だ」と主張する。新興アセットであるため、サンプルサイズが不十分と留意した上で、「興味深いダブルボトムの循環」を指摘した。

昨年5月に独立調査会社ファンドストラット社のトム・リー代表は、ビットコイントラスト(GBTC)が、BTCスポットに対するプレミアムが5%(当時)に低下したことについて、「Capitulation(降伏)が発生した」と指摘した。つまり、「投資家が証券をあきらめ、現物を買い始めている事を示唆している」とリー氏は述べていた。


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