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  • 2020/06/27
  • 2020/06/27
  • コイン東京編集部

ビットコインのサイドチェーン「Liquid」に脆弱性の報告、800万ドルの資産が一時リスク下に

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ビットコインのサイドチェーン「Liquid」に脆弱性の報告、800万ドルの資産が一時リスク下に +仮想通貨ニュースサイト コイン東京
ビットコインのサイドチェーン「Liquid(リキッド)」で、セキュリティ上の潜在的な脆弱性が報告された。Coindeskが27日未明に伝えた。



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ビットコインのサイドチェーン「Liquid」に脆弱性の報告

ビットコインのサイドチェーンLiquidブリッジの不具合により、Blockstreamが所有する2-of-3マルチシグコントラクト上の870 BTC(約9億円)に26日に1時間、アクセス出来る状態にあったという。現在、資金は無事に確保されている。

BlockstreamマーケティングディレクターのNeil Woodfire氏は、CoinDeskの取材に応じて、
「Liquidの機能(ハードウェアセキュリティモジュール)で使用されるタイムロックと、機能自体との間の不整合によって起きる既知の問題」であると認め、Liquidネットワークの成長により、より大きなUTXOに影響を与えたと付け加えた。

Woodfire氏は「2-of-3ウォレットの安全対策のため、資金が危険にさらされることは決してない」と強調した。タイムロックに関連するファームウェアのアップデートは、新型コロナウィルスの混乱により遅れが生じているが、2020年第4四半期までに実装予定としている。

Blockstream(ブロックストリーム)が開発するLiquidネットワークは、比較的固定された企業組織(主に取引所)のフェデレーション(連合)ノードに検証されるため、比較的集中化されている。フェデレーションは、Liquidブリッジで使用されるビットコインのカストディも管理している。通常、資金はフェデレーション構成員に署名された、15~11のマルチシグコントラクトにより送付される。

本件は、短期的にLiquidファンドの一部分が1社によって管理され、セキュリティが大幅に低下したことを意味する。障害を発見したブロックチェーン開発会社Summaの創設者James Prestwich氏は、「これは通常のオペレーションではない。文書や公式声明に矛盾している」と指摘する。Prestwichはまた「完全にオープンソースではないため、どのように機能するかを確認できない」と問題を提起した。


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