ーコイン東京
コロナ禍や香港情勢の緊迫による変化はBitfinex社にどのような変化をもたらしたのでしょうか?
ーPaolo Ardoino, CTO of Bitfinex and Tether
非中央集権型な構造を持つ取引所として、2020年に起きた様々な問題にうまく対応するための準備ができていたと言えます。
Bitfinexの取引量はコロナ危機が起きた初期から、コンスタントに高い水準を維持しています。
これは、3月12~13日に起きたビットコインの価格が50%もの急落をした際に最も明白に表れています。
この期間、ビットコインの価格は大きく下落しましたが、BTC/USD(ビットコイン/米ドル)、BTC/USDT(ビットコイン/テザー)の取引量を見ると、Bitfinexが大半を占めていました。(参照:CryptoCompare’s March Exchange Review)
ーコイン東京
中央銀行発行の通貨(CBDC)への期待や、ステーブルコインやDeFiという分野に多くの注目が集まっていますが、その先駆とも言えるテザーは今後どうしていきますか?
ーPaolo Ardoino, CTO of Bitfinex and Tether
テザー(USDT)は急激に伸びているDeFi(非中央集権的な金融サービス)の分野にて重要な役割を果たしています。
最も流通し、安定していて、信頼されるステーブルコインとして、テザー(USDT)は今後も非中央集権的な姿勢を保ちつつ、この業界の発展に寄与していく所存です。
銀行や信用情報などを必要としたこれまでの金融システムの介在を不要とする新たな代替金融システムがさらに広がり、DeFi分野は今後も伸びていくでしょう。
我々はこれからも様々な先端プラットフォームにおける通貨の流動性を与えるテザーの需要に応えながら、さらにテザーのDeFiのリザーブ通貨としての機能を活用し、さらなるイノベーションの機会を見出していこうと思います。
ーコイン東京
アジア地域における仮想通貨の未来についてコメントをください。
ーPaolo Ardoino, CTO of Bitfinex and Tether
アジアは仮想通貨の最もエキサイティングな市場であり、様々な分野で、世界のその他地域を牽引する場所です。
暗号資産技術をベースとしたプロダクトの数が近年増えています。
日本でも先日あるレポートにて、2020年に30%もの成長をしているとありました。
現在の世界の不安定な金融情勢を鑑みて、アジアの投資家は徐々に暗号資産への投資へ動き出しているということも明らかになって来ていますね。
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