COIN TOKYO

  • 2020/08/03
  • 2020/08/03
  • コイン東京編集部

Filecoin価格が大きく上昇!今後のFilecoin相場はどうなるのか、大胆に予測してみました

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約2年間の沈黙を守り、遂にFilecoin相場が動き出しました。コロナショック後、ボラティリティが低下したままのビットコインなどを横目に、6月から暴騰相場簿様相を見せました。上場前から大注目されるFilecoin、今後の価格はどうなるのか、大胆に予測してみました。

Filecoin(ファイルコイン)価格(先物)の大きな上昇

2019年12月に中国武漢市で発生したといわれる新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。

2020年3月には、コロナショックから世界中の株式市場が暴落することになり、安全資産としての「金相場」やビットコインをはじめとする「仮想通貨相場」も急落することになり、ビットコインは2018年以降の最安値に接近する40万円台まで暴落しました。

その後、各国政府による史上まれな大規模緊急経済対策が実施され、一時的に強力な金余り状態が作られ、株式市場等の投資市場は急反発し、コロナショック以前の状況まで相場を回復させました。

しかし、未だにコロナウイルス感染者数は世界的には増加しており、また「ロックダウン」「緊急事態宣言」による経済活動が長期間ストップした影響はこれから出てくことになり、バブル環境の中、不安心理との戦いという、投資家にとっては非常に難しい時代を迎えています。

各国の大規模緊急経済対策により、急反発した株式市場や仮想通貨相場ですが、その後はレンジ相場の中で動けない状況が続いています。

そんな全体が大きく動けない中、暴騰開始した個別銘柄が目立っています。

株式相場では、コロナ騒動の救世主になると期待される「ワクチン開発」のアンジェス、そして仮想通貨相場の中で大きく上昇したのが「Filecoin」です。

Filecoin価格チャートのテクニカル分析

2017年8月に実施されたFilecoinのICOでは、多くの投資家が参加することになり、ICOプレセールス時には開始1時間で約170憶円もの資金調達となり、最終的には約282億円もの資金調達に成功しました。

ちなみに、当時のプレセールスの参加資格として、資産総額1億ドル以上(現在の日本円で約107億円以上)、または年間で20万ドル以上(現在の日本円で約3,400万円以上)の利益を出している投資家、という厳しすぎる条件があったにもかかわらずです。

これほどの人気となったICO銘柄ですから、取引所への上場を待つもでもなく、すでに2年以上前からIOU(先物)市場で取引が行われています。

さっそく、Filecoinの2年間の日足チャートを見てみましょう。

Filecoin(FIL)は、2017年12月18日に19.56ドルの価格で先物市場で取引が開始されています。

今になって思えば、まさに仮想通貨相場が大爆騰するタイミングで取引が開始され、直後の2018年1月中旬に29.81ドルの高値をつけています。

ところが、ご存知のように、ここから仮想通貨相場の歴史的な暴落相場が始まり、極めつけは同じく1月に発生するコインチェックのネム大流出事件が発生することになります。

さすがのFilecoinもここから急落することになり、その後は2018年6月から2020年6月までの約2年間にわたって、およそ2ドルから8ドルというレンジ相場の中で動いていました。

チャート上の四角い部分(黒い長方形)が2年間のレンジ相場となります。

ところが、2020年6月に入るやレンジ相場を一気に上抜いて急騰相場が始まり、7月上旬にはIOU市場(先物市場)での最高値を軽く更新してしまいました。

よく見ると、暴騰直前の5月に週足上での「赤三兵」が見られますので、上昇すべくして上昇した相場とみなすことができそうです。

ここでのポイントは、チャート上の2年間にわたるレンジ相場が形成されていたということです。

株式市場等の個別銘柄でもよく見られる動きですが、低位で長期間にわたりレンジに抑えられてきた相場は、今回のFilecoinのように一気に上昇相場を展開することがよくあります。

この急騰相場が一過性のものか、あるいは継続するのかは、今後の動き次第となりますが、Filecoinに将来性があるのであれば、おそらく売り物はそれほどでないでしょうから、再度急騰する可能性が高いと思われます。

ビットコインも、このようなレンジ相場を繰り返しながら価格水準を上げていき、最終的に大暴騰相場となっています。

Filecoinは、現時点では未上場の暗号通貨ですから、今後取引所への上場が決まった場合には大人気となる可能性は非常に高いのではないでしょうか?

7月22日時点では14ドル台となっていますが、このまま下落してしまうということは、今の時点では考えにくいところです。

下落しても、10ドル前後のところには強いサポートラインも控えていますので、今後の動きが大注目されそうです。

Filecoinのメインネットローンチと期待される取引所上場

Filecoinのメインネットローンチ

2020年夏ローンチの予定となっているFilecoinのメインネットは、現在実施されているテストネットで8ペタバイト以上のストレージに成長しており、この数週間で1,000人以上のマイナーが増え続けています。

期待されるメインネットのローンチ時期については、Filecoinの事業開発責任者によると「7月20~8月20日までにローンチされる予定」と言っていました。

まだローンチの日時については発表されていませんが、ロードマップに記載されている公開日は変更されていないことや最終テストネットの予定が少し延びたことから、9月中旬~下旬あたりではないかと考えることもできます。

但し、Filecoinの公式ブログにもある通り、Filecoinのブロックチェーンをローンチするのは、ロケットの打ち上げ(ローンチ)するかのような、安全性などを徹底的に確認したうえで行うものであり、必要があるならば、メインネットのローンチは完全に大丈夫である状態になるまでは延期になる可能性も含んでいます。

Filecoinの取引所上場は

メインネットローンチもまじかに控え、気になるのはFilecoinの取引所への上場です。

2017年12月の仮想通貨狂騒曲から2年半以上が経過し、未だに、ビットコインが65%のシェアを有し、イーサリアム、リップルなどのコインが代表的な暗号通貨として知られています。

そんな中で、web3.0時代の暗号通貨と呼ばれるFilecoinの取引所上場は、久々の大型コイン上場となりそうです。

すでに、FilecoinのICO投資家でもあるウィンクルボス兄弟が運営する米国の取引所Geminiでは、Filecoinの取引サービスを開始する予定だと公式ブログで公表しています。

また、世界最大規模の取引所Coinbaseでも、Filecoinのカストディーのサポートを発表しています。

仮想通貨新時代の幕を開けようとしているFilecoinの取引所上場については、多くの取引所、投資家の関心を集めることになりそうです。

Filecoinのファンダメンタルズ

Filecoinが攻めるデータセンター市場の需要拡大

インターネットの時代には、パソコンからスマホへ、そしてクラウド、ビックデータの時代へと進んでいます。

パソコンやスマホで見るインターネットの時代から、IoT(モノのインターネット)へと進化していきます。

例えば、世界最大の産業である自動車産業は、トヨタ自動車が宣言したように「自動車メーカーからモビリティカンパニーへ」と変化していきます。

つまり、クルマを製造して販売する企業から、MaaS(サービスとしてもモビリティ)を提供するカンパニーへと変化していきます。

次世代型の産業構造では、膨大な量のデータを処理していく必要が出てきており、そのためのデータ集積地としてのデータセンター市場の需要拡大が必至と言われていました。

ところが、現実には物理的な制限を持つデータセンターだけでは、とても膨大な量のデータを処理しきれないと考えられており、そこにFilecoinの大きな役割が見込まれているのです。

ちなみに、データセンターの市場規模は、2020年38億ドルから2025年には59億ドルに成長し、年平均成長率は9.4%になると予測されています。(参照:(株)グローバルインフォメーション、世界データセンターラック市場)

Googleは言うまでもなく、AmazonのAWS(Amazon Web Service)やMicrosoft Azure、さらにWith コロナの時代には加速しそうなDX(デジタルトランスフォーメーション)なども、データセンターの需要を爆発的に加速させると予測されます。

第5世代移動通信システム「5G」で注目されるFilecoin

携帯電話会社のCMでもお馴染みの「5G」ですが、「5G」が普及するこれからの時代にFilecoinが大注目されています。

「5G」(第5世代移動通信システム)とは、「超高速・調低遅延・多数同時接続」を可能にする通信システムのことで、IoT(モノのインターネット)に代表される次世代型の様々なサービスに利用されるものです。

上記のMaaSなどはもちろん、「with コロナ」や「after コロナ」の時代では、「在宅勤務」が進むと考えられます。

つまり、「5G」により現在のインターネットをさらに大きく拡大させたような多くのサービスが実現していくことになります。

当然「5G」の時代には、これまでとははるかに異なる大量のデータを保管する場所が必要とされ、そのことは同時に、コスト、セキュリティ、消費電力の問題を引き起こすことになります。

これらの問題をほぼ解決できるものとして期待されるのがFilecoinというわけです。

現在のインターネット上のデータ保管は、GoogledriveやDropboxなどのクラウドストレージサービスが一般的となっていますが、これらの従来型のストレージサービスは、企業が管理するサーバー上にデータが保管される中央集権的なサービスです。

「4G」の時代までは、これらのクラウド型のストレージサービスが役割を果たせましたが、「5G」の時代では、ブロックチェーンを活用してデータを管理する非中央集権型のP2Pのストレージサービスが期待されています。

Filecoinは、その基幹技術であるIPFS(InterPlanetary File System)を利用して、P2Pのストレージサービス(インターネット上のファイル共有サービス)の構築を目指しています。

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