COIN TOKYO

  • 2020/08/22
  • 2020/08/22
  • コイン東京編集部 ライター兼トレーダー 佐藤希

イーサリアム(ETH)価格が約10%の下落 - その原因をチャートからチェック

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イーサリアム(ETH)の価格は7月下旬以降上昇トレンドにあり、40,000円を越えて大きく上昇していました。しかし、8月21日には一転して下降トレンドに転じ、約24時間で大きく10%と大きく下落しています。この一覧の動きについて、チャートから詳しく見ていきましょう。



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イーサリアム(ETH)の価格が約10%下落

ETH/USD 5分足チャート1

7月20日以降は強い上昇トレンドになっていたイーサリアムですが、8月中旬からはレンジ相場に移行していました。その後は大きな価格変動が見られなかったものの、8月21日から22日にかけては24時間で約10%の価格下落を見せています。

この期間中の詳しい価格は以下のとおりです。

■ETH/USDの価格変動

  • 2020.08.21 09:25 JST: 419.58 USD

  • 2020..08.22 11:05 JST: 379.53 USD

  • 期間中の価格変動率: -9.6%


一時400 USDを越えていたイーサリアムですが、今回の下落で再び400 USDを下回っています。今回は、この価格変動の背景に何があるのか、今後の価格はどのように推移すると予想されるのかをチェックしていきましょう。

イーサリアム(ETH)の価格下落の原因を分析

それでは、早速価格下落の原因をチェックしていきましょう。今後の価格を予想するためにも、どのような原因が隠れているのかを確認することは大切です。

サポートラインをブレイク

ETH/USD 5分足チャート2

上記のチャートからもわかるとおり、下降トレンドの発生によって8月19日に安値をつけた後は、一転して上昇トレンドに以降する傾向をみせていました。

しかしながら、418 USD付近にあったレジスタンスラインをブレイクすることはできず、サポートラインとして機能していた上昇トレンドラインをブレイクして再び下降トレンドに転じています。

出来高をチェックすると、レジスランスラインをブレイクするかどうかの段階で売り注文が増え、それが大きな下落要因になったと判断できるでしょう。その後しばらくの間は、売り圧力の増加に伴って下降トレンドが発生しています。

中期チャートでは明確なシグナルなし

ETH/USD 1時間足チャート1

上記はETH/USDの1時間足チャートです。このチャートでは下降トレンドへの転換は見られず、レンジ相場が継続していると判断できるでしょう。

24時間で約10%という比較的大きめの価格変動はありましたが、中期チャートではシグナルは出現していません。したがって、この価格変動が一時的なものである可能性もあります。

中期チャートではレジスタンスラインに向けて再び上昇し、レンジ相場が継続する可能性も考えられるでしょう。今後の動きについてもしっかりチェックしていきましょう。

イーサリアム(ETH)の今後の重要ポイント

価格変動の原因を考慮した上で、今後の注目ポイントについてもチェックしていきましょう。今後、イーサリアムのトレードを行う場合は、以下のポイントをきちんと見ておくことをおすすめします。

■イーサリアムの注目ポイント

  • 中期チャートのレンジ相場を脱却するか

  • 長期チャートでは上昇する可能性が高い

  • ETH 2.0についても注視が必要


それぞれのポイントについて見ていきましょう。

注目点1: 中期チャートのレンジ相場を脱却するか

ETH/USD 1時間足チャート1

最初に注目したいのは、中期チャートで見られるレンジ相場を脱却するかどうかです。1時間足チャートをチェックすると370 USD~450 USDの間でレンジ相場になっていることがわかります。

今後注目したいのは、450 USDのラインをブレイクして上昇トレンドに転換するかどうかというポイントです。ここをブレイクすれば大きく価格が上昇する可能性もあるでしょう。

注目点2: 長期チャートでは上昇する可能性が見られる

ETH/USD 週足チャート1

長期チャート(週足チャート)も併せてチェックすると、385 USD~400 USDは2018年8月以来の水準であることが分かります。2年間レジスタンスラインとして機能していた300 USDを突破していることから、今後も価格が上昇する可能性が高いと判断できるでしょう。

上昇トレンドが継続した場合、注目したいのは2018年6月~7月の水準である500 USDに達するかどうかに注目できます。2020年8月22日 11:30時点では買い圧力が強めなので、再び価格上昇に転じる可能性が高いと考えられるでしょう。

ETH 2.0についても注視が必要

8月20日にETH 2.0の特設ページが公式サイト内に開設され、注目を集めています。ここでは2020年~2021年にかけて行われる予定のアップデートが公表されているため、今後の進捗状況に注目できるでしょう。

ETH 2.0リリース後も既存のETHトークンやDAppsなどはそのまま利用可能です。互換性が高いため、より注目される可能性が高いといえるでしょう。開発の進捗状況及び期待度によっては、価格を大きく左右する要素になります。

チャートだけでなく、イーサリアムの技術的な側面にも注目しておくのがおすすめです。



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