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  • 2020/09/29
  • 2020/09/29
  • コイン東京編集部

リップルが大きく出遅れている理由?今後暴騰する可能性は!

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コロナショック以降、明らかに変化している仮想通貨市場。そんな中でかつて投資家から人気が最も高かった時価総額第3位のリップルの動きがさえません。正確に言うと、ビットコインやイーサリアムに対して大きく出遅れ感があります。何故リップルは出遅れているのか、そして今後のリップルはどうなるのか調べてみました。

リップルに大きな出遅れ感

2020年の投資市場は、いわゆるコロナショックによる暴落相場からの反発局面を迎えています。

米国の株式市場Nasdaqがいち早くコロナ前の価格に戻し、さらに史上最高値を更新したことはニュースなどでも大きく取り上げられています。

同様に、金(ゴールド)などの安全資産と言われる市場も活況を呈し、Nasdaq市場同様にいち早くコロナ前の価格に戻し、金相場も史上最高値を更新しました。

暴落後に史上最高値を更新した要因は、新型コロナウィルスにより大きく後退した世界経済に対して、各国が緊急経済対策を実施し、現在、世界中にお金がばら撒かれたからだと考えられます。

つまり、投資家にとっては、今の時代とはまさに願ってもない金余りの状況ということで、買えば儲かるという状況が続いています。

もちろん、何を買っても儲かるというわけではありませんし、銘柄によってはその利益率が大きく異なっています。

具体的に言いますと、米国のハイテク株中心のNasdaq市場は史上最高値を更新していますが、製造業などの古い企業の多いニューヨークダウはいまだ史上最高値には程遠いところにあります。

同じことが、実は仮想通貨相場についても当てはまっています。

まずは、ビットコインのチャートを見てみましょう。

ビットコインの週足チャートです。

コロナショックによる暴落では、2018年12月の35万台に迫る41万円台まで急落しますが、何とか安値は更新することなく反発に向かい、いち早くコロナショック前の高値を更新しています。

ビットコインは8月に132万円台まで上昇していますが、 安値41万円台からの上昇率は230%ほどとなりました。

この当時は、金(ゴールド)相場とほぼリンクした動きとなっていました。

次にイーサリアムの週足チャートを見てみましょう。

実は、イーサリアムはビットコインと比較すると大きな上昇率を見せており、コロナショック後の安値10,060円から8月後半に51,769円まで上昇しており、上昇率は約468%となっています。

ビットコインの2倍以上の上昇率となりましたが、なぜイーサリアムはコロナショック以降にこれほど買われたのでしょうか?

そしてリップルの週足チャートです。

リップルは、コロナショックにより大きく下落しています。

実は、リップルは2018年1月の大暴騰相場後からいまだ相場が下げ止まっておらず、ビットコインやイーサリアムのように2018年12月に底値を形成していません

コロナショック前にも安値を更新し続けており、コロナショックによりさらに暴落したというところです。

リップルは、コロナショックにより3月前半に12円906銭まで下落し、8月半ばに34円447銭まで反発しており、その上昇率は約223%とビットコインとほぼ同じ上昇率です。

ただし、ビットコインやイーサリアムがコロナショック前の高値を更新しているのに対して、リップルはコロナショック前の2月高値37円920銭を未だ更新していません。

つまり、今回のリップル相場はビットコインには同調したものの、イーサリアムのような爆発力はなかったということになります。

リップルが上昇しない理由①発行量が多い?

あれ程期待されていたにもかかわらず、リップルの価格はなかなか上昇する気配を見せません。

それについては多くの理由が語られていますが、その一つにリップルの発行量が多いという問題がたびたび指摘されています。

確かに、ビットコイン113万円、イーサリアム3.7万円に対して、リップルの価格は25円台となっています(2020年9月29日時点)ので、暗号通貨の価値という観点からは通貨発行量が多いことから低いと考えられます。

ただし、イーサリアムのように通貨発行量を制限していないにも関わらす高い上昇率を示現したコインもありますので、発行量が決定的な要因とは考えられないでしょう。

ましてや、現在の世界的な金余り状況から考えれば、リップルの通貨発行量などは取るに足らないものだとも思えます。

リップルが上昇しない理由②暗号通貨ではない?

ビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨は、誰にも管理されない(中央集権を持たない)という革新的な特徴を持ちますが、これに対して、リップルの場合には中央集権を持っているということが指摘され、暗号通貨ではなくむしろ株式に近いのではと言われることがよくあります。

確かにその通りでしょう。

ただし、あまりに多くの暗号通貨の開発が挫折・頓挫したり、あるいは詐欺に利用されたり、またセキュリティの問題が指摘されたりしている現状では、かえって、信頼のおける中央集権が存在することはプラスになるのではとの指摘も増えてきています。

この問題についても、リップル相場が出遅れている決定的な要因ではないでしょう。

リップルが上昇しない本当の理由はヘッジファンド

時価総額1兆円を超えランキング3位のリップルが大きく出遅れているのは、発行量や暗号通貨ではないという要因ではなさそうです。

それでは一体何が理由でリップルは出遅れているのでしょうか?

リップルが出遅れている理由を考える際に、大きなヒントとなるのが、イーサリアムがなぜ急騰したのかという理由です。

そもそもビットコインをはじめとする仮想通貨相場は、2019年12月に年初来安値を付けた後、2020年1月早々から上昇トレンドを発生させており、コロナショック直前までは順調な上昇相場を展開していました。

これが何を意味しているのか?

つまり、2020年早々から仮想通貨市場には新しい資金が流入していたと考えられるのです。

なぜ、仮想通貨市場に大きな新規資金が入ってきたのか?

その答えは金(ゴールド)市場にあります。

金相場のチャートを見てみましょう。



2016年以降の金(ゴールド)先物相場の週足チャートです。

金相場は、2019年6月(赤い矢印)にそれまで長期にわたって厚い壁となっていたレジスタンスラインを突破し、長期上昇トレンドを形成しています。

最近、個人投資家にも大人気となっている金相場ですが、コロナショックにより一時的に下落するものの他の投資市場よりも早く反発し、コロナショック前の高値を更新、大台とみられていた2000ドル台も突破して史上最高値まで更新しています。

2019年6月以降、金相場を大きく上昇させている要因は何でしょう?

個人投資家による買いでしょうか? いいえ違います。

この上昇相場の正体はヘッジファンドです。

ヘッジファンドについては、大きく誤解している人もいますが、その名の通りに「ヘッジ」することにより高い利回りを目指すファンドのことを指します。

通常のヘッジファンドは、GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)などのハイテク株中心に投資しますが、この時リスクヘッジとして同時に投資されるのが「有事の金(ゴールド)」です。

このようにして、金相場は大きく上昇することになりますが、すると、金以外にの他の安全資産にもヘッジファンドの資金が向かうことになります。

安全資産とはいえ、分散投資が基本ですから、金以外にも銀、プラチナ(白金)、パラジウムなどに資金が向かいました。

日本のニュースや報道では金相場ばかりが報道されますが、実は銀、特にパラジウムなどは金以上の上昇率となっています。

もうお分かりでしょう、この安全資産に対する分散投資の流れが仮想通貨市場にもやってきているのです。

特に、GAFAMなどのハイテク株を中心とするヘッジファンドでは、金の代替えとして「デジタルゴールド」と呼ばれるビットコインをリスクヘッジとして購入する傾向があるようです。


リップルに大量の資金が流れてくる可能性とは

イーサリアムの上昇率がビットコインのそれを大きく上回っているように、直近では銀相場は金相場の上昇率を大きく上回りました。

さらに最近ではプラチナ(白金)も面白い動きを見せており、プラチナに大きな資金が流入する可能性もありそうです。

もちろん、出遅れていれば何でも良いというわけではありません。

ヘッジファンドの大量の資金を運用するにはそれなりの市場規模が必要であり、ビットコインやイーサリアムは十分な規模であるといえるでしょう。

では、ビットコイン、イーサリアム以外に仮想通貨市場で投資できそうなアルトコインと言うと、市場規模の観点から言うと時価総額1兆円を超えるリップルということになります。

既に個人投資家に売りつくされた感のあるリップルですが、いまだにSBIグループのように注目する投資家が多いのもまた事実です。

仮に、現在の金融緩和状態が続くとすると、リップルに資金が向かわない理由を探す方が大変なことのように思えてきます。

まとめ

2018年1月から2年半以上が経過しましたが、リップルはもうだめなのかと思っている人も少なくはないでしょう。

相場のことは相場に聞くしかありませんが、世界的なお金の流れを見てみると、そろそろリップルにヘッジファンドの資金が入ってくる可能性がありそうです。

リップルのレジスタンスラインを大きく上抜ける時、久々のリップル相場がやって来るかもしれません。

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