コロナショック以降、ビットコインがヘッジファンドを中心とするリスクヘッジ投資により急騰相場となりましたが、大半のアルトコインはその恩恵を受けていません。
以前であれば、ビットコインが上昇すれば仮想通貨相場全体も上昇するという流れがありましたが、今回の流れでは、少なくともヘッジファンド等が投資しているのは、ビットコインやイーサリアムなどの一定の時価総額を有するコインとなっています。
ヘッジファンドのように多額の資金を運用する場合には、いつでも安心して現金化できるという条件が必要となりますので、時価総額25兆円のビットコインや4兆円のイーサリアムはその資格を有しているといえるのでしょう。
しかしながら、ビットコインが急騰したという事実は、仮想通貨相場全体に好影響を与えていることは間違いなく、アルトコインの中からも上昇トレンドを発生させようとしているコインがあり、今後も増えていくことになると思われます。
そんな状況下、日本人として注目したいのが日本発のモナコイン です。
現状、モナコインには上昇トレンドは発生していませんが、チャート上には非常に興味ば買いサインがいくつも点灯しているのです。
まずはこちらのチャートから見ていきましょう。
チャートは、モナコイン(MONA)の2019年3月以降の日足チャートで、75日移動平均線を引いています。
チャートは見やすいように2019年3月以降で表示していますが、それ以前の過去を振り返ってみても、この75日移動平均線は驚くほど機能しています。
簡単に言うと、この75日移動平均線はレジスタンスライン・サポートラインとして強力に機能しており、レジスタンスラインの場合には上抜けると上昇トレンド、サポートラインの場合には下抜けると下落トレンドがモナコインのチャート上に発生しています。
直近のモナコインは、8月27日に75日移動平均線を下抜けて急落し、10月末の時点まで75日移動平均線はレジスタンスラインとして機能しています。
つまり、順番から行くと、次はこのレジスタンスラインとなっている75日移動平均線を上に抜いていく可能性が高く、そのタイミングを見極めることは非常に重要となります。
75日とは、単純に言うと2か月半ですから、8月27日の2か月半後というと11月中旬あたりとなりますが、遅くとも年内にはこの抵抗線を上に抜く可能性は十分あると思われます。
次に、週足チャートの時間軸に注目してみました。
チャートはモナコインの2017年9月以降の週足チャートです。
これを見ていると面白いのですが、2017年12月前半に史上最高値を付けた後に急落相場となりましたが、史上最高値の41週後の2018年9月に高値をつけています。
41週とは、一目均衡表の基本数値42の誤差1週というタイミングですから、ここは高値または安値をつけやすい水準であったと思われます。
さらに面白いのが、この2018年9月から37週後の2019年6月にモナコインは急騰しています。この時期は、仮想通貨全体が盛り上がっていた時期でもありますが、久々の急騰相場となりました。
週足チャート上では、2020年2月のコロナショック直前にモナコインは年初来高値をつけているのですが、このタイミングとは上記の2019年6月からちょうど37週目となり、同じく一目均衡表の対等数値となります。
つまり、2回連続37週周期でモナコインは高値をつけていることになりますが、対等数値の考え方からはこの37週周期はモナコインの週足チャート上で機能する可能性があります。
では、コロナショック直前の2月高値(年初来高値)からの37週後は注目すべきタイミングとなりますが、これが米国大統領選挙が行われる来週の11月第1週 となっているのです。
可能性としては、11月頭からモナコインが高値もしくは安値を付ける、あるいは上か下かに大きく動き出す(トレンド発生)ようなことが有りうるかもしれません。
モナコインは、2020年に入りビットコイン等の他のコイン同様に上昇トレンドを形成していましたが、コロナショックにより急落しています。
その後、8月あたりまでは順調に反発し上昇していきましたが、ここからビットコインなどと違う動きをするようになります。
チャートで確認してみましょう。
チャートは、2019年10月以降のモナコインの週足チャートで、オレンジ色のラインはビットコインの週足チャートです。
ともにコロナショックによる急落後は反発相場となりますが、明らかに8月以降からは動きが変わり、モナコインとビットコインのチャートには逆相関関係が見られます。
ビットコインは10月末時点まで上昇トレンドが継続していますが、このトレンドについては、他の仮想通貨とは異なる要因があると考えられます。
ビットコインの上昇については、Paypalとの関連を創造する人も多いでしょうが、より大きな要因として考えられるのは、8月当たりから金(ゴールド)に代わり、安全資産投資として多くのヘッジファンドが投資したということです。
安全資産といえば「金」ですが、さすがに金相場は個人投資家までも巻き込んで大相場となり、コロナショック後にいち早く高値を更新し、それどころか史上最高値まで更新しています。
株式市場が下落しているのであれば別でしょうが、株式市場も上昇しており、コロナ対策としての世界的な金余り現象から急騰した金相場ですから、ヘッジファンドは年末を待たずに利確に走り、代替えとしてビットコインやイーサリアムなどの時価総額の大きなコインに投資しています。
このチャートは、上記のモナコインとビットコインの逆相関チャートに、金(ゴールド)の週足チャートを併せたものです。
このチャートからは、モナコインと金チャートには相関関係が見られますので、ヘッジファンドなどの大手投資家(クジラ)が投資するビットコインと、そうでないモナコインに8月以降差が出ているものと考えられます。
日本発のモナコインが今後注目される理由としては、以下のようなポイントがよく指摘されます。
1.モナコインによる決済増加
2.国内取引所への新規上場期待
3.投げ銭機能などwebサービスでの活用
4.国内コインから海外での知名度UP
5.アトミックスワップの活用拡大
確かに、これらの要因は非常に魅力的なモノですが、これからモナコインが上昇する可能性としては別の大きな要因があります。
それはメイドインジャパンのコインという理由です。
まずは、ニューヨークダウと日経225の比較チャートを見てください。
大統領選挙前ということもあるでしょうが、ここ数日米国株の暴落はニュースでも大々的に報じられています。
ところが、日本株に至っては今週金曜日にやっと300円以上下落したものの、それまではニューヨークダウやナスダック指数の暴落を無視するかのように動いていました。
正確に言うと、日本株だけではなく、中国などの株式市場もそれほど下落していません。
この大きな要因と考えられるのは、、大統領選挙というよりも新型コロナウイルスの感染者数の第3波の大きなトレンドでしょう。
10月30日の世界の新規のコロナ感染者数は、57万人越えとなっており過去最大の感染者数となっています。
どり分け、米国は初めて10万人を突破し、外出自粛再開のフランスは5万人近い感染者数となっています。
まさに、欧米を中心とした新型コロナウイルスの第3波が到来しているというところです。
これに対して、日本や中国、台湾、シンガポールなどは第3波が今のところはやってきていません。中国の数字は信頼できないという声も多いでしょうが、少なくとも株式市場からみるとあながち間違ってもいないようです。
つまり、今後のコロナ感染者数の増加によっては、欧米で再びロックダウンが実施される可能性が出てきており、株式市場から資金が流出している可能性があります。(一部はビットコインに流入している可能性もあります)
これと比べると、コロナ感染者数がそれほど増加していない日本などの株式市場は比較的安心できる市場なのかもしれません。
来週は、米国大統領選挙が行われますので乱高下する可能性は高いでしょうが、少なくとも年末にかけて日本などの株式市場が暴落相場となる可能性は低いと思われます。
そして、メイドインジャパンの仮想通貨「モナコイン」 です。
数少ない日本発の仮想通貨として、今後世界から注目される可能性は高いでしょうし、そのタイミングは意外と近いのかもしれません。
ビットコインなどのメジャー通貨が上昇する中、モナコインはじめ出遅れているアルトコインは多くあります。
モナコインのように、開発が確実に進んでいるコインの場合には割安感のあるタイミングで購入すれば、一定の収益を目指すことはそれほど難しくないでしょう。
ただし、モナコインの時価総額は10月末時点で約87億円となっており、ヘッジファンドなどの大手投資家が投資するには市場が小さすぎます。
とは言え、モナコインが安値水準でほぼ放置されているというのも事実であり、混乱極めるコロナ禍の時代には信頼性の高い仮想通貨として脚光を浴びる可能性も十分にあります。
チャート上のポイントを見ておきましょう。
チャートは週足のモナコインチャートです。
前述しました37週前の高値からトレンドラインが下ってきており、このトレンドラインは強力なレジスタンスラインとなると想定されます。
簡単には抜けないかもしれませんが、ここを抜くようならモナコイン相場は完全に違うステージに移行することになります。
現在は、同じく37週前の高値から3月のコロナショックによる最安値で引いたフィボナッチリトレース23.6%ラインにサポートされていますが、ここにサポートされる限りは上を目指すことになりますし、大統領選挙でここを瞬間的に割り込むようなことがあると絶好のエントリータイミングとなるのかもしれません。
40代男性。大手証券会社、大手通信会社の経営管理を経てセミリタイヤ。職務経験から、広く事業や経済動向、株式・先物・為替市場に精通。長らく株式トレードを行い、暗号通貨は2017年から。仮想通貨だけでなく、ビジネスや世界マーケットを絡めた視点から大人の分析ができるビジネスマン。
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