ビットコインが急騰し、200万円台に迫る190万円まで上昇しています。
ビットコインホルダーにとっては、本当に久々の200万円台が目前というところですが、ビットコインに呼応するようにイーサリアム、リップルなども上昇しています。
「リップルのXデー接近中、早ければ11月中にも!レジスタンスライン突破が上昇トレンドのサインに?」で予測したように、11月中に動き出したリップルは、第1関門の27円台、そしてその上の強力な第2関門の29円台もあっさりと上抜いて、32円弱まで急騰しています。
11月に入ってからの上昇率を見ると、ビットコインとほぼ匹敵するような上昇率となっており、リップルが本格的に動き出した可能性を予感させます。
もちろん、これまで何度も急騰しては長続きせずに長期下落トレンド入りというパターンを繰り返してきたリップルです、本格的な上昇トレンドと言われても、にわかに信じがたいというところでしょう。
しかし、前回も解説しましたように、コロナショック後の安値で大底をつけた可能性が高いことや、200日移動平均線がサポートラインとして機能する限りは、この上昇トレンドは止まらないはずです。
まずは、仮想通貨相場をけん引するビットコインの動きから確認します。
ビットコインが上昇するのには理由があります。
現在、コロナ対策としての大規模経済対策より世界的な金余り状況が発生しており、株式市場は「不景気の株高」とばかりに以下のような活況を呈しています。
・ニューヨークダウ・・・3万ドル突破
・Nasdaq指数・・・史上最高値更新
・日経225・・・29年ぶりの高値更新
ほんの一例ですが、世界中の株式市場が賑わいを見せており、この株式投資のリスクヘッジの安全資産投資として、金市場ではなく「デジタルゴールド」としてのビットコイン相場に資金が流れ込んでいるのです。
つまり、世界的な株高という背景が崩れない限りは、簡単にはビットコイン相場は崩れないと考えられます。
ビットコインは、132万円前後、150万円前後のところに強力なレジスタンスラインが存在していましたが、この2つの強力な抵抗線を突破するや、190万円台まで一気に走ることになりました。
ちなみに、ビットコイン相場は11月後半から12月にかけて重要な時間帯を迎えますので、相場の転換にも注意が必要となります。
リップルのこれまで何度も跳ね返されてきた27円台の壁を突破してから急騰しています。
リップルの日足チャートを確認します
リップル(XRP/YEN)の日足チャートです。
青い矢印に注目してください。11月13日に強力なレジスタンスラインであった27円台を上抜いて急騰しています。
この27円台とは、コロナショック後の8月17日高値の34.448円から9月24日コロナ後の安値23.201円で引いたフィボナッチリトレースメント38.2%ラインでもありました。
さらに、同じフィボナッチリトレースメント50%ラインであった29円前後も一気に上抜けて、そのまま30円台越えを果たしたというところです。
さすがに、32円台手前のところで一服していますが、ここは、コロナショック後の9月2日の戻り高値の水準であり、かつ、上記フィボナッチリトレースメント78.2%ラインの水準でもあり、売り物が出やすい価格帯であったということになります。
チャート的には急落したようにも見えますが、取引高がそれほど多くないことや、長い期間レジスタンスラインであった28~29円で反発しており、このラインがサポートラインに転換した可能性もあります。
リップル日足のボリンジャーバンドとMACDです。
ボリンジャーバンドでは、現時点では+2σラインに絡んだ動きをしており、+1σラインを下抜かない限りは上昇トレンドは継続と見なします。
またMACDは、非常に強い形を示しており、更なる上昇トレンドを感じさせます。
一旦32円台に跳ね返された形となりますので、フィボナッチリトレースメント78.2%ライン(9月2日の戻り高値)がレジスタンスラインとなり、ここを簡単に上抜けるのか、あるいは重たい壁となるのか要注目となります。
リップルの今後の値動きを予測するうえで参考になるのが、ビットコイン相場です。
何故ならば、リップルはビットコインに対して超出遅れているのであり、リップルを安全資産として狙ってくるのは、ビットコインに投資するヘッジファンドである可能性が高いからです。
では、まずはビットコイン相場の値動きから確認してみましょう。
ビットコインの週足チャートです。
ビットコインには、2019年6月高値の150万円と、何度か節目となっている130万円前後に強力なレジスタンスラインが存在していました。
特に、2019年6月以降は何度も130万円台強の抵抗線に跳ね返されてきましたが、2020年10月半ばにこの水準を突破し急騰開始し、翌々週には2019年6月高値を更新してさらに急騰、190万円まで一気に駆け上っています。
ビットコインの場合には、2017年12月から翌1月までの乱高下相場において、150万円から200万円という価格帯はほとんど取引のない真空地帯であった可能性が高く、ここは上昇しやすい水準であるとも考えられます。
それでは、リップルはどうでしょう。
こちらはリップルの日足チャートです。
このチャートからもリップルがビットコインに対していかに出遅れているかが分かりますが、今回のビットコイン相場は、フィボナッチリトレースメント78.2%ラインを上抜いたタイミングと、上の青い矢印である2019年6月高値を更新してから急騰しています。
現在、リップルは2019年6月高値どころか、コロナショック前の高値さえ超えていませんが、このコロナショック前の高値38円台は、フィボナッチリトレースメント61.8%ラインのところにあることから、おそらくはこの38円台(下の青い矢印)を目指しているものと思われます。
ここを上抜いてくると、次の目標はフィボナッチリトレースメント78.2%ラインの45円前後、そして多くの投資家が大注目することになる、2019年6月高値53円台を目指すことになると考えます。
ここまでくると、相当強い相場展開となっている可能性が高く、53円台越えで急騰していく可能性もありそうです。
このように、前回も指摘しましたが、リップルは短期的にも面白いですし、長期的にも大きな値幅を狙えそうなコインです。
リップルが大きく上昇していくためには、いくつかの節目を超えていく必要がありますが、それでは、どのくらいのタイミングでその時期がやって来るのでしょうか?
それを教えてくれるのが、一目均衡表の時間論(基本数値・対等数値)です。
リップルの週足チャートからは、リップルには38週周期が存在していることが見て取れます。
チャートを見てみましょう。
リップルの週足チャートです。
1.リップルの史上最高値をつけた2018年1月初旬から、急落後の戻り高値(75円)をつけた2018年9月半ばまでが37週
2.2018年9月半場の戻り高値(75円)から、コロナショック後の2020年3月初旬安値(12円台)までが39週
3.コロナショック直前の2020年2月高値(37円台)から、11月第1週の今回のリップル上昇トレンド開始までが38週
こうなると、気になるのは2020年3月のコロナショック後の安値(大底の可能性)から38週目前後ということになりますが、この時期は12月第1週となります。
若干の誤差がありますので、11月後半から12月半ばにかけては、リップルにとって大変重要な時間帯がやって来ることになります。
不思議なことに、数字は全く異なるのですが、ビットコインも11月後半から12月半ばにかけて複数の重要な時間帯がやって来ることになっています。
リップル長期投資の場合には、さほど気にする必要もないかもしれませんが、一つの目安として万一急落した場合には、200日移動平均線が機能するかどうかに注目しましょう。
40代男性。大手証券会社、大手通信会社の経営管理を経てセミリタイヤ。職務経験から、広く事業や経済動向、株式・先物・為替市場に精通。長らく株式トレードを行い、暗号通貨は2017年から。仮想通貨だけでなく、ビジネスや世界マーケットを絡めた視点から大人の分析ができるビジネスマン。
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