ビットコインが急騰しています。
130万円台、150万円台の強力なレジスタンスラインをあっさりと突破したビットコインは、11月21日には197万円まで暴騰し、200万円の大台目前というところまで買い上げられました。
さすがに、200万円という強い節目を前にして利確売りが大量に出た模様で翌日の22日には182万円台まで急落しています。
まずはビットコインのチャートを確認しておきましょう。
ビットコインの日足チャートですが、典型的な強い上昇トレンドが形成されています。
ボリンジャーバンドでは、+1σラインを上に抜けた状態が続いており、22日、23日の急落局面でもこの+1σラインを下回ることはありませんでした。
現在、+1σラインが185万円台にありますのでここを明確に下回らない限りはこの上昇トレンドは継続するとみなされます。
つまり、現状では、強いサポートラインとなって機能しており、ここを下抜けるためには相当な売り物が必要であり、その場合には急落局面となるでしょう。
チャートを確認すると、11月6日165万円の高値から7日に148万円まで約17万円急落しており、今回、22日の197万円から23日に182万円まで約15万円急落しています。
おそらく、現在のビットコインの上昇トレンドがいったん収束するためには、これらの値幅を大きく上回るような急落が必要となるのではと考えられます。
逆に言うと、今回のような15万円ほどの急落ではこの上昇トレンドは終わらない可能性が高いと思われます。
とは言っても高値圏の動きで、ビットコインの急落を心配する向きの方も多いでしょう。
今回の下落要因について考えてみました。
何といっても大台乗せとなる200万円台の壁は最大の節目といえるでしょう。
多くの投資家が注目しているポイントであり、そう簡単には抜けないと考えてよいでしょう。
気になるのは取引高で、ビットコイン暴騰相場の割には取引高が増えていません。2017年12月から2018年にかけて経験した150万円越えから230万円高値までの局面が短期間であったことや、それ以降の長期下落相場により売り物が少なくなっている状況の中、一部の大手投資家がビットコインを買っているという光景が見えてきます。
200万円の壁がどれほど厚いのかは、今回の調整期間や値幅などで確認していくことになりますが、今後何度か200万円にチャレンジするようだと徐々に抜いていくことになるのではないでしょうか?
11月第4週とは以前から注目されていた時間帯であり、ここで高値もしくは安値、あるいは相場が走ることが予想されていました。
これは一目均衡表の時間論の対等数値から導かれら考え方です。
ビットコインの週足チャートに着目してください。
一目均衡表の時間論には、基本数値と対等数値という概念がありますが、ビットコイン相場では特に対等数値が機能しています。
週足チャートで見ると、53週周期と37週周期が確認されます。
まず、史上最高値の2017年12月からそれ以降の最安値となった2018年12月までが53週、ここからコロナ前のの2019年年初来安値が53週となります。
コロナショックにより、2019年安値は2020年3月に下抜かれますが、2018年12月安値から53週目は2020年12月21日の週となり、ヘッジファンド等の決済時期と重なることから要注目の時間帯となりそうです。
この53週周期から、ビットコインがほぼ1年ごとに高値・安値をつけやすいということがわかります。
さらに、結果的に2番底となったコロナショック後の安値(2020年3月)は注目の時間帯となりますが、2019年の戻り高値の150万円(2019年6月)からは37週目となっています。
では、コロナショック後の安値(2020年3月)から37週目の対等数値はどのあたりに来るかというと、2020年11月第4週、つまり今週となります。
一目均衡表の時間論からは、2020年11月第4週、および12月第4週は高値もしくは安値を付ける、あるいは相場が走り出しやすい時間帯であると想定されます。
従って、今週前後が目先の高値になるようなことになると、いったん調整する可能性は高くなりそうです。
200万円台の大台という節目、11月第4週は調整しやすい時間帯であったことなどから200万円台目前で急落したビットコインですが、上記のように53週周期があり、これは、ここ数年起きているビットコインの12月アノマリーとも言い換えられます。
つまり、ビットコインは12月にひと相場つけに来る可能性が高く、そうなるとここはふるい落としにかけられているという見方もできそうです。
ビットコインは現在、日足も週足もボリンジャーバンドの+2σに絡んだ動きとなっており、調整の目安となる+1σラインがサポートラインとして機能するかに注目し、ふるい落とされないようにしたいところです。
もちろん、十分な含み益が出ている人も多いでしょうから、トレードプランに基づいた利確は忘れないように実行しましょう。
未だ収束する気配を見せない新型コロナウイルスですが、発生したのは2019年12月中国の武漢市と言われています。
不思議なことに、ビットコインも2019年12月に年初来安値を付けて、2020年1月早々から上昇トレンドを見せていました。
その後、いわゆるコロナショックにより、株式市場などとともにビットコイン相場も暴落しますが、いち早く回復し、なんと史上最高値に迫るような暴騰相場を示現しています。
どうやら、今回のビットコイン相場とは、コロナ抜きにしては語れない部分も相当ありそうで、言い換えれば、コロナとともに始まったのかもしれません。
もちろん、コロナとビットコインには直接的な関係はないでしょうが、コロナ➤ロックダウン➤経済不況➤大規模経済対策➤大量の通貨発行➤法定通貨の価値大きく減少、今回のビットコイン相場の背景には、このような連鎖があるように思われるのですが?
ビットコインが再度上昇するためには、機関投資家の参入が必要だ!
数年前から言われていた話ですが、実は、すでにその時代が到来しているのです。2017年12月の大暴騰相場の主役は個人投資家や中国人民元であり、大量の短期資金が相場を荒らしました。
ところが、今回は大きく様相が変わっています。買いの主役は、ハイテク株中心のヘッジファンド(機関投資家含む)であり、ハイテク株のリスクヘッジとして、つまり「デジタルゴールド」として買われています。
従って、時価総額の大規模なコインが中心に買われるはずで、今回の相場では、ビットコイン以外ではイーサリアムやリップルも大きく買われるはずです。
理由は簡単で、ヘッジファンドなどが参入するのに十分な時価総額があるからです。
リップルのXデー接近中、早ければ11月中にも!レジスタンスライン突破が上昇トレンドのサインに?
前述のように、コロナショックにより大規模な経済対策が打ち出されることになり、世界は未曾有の金余り状況を迎えようとしています。
とりわけ大量に発行されるのは米ドルで、投資市場は米国FRBの金融政策にこれまで以上に一喜一憂する時代を迎えています。
今回のビットコイン197万円台上昇の相場でも、世界的にはドルが大量に売られており、私たちに最も身近なドル円相場では103円台前半まで円高が進みました。
この流れが続く限りは、ドル売りからのビットコイン買いという流れが続くことになります。
逆に、ワクチン開発関連ニュースや、FRBの金融政策など、ドルが買われる(ドル高)の流れになるとビットコインが売られる可能性も出てきます。
ただし、だからといってこの状況下で急速な景気回復は望み薄でしょうから、そう簡単にはドル買いの流れにはならないと思われます。
金(ゴールド)は、長年リスクヘッジ通貨として多くの人に買われてきました。
一般的には、株が高い時代には金は売られますが、株が下落する時代になると投資家に人気化します。世の中が不安になると、価値が大きく減少する法定通貨や株式などに代わり保有されます。
もともと、ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれるように、金に非常に似ている暗号通貨であり、次世代テクノロジーを有した安全資産と見なされていました。
では、金とビットコインは同じような値動きをするのかというと、必ずしもそうではなく、状況に応じてリンクしたりしなかったりしています。
チャートを見てみましょう。
チャートは、金相場の日足チャートにビットコインチャート(赤い色のライン)を載せています。
コロナショック以降は、比較的相関性の高い値動きとなっていましたが、2020年10月当たりからはほぼ相関しなくなっています。
株式市場が堅調な動きとなっており、リスクオフとしての安全資産の金は緩やかに下落しているというところです。
同じ安全資産でありリスクヘッジとして投資されるビットコインと金は、なぜ相関性がなくなってしまったのでしょうか?
この答えは次のチャートにあると考えられます。
チャートは金の週足チャートです。
実は、金相場はすでに2018年8月当たりから長期上昇トレンドを継続しており、コロナショック後もいち早く相場が回復し、さらに、史上最高値まで更新していたのです。
2019年12月から上昇トレンドが始まったビットコインとは大きく状況が異なるわけで、時間的にはまだまだ新しい相場であるビットコインに資金が流入しているとしても不思議ではありません。
つまり、未だに史上最高値を更新していないビットコインは、投資市場としてはまだ買われる余地が大いにあるということになりそうです。
コロナ禍の中で先行き経済悪化が予想される中、株式市場が爆上げしています。
「不景気の株高」と言われていますが、コロナ感染➤景気悪化➤緊急経済対策➤世界的な金余り現象➤株高、という流れが生じています。
経済対策として、大量の資金が世界中にばらまかれているわけですが、不安定な先行きを懸念し、企業は設備投資を控え、個人は消費を控えます。こうして集まったお金が出口を求めて株式市場に集まり、それでも行き先のないお金が、金などの商品市場やビットコインに流れているというのが現状でしょう。
つまり、株式市場が強い間は、投資市場からお金が逃げていくことはなさそうで、今後景気の回復が見込まれるようにならない限り、企業は本来の設備投資にお金を回しませんし、個人も消費を増やさないでしょう。
このサイクルが続く限りは、株式市場もビットコインも調整はあっても大きな下落はないと考えられます。
本来、ビットコインは次世代テクノロジーを活かした通貨として、人々の生活を向上させる目的で開発されました。
そのことは、2017年12月相場で230万円台という大暴騰相場を示現したわけですが、いみじくもコロナ感染という未曾有の状況下で、法定通貨の価値が大きく下落する状況下、再び200万円台の大台の超えようとしています。
単なるバブルで買われているのか、あるいは、法定通貨の代替えとして人気化しているのか、これは神のみぞ知るというところかもしれません。
現在のビットコイン相場を語るとすれば、短期的にはバブルの状況が近づいているのかもしれず、仮に史上最高値を更新するようなことがあると、いったん相場は本格的な調整入りする可能性もありそうです。
ただし、ドルなどの法定通貨の価値が大きく減少するとき、ビットコインをはじめとする暗号通貨の時代が来る可能性は高く、長期的な観点からは史上最高値更新も単なる通過点かもしれません。
40代男性。大手証券会社、大手通信会社の経営管理を経てセミリタイヤ。職務経験から、広く事業や経済動向、株式・先物・為替市場に精通。長らく株式トレードを行い、暗号通貨は2017年から。仮想通貨だけでなく、ビジネスや世界マーケットを絡めた視点から大人の分析ができるビジネスマン。
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