仮想通貨相場のけん引役であるビットコインが、2017年12月の大暴騰相場以来ほぼ3年ぶりに200万円の大台乗せを果たしました。
さすがに200万円という節目に到達したこと、タイミング的に利確が出やすい時期であることなどから、売りが売りを呼ぶ展開となり一時169万円まで約30万円ほど急落しました。
リップルもそのあおりを受けて急落することになりますが、ビットコインは169万円から一転して反発し、なんと高値更新して207万円まで急騰しています。
2017年12月に付けたビットコインの史上最高値は237万円、完全にこの価格を意識した動きがとなっていると考えて間違いなさそうです。
エリオット波動の第3波の動きと想定すると、214万円前後にレジスタンスラインがありますが、ここを抜けていくようだと、Nasdaq指数や金相場などに引き続きビットコインも史上最高値更新ということになるのかもしれません。
この流れは非常に重要で、リップルの史上最高値は未だはるか上に存在しますが、リップルが史上最高値を更新するという夢物語が現実の話に近付いてきます。
ビットコイン(イーサリアムも)が高値更新したということは、リップルにも同様に高値更新するのではとの期待が膨らみますが、現実はどうでしょう。
ビットコインが動くとアルトコインも動くというのがこれまでの常識ですが、ここ数か月の動きを見る限り、リップルについては必ずしも当てはまりません。
鬼の居ぬ間に大暴騰したビットコインですが、鬼である金相場がここ数日動意づいているのも気になります。
タイミング的には、ビットコインが先に高値更新していますが、おそらくリップルは独自の理由で高値更新(77円越え)してくると考えています。
それは以下で解説する3つの理由があるからです。
リップルの月足チャートです。
前回、リップルの11月月末価格に注目といいましたが、結果、取引高を伴った長大陽線で終わっており、将来的な高値を暗示させる月足ローソク足となりました。
さすがに、ボリンジャーバンドの+2σラインを超えていますので、しばし調整というところでしょうが、よく見ると20日移動平均線であるミドルラインは上向きに転じており、相場が大転換した可能性を感じさせます。
バンド幅も狭いところから拡大していますので、調整期間終了後には月足ベースでも上昇トレンド継続という形になっていくのではないでしょうか?
同じくリップルの月足チャートです。
月足ベースで見ると、2018年6月に77.480円、同じく9月に75.010円の高値がついており、77円前後のところに節目があったことが見て取れます。
今回、77円直前で下落しているのは、2018年6月高値が意識されたと考えられます。ここを抜いていくためには少々取引高が必要となりそうですが、あっさりと抜いていくのか、あるいはレジスタンスラインとして機能するのか要注目となります。
この2018年6月高値を抜いてきた場合には、月足的には一気に100円越えを果たすような展開が期待されます。
チャートは、今年の日経225の日足チャートです。
失われた30年ともいわれますが、世界の株式市場の中では超々出遅れていた市場です。もちろん、上昇しないのにはそれなりの理由があるのでしょうが、日本の株式市場が停滞した大きな理由はおそらく消費税でしょう。
ところが、その日経225がコロナショック以降はまるで違う市場になったかのような動きを見せており、直近では、なんと30年ぶりの高値を更新し、失われた30年をコロナ以降に取り戻した形となりました。
日経225の最高値は、バブル時代(1989年12月)の38900円台ですから、、まだまだ遠いのですが、どうやらコロナ不況による未曾有の金余り状況は日経225をも変えてしまおうとしているようです。
さて、この日経225とリップルの動きに奇妙な一致点があります。
気づいていた方も少なくないでしょうが、ほぼ同時に上昇トレンドが発生しているのです。
次のチャートを見てください。
日経225の週足チャートに、リップルの週足チャート(オレンジ色)を併せています。見やすいように週足チャートにしてみました。
赤い矢印に注目してもらいたいのですが、両者ともほぼ同じタイミングで上昇トレンドが発生しています。
それまでの日経225は下落しないものの、レンジ相場の上のほうに張り付いているという状況で、上昇する海外市場からは大きく出遅れていました。
ところが、11月に入るや強力な外人買いが入ってきて、あれよあれよと上昇し、29年ぶりの高値更新から30年ぶりの高値まで更新してきました。
おそらく、日経225を何年も見ている投資家にとっては「何なんだこれは??」という状況であったと思われます。
そして、ほぼ時を同じくしてリップルも上昇トレンドを発生させ、まさかの大暴騰、次々に強力なレジスタンスラインを突破しています。
投資の世界で何が起こっているのでしょうか?
確実に言えることは、日本の株式市場とリップルに大きな資金が流入してきているということで、おそらくは他の市場で利確した資金が新たな投資先を求めて流れているのではと思われます。
日経225とリップルの特徴といえば、知る人ぞ知る有望市場であり、ともに史上最高値がはるか上の水準にあるということです。
今後、このようなマーケットが狙われるのではないでしょうか?
リップルには38週周期が存在しています。
38週周期については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「リップル(XRP)第1関門突破!30円越えは上昇トレンド開始のサインとなるのか?」
ここでは詳しく解説しませんが、2018年1月の史上最高値から、37週、39週、38週ごとに高値または安値を突き得ており、3つ目の38週となったコロナショック後の3月安値から38週目が今週(12月第1週)となります。
38週ですが、月足チャートで見ると、9か月ごとに高値もしくは安値を付けており、一目均衡表の基本中の基本数値9にも合致しています。そして、コロナショック3月安値から12月は9か月目となります。
9か月周期についてはこちらで詳しく解説しています。
「リップルがコロナで大底をつけた可能性?今後は上昇へ期待!」
以前より、12月にリップルの相場がやって来るということは指摘していましたが、今週、そして来週は最も重要な時間帯となる可能性があります。
さらに、理由⓶で解説したように、日経225と同時に発生している上昇トレンドですが、その日経225は来週(12月第2金曜日)メジャーSQを迎えることになります。
加えてもう一つ、相場の主役と思われるヘッジファンドも12月には多くのポジションの決済を行うでしょうから、こちらも注目です。
可能性としては、日経225はメジャーSQに向けて上昇していると思われます。
さすがに、12月第3週からは売り物も出てくるとは思われます。しかし、上記のように日経225の史上最高値はまだまだはるか上の水準になりますので、12月後半から弱気になる必要も知れ程ないのかもしれません。
現在の仮想通貨相場の主役はヘッジファンドです。
つまり、現在の相場に乗るのであれば、時価総額の観点からは当面はビットコイン、イーサリアム、リップルの3コインと考えてよいでしょう。
コロナショック直前の高値と、コロナショック後の高値を分かりやすく比較しておきます。
ビットコイン・・・115万円台(2002年2月13日)➤207万円台(2020年12月1日)
イーサリアム・・・31684円(2020年2月15日)➤66499円(2020年12月1日)
リップル ・・・37円92銭(2020年2月15日)➤76円900銭(2020年11月24日)
まず、ビットコインが走り出し、イーサリアムが急追し、リップルが猛追したというところです。
この流れは、Nasdaq指数、ニューヨークダウ、日経平均にも似ていますし、金、銀、プラチナ相場にも共通します。
株式市場では、米国株から日本株への資金シフトが、また、金相場から銀、そしてプラチナ・パラジウムへと上昇銘柄が移り変わっています。
仮想通貨に投資するのであれば、最高値近辺まで上昇したビットコインよりも、イーサリアム、リップルのほうが高い収益を望めそうですし、イーサリアムよりも史上最高値が遠いリップルのほうが、より魅力的な投資対象とみなされるのではないでしょうか。
40代男性。大手証券会社、大手通信会社の経営管理を経てセミリタイヤ。職務経験から、広く事業や経済動向、株式・先物・為替市場に精通。長らく株式トレードを行い、暗号通貨は2017年から。仮想通貨だけでなく、ビジネスや世界マーケットを絡めた視点から大人の分析ができるビジネスマン。
スパーク(Spark)トークンは、近々再び大きな上昇の値動きを...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/28
カルダノ(ADA)30%超の上昇で時価総額4兆円越えへ!急落相場...
コイン東京編集部 2021/02/27
ビットコイン(BTC)は急落の値動きから揉み合い相場へ切り替わ...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/27
ネム(XEM)は上昇チャートから強い反落を形成後、揉み合い続く...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/27
イーサリアム(ETH)は長期的にも下降チャートが続くかどうかの...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/26
リップル(XRP)は弱気相場目線が強まる展開に?リップル(XRP...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/26
ビットコイン15%の反発を見せるも伸び悩み!ニューヨークダ...
コイン東京編集部 2021/02/25