2月15日月曜日早朝から、リップルの価格が急落を開始し64円台にあった価格は、11時過ぎには53円台まで暴落し、およそほぼ20%の下落率となりました。
2月1日に付けた74円台の戻り高値更新が期待されていたリップルですが、後10円で高値更新というところから逆に10円下落したというところです。
次々に高値を更新するビットコイン相場や株式、商品市場を横目に急騰はするものの、急落もするというのがリップルの現状のようです。
さて、2月15日早朝から下落したのはリップルだけではありません。ビットコインや他のアルトコインも下落しています。
問題なのは、リップルの下落率が他のコインと比べると非常に大きかったということです。
ちなみに、
ビットコインは、517万円から483万円まで下落で約9%の下落率
イーサリアムは、19270円から17691円まで約9%の下落率
となっており、リップルのみ草コイン並みの下落率となったのです。
リップルの下落率が大きかった理由とは何なのでしょうか?
上のチャートは、リップルの日足チャートですが、これを見ると一目瞭然でリップルのボラティリティが高いのが分かります。
2020年11月相場で暴騰し77円台まで上昇するものの、その後は急落となり18円台まで暴落しています。
リップルはやはり暗号通貨ではなく証券なのだ、こうでも考えないと説明のつかないような暴落劇です。ところが、2020年年末に18円台まで下落したところからは再び上昇相場を実現させ、2021年2月1日には大暴騰となり75円台目前まで上昇しています。
ポイントとなるのは、2020年末相場で75円目前まで上昇するものの、77円という戻り高値を更新することができなかったということで、形としては高値攻めに失敗した形となっているのです。
現状、リップルは、77円台から18円台という広いレンジ相場の中にいると思われ、暴騰することもあるが、高値更新しない限りは常に暴落の危険性をはらんでいるということになります。
執筆時点では、リップルは58円台まで戻してきています。
はたして、ここから上にトライするのか、あるいは下落していくのでしょうか?
ボラティリティの高い相場となっているリップルですが、今回の20%急落劇ではサポートラインから上昇に転じようとしています。
日足チャートを見てみます。
今回の急落劇では、リップルの価格は53円台から反発を見せており、ボリンジャーバンドの+1σラインがサポートラインとなっています。
現在このサポートラインは58円台前半にありますので、ここでサポートされれば再び高値追いの動きを見せるものと思われます。
ただし、サポートラインを明確に割り混むようだと、ミドルライン(47円台)あるいは-1σライン(36円台)を試しに行く可能性を残します。
前述のように、ボラティリティの高いリップルには暴騰とともに暴落のリスクが常に付きまとうという状況です。
一般的には、ボラティリティの高い相場には常に急落のリスクがありますし、VIX指数(恐怖指数)をみても、20を大きく超えている時には株式市場も軟調な展開となります。
ではなぜボラティリティの高いと相場に急落のリスクが発生するのでしょうか?
VIX指数が別名「恐怖指数」と呼ばれるように、ボラティリティの高い相場では恐怖に駆られての「投げ売り」が多く出やすいため、急落しやすい相場となるのです。
このように、相場としてはボラティリティが高いということは、乱高下する相場ということになり、初心者向きではないのかもしれません。
しかしながら、トレーディングの世界では、ボラティリティの高い相場とは良い相場とみなされます。
とりわけ、デイトレーダーのような短期売買志向の投資家にとっては、動かない相場よりも、大きく動く相場のほうがトレードチャンスも多くなり、それだけ良い相場ということになります。
ビットコインやイーサリアムと比較すると、リップルには相場の大きなトレンドが発生しておらず、BTCやETHではすでに更新している史上最高値もはるか遠いところになります。
リップルのボラティリティが高いのは、それだけリップルの人気が高いということの証明であり、いまだレンジ相場から抜け出せていないリップル(XRP)は、ビットコインやイーサリアムなどの他のメジャーコインと比較すると超出遅れコインの可能性もあるのです。
まずは、リップルの月足チャートから見ていきましょう
月足チャート上からも、77円前後のところに強力なレジスタンスラインが存在しているのが分かります。
4つの矢印があるところで、
2018年6月
2018年9月
2020年11月
2021年2月
この77円前後は多くの投資家が意識する水準ですから、この価格帯に近付いてくると大量の売り物が発生します。
確実に利確したい投資家は、早い段階から売ってくるでしょうね。
この77円前後のレジスタンスラインを上抜いていかない限りは、暴落に繋がるというのが過去の経験則となっています。
しかし、それは逆に言うと77円台を超えた場合、リップルに大相場がやって来る可能性は高くなります。
次に、リップルの週足チャートを確認しておきましょう。
人気コインであるがゆえに、リップルも相当価格を戻しているのかと思いきや、ビットコイン、イーサリアムと比較すると、とてつもなく大きく出遅れているのが分かります。
もちろん、それにはそれなりの理由があるのでしょうが、気になるのは直近の価格の動きで、週足上に「聖杯」ができそうな状況となっており、そう遠くない時期に77円台にチャレンジする際には、上抜ける可能性もありそうです。
さらに、週足ボリンジャーバンドでは、久々にバンド幅が拡大してきており、取引高が急増していることも考えると、どこかのクジラが大量に買っているようにも思えます。
このシナリオが仮に実現する場合にも条件があります。
現在の投資市場を爆上げさせている世界規模の金融緩和が継続され、未曽有の金余り状況が続いているという条件です。
株式市場を見る限り、3月のメジャーSQ(第2金曜日)までは、相場が継続する可能性が高そうですが、そうであるならばリップルの戻り高値更新は十分考えられそうです。
リップルは、いずれにせよ、今の世界的な金余り状況が継続しているのであれば、再び77円台にチャレンジすることになるでしょう。
そして、長い間にわたって強力なレジスタンスラインとなっていた77円台を突破する可能性は高いと個人的には思っています。
そしてその後はどうなるのか?
それはリップルの時価総額次第でしょう。
現在、仮想通貨全体の時価総額は150兆円を超えており、ビットコインは95兆円、イーサリアムが20兆円越えとなっています。
これに比べて、リップルの時価総額は2兆7千億円となっており、カルダノ(ADA)に抜かれようとしている状況です。
時価総額は、価格が上昇すれば自然と増えていきますが、この時価総額にも注意しておきたいところです。
40代男性。大手証券会社、大手通信会社の経営管理を経てセミリタイヤ。職務経験から、広く事業や経済動向、株式・先物・為替市場に精通。長らく株式トレードを行い、暗号通貨は2017年から。仮想通貨だけでなく、ビジネスや世界マーケットを絡めた視点から大人の分析ができるビジネスマン。
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