7月5日、インド準備銀行(RBI)は、管轄下の銀行にクリプトビジネスに向けた口座サービスの提供を禁止しました。そのため、仮想通貨取引所はインドの法定通貨ルピー(INR)の入出金機能を停止。各取引所は、自身がエスクロー*となってUSDTを提供する、「ピアツーピア(P2P)取引」など、迂回策を模索していました。
INR Deposits and Withdrawals are back! Spread the news!https://t.co/VcUidvziAm#ReviveINR #LetsTradeCrypto #LoveBlockchain #OneYearOfKoinex #Bitcoin #Ethereum
— Koinex (@koinexindia) 2018年9月12日
12日、Koinexは「INRの預金と引き出しが戻ってきました!ニュースを広めて!」とツイートしました。公式ブログによると、以前の方法とは厳密には一致しませんが、最近導入されたIMPSのUPI(*1)メカニズムによって可能になります。
同社は「市場の不安定さと、ピアツーピアプラットフォームでの取引での不便さを念頭に置いて、よりシンプルでスムーズかつ一貫した支払い機能を導入することに決めました。より速い取引を保証する上で、UPIとIMPSは今のところサポートされている最良の方法となります。」と述べています。
紛らわしいですが、厳密にはUPI技術とピアツーピアを組み合わせた仕組みです。しかし、前バージョンより便利になりました。仕組みとしては、Koinexの「業界をリードするマッチングエンジン」が、インドルピー(INR)を出金したい1人のユーザーとINRを入金したい別のユーザー、2つのピアをリンクさせます。そして両者間のバンキング取引によって、彼らのアカウントに資金が反映されます。
資金の取引を開始するには、ユーザーが取引所のINRウォレットにアクセスしてUPI IDとユーザー名を設定する必要があります。
KoinexのプロダクトマネージャーRishabh Khanna氏は、この新しい仕組みと以前のピアツーピア機能との違いは法定通貨INRに直接対応している点だという、同氏は以下のように述べています;
「旧バージョンのOn Loopでは、ユーザーはピアツーピアで暗号通貨の取引のみを行えました。一方、新バージョンではINRトランザクションのみが処理されます。これは、最近導入されたPushManのメカニズムによって実現します。INR対INRトランザクションを処理するのにかかる時間は、最大でも1時間半です。」
先週、Koinexは新しいメッセージング技術Pushmanを発表しました。このシステムは、技術的にユーザーは使用できないが、プラットフォームの内部動作を合理化するように設計されています。
Koinexの共同設立者であるRahul Raj氏はPushmanの仕組みを以下のように概説します。
「注文板に新しい注文が入ると、システムが即座にその情報を別のユーザーに伝えるように指定されます。ユーザーは注文板の状況をすぐに把握できます」
「多くの企業は第三者モデルを使用する傾向があります。しかし、最大のボリュームを抱えている上に、我々はこの技術の構築が可能な信頼できる技術チームを持っています。私たち自身でこれをすることにしました。」と同氏は付け加えました。
12日16時(日本時間)のKoinexのインドルピー(INR)再開のアナウンスを受けて、取引量が急騰しています。コインマーケットキャップによると、過去24時間取引量は3,283万円(+390.67%)、市場140位にランクしています。なおKoinexは以前、市場80位前後に位置していました。4月29日時点の過去24時間の取引量は5億8,000万円でした。当時Koinexはリップル(XRP)基軸を開始して8種類の仮想通貨とのペア市場を開設、現在は21種類に拡張されています。
現在、Koinexで最も取引されているのはXRP/INR市場(56%)、続いてBTC/INR市場(17%)です。
12日、法定通貨インドルピー(INR)入出金を再開したインドの暗号通貨取引所Koinex(コインエックス)は、プラットフォームで最も取引されているXRP / INR市場でトレードコンテスト「ReviveINR Trade Contest」を開催しました。
同コンテストは2018年9月12日6:00 pmに開始、2018年9月13日午後5時59分(インド時間)に終了します。
(*1)IMPSのUPI:インドの決済会社、National Payments Corporation of India(NPCI)が開発した新たな次世代オンライン決済システム「Unified Payments Interface (UPI)」。メールアドレスや携帯番号を取引IDとして利用。NPCIは、インド準備銀行(RBI)とインド銀行組合(IBA)によって共同設立された。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。
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