COIN TOKYO

  • 2018/11/11
  • 2018/11/11
  • コイン東京編集部 アオ

米Poloniexのビットコインキャッシュ(BCH)プレフォーク市場で3倍強の価格差、Craig Wright氏は取引所を批判

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米国の暗号通貨取引所Poloniex(ポロニエックス)は、Bitcoin Cash(BCH)のフォークに先立って、誕生が予期される2つの分割プロトコルを取引する「プレフォーク」市場を開設しました。片方の主導者がこれに異論を主張しました。

Bitcoin SV(サトシビジョン)サイドのCraig Wright氏

11月8日、ゴールドマンサックスが支援する米Circle社に買収された取引所Poloniexは、2種類のBCHのプレフォーク市場を開設しました。1つはBitcoin SV(サトシビジョン)の実装版「Bitcoin Cash SV(BCHSV)」。もう一つはBitcoin ABCの実装版「Bitcoin Cash ABC(BCHABC)」です。

Circle社はブログで「当社は中立に、コミュニティがどのチェーンをサポートするかを決められるように...トレーディング活動を通じた支援をデモンストレーションできるようにしたい。」と述べていました。

〇2コインの価格差が3倍強 出典:Poloniex

取引開始以来、Craig Wright(クレイグ・ライト)氏のBCHSVはライバルのBCHABCを大幅に下回っており、これは市場が現在、BCAABCの成功により多く賭けていることを示唆しています。

しかし、誰もがプレフォーク取引に納得しているわけでは無いようです。特にWright氏は、Circleの子会社Poloniexがネイキッドショートセリング(1*)を提供していると非難して、米国で犯罪行為であると指摘しました。



「貴社はネイキッドショートセリングや取引を許可することが米国では犯罪であることを理解すべきだ。」

留意されるネイキッドショートセリング

SEC(米国証券取引委員会)によると、ネイキッドショートセリングは、「株式を受け渡すことなく株式を売却した後、意図的に標準3日間の決済期間内に証券を譲渡することができない場合、不当なネイキッドショート・セールに該当します。―2014-20」と規定している。SECは、金融危機後の2008年に米国でこれを禁止した。

今回の特別なケースでは、Poloniexは技術的に存在しない(プレフォーク)トレード可能な資産を提供しており、容易に入手できないため、Craig Wright氏の主張は一理あるようにも見受けられる。

しかしながら、現在の規制では、SECはネイキッド取引を活用してまで、需要に追いつく必要のあるマーケットメーカーは、許容される可能性に留意しています;

「マーケットメーカーは、セキュリティを借りて購入するか、または手配するまでにかなりの時間がかかる可能性があるため、特に急速に変化する市場で本物のマーケットメイキングを行うマーケットメーカーは、株式借り入れをアレンジせずにセキュリティー・ショートを売却する必要があるかもしれない。(2*)」

この免除事項がネイキッドトレードのために作成された、資産に適用されるかどうかは不明です。益々注目を集めるPoloniexのプレフォーク取引は、ステーブルコイン(USDC)とビットコイン(BTC)に対してそれぞれ設置され、以下4種類のペアが開設されています。
BCHSV対USDC、BCHABC対USDC、BCHSV対BTC、BCHABC対BTC
なお、ユーザーはアップグレード前にBCHSVとBCHABCの資産を出金できません。

(1*)取引の裏付けとなる株式(仮想通貨)を確保せずに行う空売りのこと。1株に対して複数のトレーダーが借り株が可能になるため、大量の空売りが可能となり価格操縦に利用されることもある。リーマン・ショック後に各国で規制された。

(2*)Key Points About Regulation SHO


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